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花火マニア必見、新作花火コレクション!大曲の花火 ―冬の章― 25名の若手花火師による競演!

花火マニア必見、新作花火コレクション!大曲の花火 ―冬の章― 25名の若手花火師による競演!

全国花火競技大会 大曲の花火で有名な秋田県大仙市。今回は大曲ファミリースキー場で開催される大曲の花火 ―冬の章― である新作花火コレクションのレポートです。毎月花火が打ち上がる花火の街ではありますが、大曲の花火では個人的に一番好きな大会になります。寒さが厳しく澄み切った空気の中で次世代を担う若手花火師達の挑戦的な花火が次々と打ち上がります。

新作花火コレクションの成り立ち

1991年に花火をこよなく愛する有志によりNPO法人大曲花火倶楽部が設立され、翌年からは事業の一環として若手花火師による新作花火コレクションが開催されました。そして、2002年以降は花火を知的に楽しく鑑賞する目的として花火鑑賞士認定試験を実施し、その合格者からも有志を募って設営準備やプログラム販売なども行ってきました。

2019年の本年からは運営が大曲花火倶楽部から「大曲の花火」実行委員会に移り、大仙市花火産業構想「四季の花火」事業の一環として新作花火コレクションが大曲の花火 ―冬の章― として組み込まれる事になりました。

競技ルール

全国より若手花火師を選抜し、4号玉10発・5号玉5発を用いて一つのテーマを構成した新作花火を発表します。テーマ表現、技術、安全性の3点から審査が行われます。また、各出場煙火店による7号玉の打ち上げが1発ありますが、こちらは大玉割物花火競演として行われるので点数には加算されません。

大玉割物花火競演 秋田県 小松煙火工業 伊藤航也 「八重芯キラ先パステルステンド変化」

賞については、金賞、銀賞、銅賞、特別賞、そして花火鑑賞士特別賞があります。花火鑑賞士特別賞とは花火鑑賞士認定試験を合格した人だけに投票権があり、現地で受付を済ませると投票用紙が貰え審査に参加できます。その受賞者には何故かドラえもんのトロフィーが授与されますw

受付には花火鑑賞士認定証が必要になります

各受賞トロフィーと目録

「大曲の花火」実行委員会へのインタビュー

今回は運営が「大曲の花火」実行委員会になるので、事前に取材の申し込みを行い、打ち上げ開始前の忙しい時間ではありましたが、特別に少しの時間であればと大曲商工会議所の副会頭である小松忠信(こまつ ただのぶ)氏にお話を聞かせていただきました。

小松氏は大曲の煙火店、株式会社 小松煙火工業の五代目でもあり、また大曲の花火のブランド力を生かし、業界で最も多く使用される4号玉以下の花火玉を専門的に製造・販売する株式会社 花火創造企業の代表取締役でもあります。

 

記者:取材の許可を頂き、ありがとうございます。宜しくお願いします。

小松氏:宜しくお願いします。

記者:今回、大曲花火倶楽部から大曲の花火実行委員会に運営が移行したのは、大仙市花火産業構想「四季の花火」事業の一環と聞いていますが、どんなメリットがあるのか教えていただけますか?

小松氏:まず、新作花火コレクションを四季の花火に組み込む事で予算が付き、安定して運営が行える様になります。昨今の花火業界を取り巻く環境は非常に厳しく、国や市からの補助金や企業からの協賛金が少なくなりつつあります。

全国花火競技大会「大曲の花火」である夏の章はともかく、春や秋の章については花火の品質を維持する為にと有料化にはある一定の理解を頂ける様になってきました。冬の章については今まで無料だったのを有料にするのは、ある種の賭けではありましたが、こちらもチケット販売に踏み切りました。最初は戸惑いもあるかと思いますが、これからの伸び代に期待しております。

記者:今後、冬の章はどの様に変わって欲しいと考えていますか?

小松氏:実は新作コレクション開催時から運営メンバーが27年間ずっと同じなので、もっと若手が中心となって頑張って欲しいと考えています。

出場花火師については、大曲の花火は敷居が高いとの事で以前は日本煙火協会青年部に加入している煙火店に出場を打診しても、あまり前向きな返事は貰えませんでしたが、近年では四国や中国地方からの若手花火師も出場したいと変わりつつあります。

新作花火コレクションについては若手花火師の育成の場でもあるので、運営と花火師、共に若い世代で花火業界を盛り上げて貰いたいと考えています。

記者:お忙しい時間にありがとうございました。

プログラム

主催:「大曲の花火」実行委員会
開催日:2019年3月23日(土)
時間:18:30〜20:00(開場15時)
開催会場:大曲ファミリースキー場
花火内容:
(1)オープニング花火
(2)25人による競技大会
(3)大玉割物花火競演
(4)インターバル花火
(5)フィナーレ花火

インターバル花火 パート1 「ラグビーワールドカップ2019 日本大会in釜石」ラグビーワールドカップ応援花火

インターバル花火 パート2 「炭の研究」 地元産の炭を原料とした花火が打ち上がります

フィナーレ花火 「さようなら平成 ありがとう平成」 特大スターマインに火炎放射を入れた特別プログラム

受賞作品

金賞 群馬県 菊屋小幡花火店 小幡知明「SAKURA・HUBUKI」

銀賞・特別賞 埼玉県 オリエンタル火工 柳沢和彦 「芯に分砲」

銅賞・花火鑑賞士特別賞 秋田県 北日本花火興業 今野貴文 「夜空のシャンデリア~星々が創った光の造形美~」

銅賞 秋田県 大久保煙火製造所 大久保竜太 「トロピカルフラワー」

銅賞 静岡県 三遠煙火 小口浩史 「菜の花畑でかくれんぼ~みんな、みーつけた!~」

花火終了後にはフォレストリゾート山の手ホテルで関係者による授賞式も行われます。

まとめ

今年は暖冬のせいで雪が少ない中での開催かと思いきや、急な寒気で開催も危ぶまれる冬模様となった新作花火コレクションでした。

運営が変わった事で安定した基盤になった反面、進行も滞りなくスムーズに行う必要もあり、出場花火師がどんな想いで花火を制作したかを発表するお立ち台がなくなってしまい、おそらく賛否両論があるかと思います。

多くの人が足を運んでくれる様な冬の章ならではの魅力を増やし、大仙市花火産業構想としての更なる進化を楽しみにしています!

次回は5月11日(土)大曲の花火 ―春の章― 世界の花火 日本の花火が開催されます!

written by
蛭田 眞志

蛭田 眞志

花火専門カメラマンです。
日本の良質な花火文化の記録・拡散を理念にメディアなどでも活動中。
個人のWEBサイトでは「花火の心得」を運営してます!

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