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例年9月中旬に「十五夜の神遊び」、「月の音舞台」が開催される大宮八幡宮
2021年の中秋の名月は9月21日です。夏の暑さが和らぎ空気が澄み渡る秋の夜空に浮かぶ月の姿には、季節の移ろいや和の情緒が感じられるものです。全国各地に月見のスポットがありますが、東京都杉並区に社殿を構える大宮八幡宮では例年9月中旬に「十五夜の神遊び」、「月の音舞台」が開催されています。2021年は9月20日に行われました。
2021年に大宮八幡宮で開催された「十五夜の神遊び」のチラシ
「十五夜の神遊び」の開催案内
2021の中秋の名月
1063年に源頼義によって建立されたと伝わる大宮八幡宮
大宮八幡宮は1063年に源頼義によって建立されたと伝わります。11世紀半ばに起こった前九年の役を鎮めるため奥州に向かうときに、この地を訪れました。そのとき大空に八条にたなびく白雲が、あたかも源氏の白旗のように見え、戦勝を祈願しました。乱が平定された後、京都の石清水八幡宮から分霊をいただき社殿を建てたのです。
大宮八幡宮の正参道入口に建つ鳥居
大宮八幡宮の南参道入口に建つ鳥居
大宮八幡宮の神門
大宮八幡宮の拝殿
約1300基の竹燈籠に灯りが燈される「十五夜の神遊び」
大宮八幡宮では2001年から、旧暦の8月15日の十五夜に合わせて「十五夜の神遊び」を斎行しています。当日の夕刻には、境内に並べられた約1300基の竹燈籠に灯りが燈されます。竹からこぼれる和かな光が足元を温めてくれるようです。境内に溢れる竹燈籠の光に包まれながら参拝をすると、いつもより大きなご利益が期待できるかもしれません。
「十五夜の神遊び」で灯りが燈される竹燈籠
参詣者の足元を温める「十五夜の神遊び」の竹燈籠
境内に並べられた約1300基の竹燈籠
拝殿前を照らす「十五夜の神遊び」の竹燈籠
「十五夜の神遊び」の光に包まれながらの参拝
十五夜飾りが設けられる拝殿の正面
「十五夜の神遊び」の開催日には拝殿と神門の間ばかりでなく、正参道や南参道も行灯や提灯の光が参詣者を導いてくれます。
「十五夜の神遊び」の開催日にライトアップされる正参道の鳥居
正参道で参詣者を導く行灯
「十五夜の神遊び」の開催日にライトアップされる南参道の鳥居
南参道で参詣者を導く行灯
南参道を照らす提灯
南参道の提灯で照らし出される「十五夜の神遊び」の案内
「月の音舞台」のなる神楽殿
竹燈籠に灯が燈されるのは18:00前後ですが、19:00からは神楽殿は「月の音舞台」のコンサート会場となります。2021年は先ず、神楽の「浦安舞」が舞われた後、尺八奏者のき乃はちの演奏が行われました。
「月の音舞台」のコンサート会場となる神楽殿
「月の音舞台」のコンサート会場となる神楽殿
神楽殿前の「月の音舞台」の客席
「月の音舞台」の下に並ぶ雅楽器
神楽「浦安舞」で演奏される雅楽
雅楽に合わせて舞われる神楽「浦安舞」
「月の音舞台」での神楽「浦安舞」
「月の音舞台」での尺八とヴァイオリンの演奏
2021年の「月の音舞台」の案内チラシ
大宮八幡宮の上空で輝く中秋の名月
「十五夜の神遊び」の竹燈籠の光が足元を照らし、「月の音舞台」から日本の伝統音楽の音色が響く境内で、視線を上空に向けると中秋の名月が輝いています。視覚、聴覚が和の情緒に浸ることができることでしょう。まん丸の中秋の名月も、正参道の鳥居を潜るようです。
神楽「浦安舞」が舞われる「月の音舞台」の上空で輝く中秋の名月
尺八の音色が響く「月の音舞台」の上空で輝く中秋の名月
「十五夜の神遊び」の竹燈籠の光がこぼれる境内の上空で輝く中秋の名月
正参道の鳥居を潜る中秋の名月
中秋の名月の鑑賞日が記された御朱印
「十五夜の神遊び」の開催日には、大宮八幡宮は和の風情が溢れ、夜間でも御朱印を頂くことができます。中秋の名月を見た日付が記された御朱印は記念となるに違いありません。大宮八幡宮では敷地内に社殿を構える大宮天満宮の御朱印も頂くことができます。
大宮八幡宮の御朱印
大宮天満宮の御朱印
2021年の中秋の名月は9月21日です。東京都杉並区の大宮八幡宮では2001年から9月中旬に「十五夜の神遊び」が開催されています。拝殿の前では約1300基の竹燈籠に灯りが燈され、足元を温かく包んでくれます。神楽殿は「月の音舞台」となり、日本の伝統音楽の演奏が行われます。和の情緒が漂う境内で上空を見上げると、中秋の名月が輝き、秋の季節感を全身で感じることができます。