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王子神社とは?御朱印には元准勅祭十社の文字が押印される東京十社の一つ

2021/9/21
2021/9/21
王子神社とは?御朱印には元准勅祭十社の文字が押印される東京十社の一つ

「東京十社」の一つであることが記される王子神社の御朱印

全国各地の神社や寺院では参詣の記念に御朱印を頂くことができます。朱印帳に訪れた神社や寺院の御朱印が並ぶと、貴重な思い出となり写真とは趣の異なる味わいが滲み出てくるものでしょう。東京都北区に社殿を構える王子神社の御朱印には、明治維新後に天皇が新しい都の鎮護と万民の安泰を祈願された准勅祭社「東京十社」の一つであることを示す「元准勅祭十社」の文字が押印されます。

王子神社の御朱印

入口に掲示される東京十社の案内

王子神社では拝殿を正面にして右側に設けられた授与所で、御朱印を頂くことができます。

王子神社の拝殿

拝殿の東に設けられる授与所

授与所の窓口

授与所では御朱印やオリジナルの御朱印帳の他に、お守りや絵馬などが並んでいます。

王子神社のオリジナル御朱印帳

王子神社のオリジナル御朱印帳

お守り

干支守り

干支守り

しあわせ健康・紅葉銀杏守り

絵馬

御槍

2022年で創建700年を迎える王子神社

王子神社の創建は詳らかとはなっていませんが、11世紀半ば源義家が奥州征伐に出征する前に慰霊祈願を行ったことが起源とされています。拝殿の正面には2022年が創建700年であることを明記した案内板が設置されています。1322年にこの地を治めていた豊島氏が紀州の熊野三社から王子大神を迎え、若一王子宮として奉斉したのです。これによって神社を囲むエリアは王子と呼ばれるようになりました。

拝殿

拝殿内

拝殿内

拝殿正面の創建700年の案内板

抜け毛が気になり始めた人に大きなご利益が期待できる関神社の毛塚

神社の末社の関神社は、百人一首で歌を詠んでいる蝉丸を御祭神として祀っています。蝉丸は逆髪に悩む姉のために髢や鬘を作ったという伝説があり、社殿の前には毛塚が建立されています。抜け毛が気になり始めた人には、大きなご利益が期待できることでしょう。

末社の関神社

関神社の前に建立されている毛塚

例年8月上旬に開催される例大祭の槍祭で境内を練り歩くお神輿

王子神社に最も多くの人々が訪れるのは、例年8月上旬に3日間にわたって開催される例大祭のときです。祭礼には御槍という古伝の御守護が出るため、槍祭と呼ばれています。江戸時代に記された『願懸重宝記』には「神前に小き槍を置て祈念なすに悪事災難をまぬかるる」と記されています。最終日には神社の周辺の町々からお神輿が境内に集合します。多くのお神輿が潜る大鳥居の袂には、神輿庫が設けられ神社のお神輿は、いつでも見ることができます。

大鳥居

大鳥居の袂のお神輿庫

王子神社のお神輿

祭礼3日目の夕刻に奉納される王子神社の田楽舞は古くからの伝統を守り続け、日本三大田楽の一つに数えられています。

王子田楽の解説

王子神社はJR京浜東北線、東京メトロの王子駅北口の西約100メートルのところに社殿を構えています。駅からは音無親水公園を歩くと清々しい気分で神社に訪れることができることでしょう。

王子駅北口

音無親水公園

王子神社の入口

東京都北区に社殿を構える王子神社の御朱印には、「東京十社」の一つであることを示す「元准勅祭十社」の文字が押印されます。2022年で創建700年を迎える神社の名前から、王子の地名が産まれました。例年8月上旬に開催される例大祭の槍祭で境内を練り歩くお神輿は、大鳥居の下のお神輿庫に保存され、いつでも見ることができます。

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