どんど焼きとは、本来小正月(1月15日)に行わる火祭り行事で、満月と神聖な神火で邪気を浄化し、人々の1年間の災いを払い、商売繁盛・子孫繁栄・家内安全・無病息災などを願う行事です。
その際、役目を終えただるまや破魔矢を一緒にお焚き上げします。
そうすることで、今までの効力に感謝し、その役目を無事に終えたことを神にお伝えします。
しかし、近年猛威を振るっている新型コロナウイルスの影響により、どんど焼きを中止する自治体や町会が増えてきています。
そこでこの記事ではどんど焼きが中止になってしまった時に、だるまや破魔矢をどう処分すべきかご紹介します。
だるまや破魔矢、正しく処分しないとどうなる?
はじめにご紹介した通り、だるまや破魔矢は本来霊験あらたかなものです。
そのため、正しく扱えば所有者に正しい効力を発揮しますが、誤った扱い・処分をしてしまうと、効力と祟りが入れ替わってしまうと信じられています。
また、効力の切れてしまった神具や縁起物などはかえって悪い氣を呼び寄せてしまう場合もあると言われますので、適切なタイミングで適切な処分をしましょう。
焼いて煙にすることが大切!
実は仏教・神道では、炎から上がる煙に「神様のいる極楽浄土への道しるべ」としての役割があるとされています。
そのため、日本では古来より天に送る所作として火葬を用いてきました。
だるまや破魔矢の処分も同様に炎をおこし、煙で天にいる神様のもとへ送り返してあげることが重要なのです。
神社や消防団にお願いしよう!
焼いて煙にして送るのが大切ですが、冒頭でお話ししたように最近はどんど焼き中止により、お焚き上げができません。
また、自分で焼くとなっても条例に引っかかってしまう可能性があるので、有効な手段とは言えません。
そこで処分に困ったら、神社仏閣や消防団の方々に相談してみるのがいいでしょう。
ほとんどの所ではだるまの供養や破魔矢の処理を受け持ってくれます。
特にだるまのモデルになった達磨大師は高名なお坊さんです。
そのため、お寺に供養をお願いするのが処分方法としては適当でしょう。
まとめ
コロナウイルスの影響で、私たちの生活も大幅に制限されてしまいました。
だるまの供養も破魔矢の処分もなにかと自分でやるには踏ん切りがつかないものです。
手元にそういったものがある場合は自己判断で処分せずに、近くの神社仏閣や消防団に相談してみましょう。