京都市東山区の古刹、知恩院。このお寺の敷地内を奥へ奥へと進んだ先に、今回のお祭りの舞台「濡髪大明神(ぬれがみ だいみょうじん)」があります。こちらで毎年11月25日の14時から行われるお祭り、濡髪大明神大祭を2020年版の速報でご紹介していきます!
知恩院と徳川家
重要文化財の勢至堂の建物を抜け裏手へ進むと、大きなお墓が目に入ってきます。江戸幕府二代将軍、徳川秀忠の娘の千姫のお墓です。さらにその先に、徳川家の三つ葉葵の紋所を掲げた神社があります。こちらが濡髪大明神です!
なぜ三つ葉葵が掲げられているかと言うと、千姫のお墓があるように知恩院と徳川家の関係が深いことからです。徳川家康が熱心な浄土宗信仰者だったこともあり、江戸時代初期に浄土宗の総本山である知恩院の発展に力を入れて来たんだとか。家康のお母さん、於大の方の永代菩提所としても定められているそうですよ!
導師様の登場
お祭りがはじまる14時。時報を告げる鐘の音と共に、導師様ご一行が現れました!りんを鳴らしながら進んできます。
まずは社殿の方へ。いろいろなお経が納められていきます。
般若心経が読まれていきます。テンポがいいですね!
社殿に向かって般若心経が唱えられる中、濡髪大明神大祭がはじまりました!#祭り #オマツリジャパン #火祭り #知恩院 #京都 pic.twitter.com/ymlZflTGRV
— 高橋佑馬@お祭りライター (@yuma_walking) November 25, 2020
火が点けられる!
社殿での儀式が終わった後、導師様が火を持ってきました!
火が点けられていきます。
火が点いたところで合掌。
りんを鳴らし、お経が唱えられていきます。
濡髪大明神大祭!護摩木のお焚き上げに向け、火が燃え上がりました!#祭り #オマツリジャパン #火祭り #知恩院 #京都 pic.twitter.com/mMVBRHZWNH
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護摩木のお焚き上げ
般若心経の読経がはじまったところで、護摩木のお焚き上げがスタートです!
お坊さんが、次から次へと護摩木を焚き上げていきます。
浄土宗らしく、南無阿弥陀仏が唱えられていますね!
京都、知恩院奥にある濡髪大明神。こちらで大祭が行われています!
般若心経が唱えられる中、奉納された護摩木のお焚き上げが進み、火が燃え上がってきました!#祭り #オマツリジャパン #火祭り pic.twitter.com/fu2h1C5O9b— 高橋佑馬@お祭りライター (@yuma_walking) November 25, 2020
キツネと縁結びの神様
濡髪、と言った珍しい名前の神社ですが、その由来にはキツネが関わっています。知恩院で国宝にも指定されている御影堂が建てられる際に、もともと当地に住んでいたキツネがそれは困ると、髪の濡れた童子に化けて登場したんだとか。その故事に因み、濡髪と言う名前がついた神社となっています。濡れた髪と言うことから本来は火除けの神様とされていましたが、そのイメージから艶やかさが連想され、女性から信仰される神社となったんだとか。近くの祇園からも多くの女性が訪れて来たそうですよ。そのことから今では縁結びの神様として親しまれています!
また濡髪大明神大祭が行われる11月末は、ちょうど知恩院も紅葉を迎えている時期。ぜひお祭りと一緒に見て行ってください!