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洗足池でしか食べられない「勝海舟」をイメージした「勝バーガー」って?実食レポ!

洗足池でしか食べられない「勝海舟」をイメージした「勝バーガー」って?実食レポ!

小暑を過ぎ、木々の葉が生い茂る季節となりました。読者諸兄姉の皆さまはいかがおすごしでしょうか。ところで、毎月12日は「パンの日」ってご存じでしたか。今回は「パンの日」にちなみ、東急池上線洗足池駅の改札を出てすぐ右手にある Boulangerie Towaie さんの「勝バーガー」をご紹介します。

パンの日とは

洗足池・勝バーガー

パンの日は、昭和58年(1983年)にパン食普及協議会によって制定されました。

天保13年(1842年)4月12日、伊豆韮山の代官で西洋流兵学者であった江川太郎左衛門が、長崎のオランダ屋敷に料理方として勤めていた人物を呼び寄せ、軍事行動中の予備食としての乾パン「兵糧パン」をつくりました。これが、日本で最初に焼かれたパンといわれています。日本のパン発祥の日を記念して4月12日を「パンの記念日」、毎月12日を「パンの日」としています。

パン食普及協議会https://www.panstory.jp/panday/panday.html

勝海舟をイメージした「勝バーガー」!実食レポ♪

Boulangerie Towaie

さて今回は、洗足池駅前ならぬ駅横にある Boulangerie Towaie さんの「勝バーガー」の実食レポをおこないます。大田区のお土産100選にも選ばれた、勝海舟をイメージしたカツバーガーです。洗足池と勝海舟の関係は後ほど……。

大田区のお土産100選(勝バーガー) : https://www.pio-ota.jp/miyage/item/118/

洗足池・勝バーガー

勝海舟の好物が「うなぎの蒲焼」だったことから、蒲焼のたれとマヨネーズで「てりやきバーガー」のように仕上げたとのこと。「勝」の刻印がインパクトありますね。

洗足池・勝バーガー

実食してみると、こってりとした味付けかと思いきや、見た目とは裏腹に意外にもあっさりとした素朴な味わい。パンはモチモチとした食感。豚カツだけ取り出して、オーブントースター温めてパンにはさみ直すと更に美味しく頂けます。

勝海舟が愛した洗足池

洗足池の写真

「洗足池」
東京都大田区の西北部に位置する洗足池。勝海舟は、西郷隆盛と江戸城の明け渡しについて話し合うため、新政府軍の本陣がおかれた池上本門寺へと向かう途中、洗足池で休息をとりました。洗足池周辺の風景に魅了された勝海舟は、「洗足軒」といわれる別邸(現在、跡地は大田区立大森第六中学校となっています)を構え、晩年をこの地で過ごしたと伝わります。

勝海舟記念館

「勝海舟記念館」
令和元年(2019年)9月7日にオープン。国登録有形文化財。旧・清明文庫(鳳凰閣)。勝海舟没後、財団法人清明会が「洗足軒」を近隣に移転させ、その隣地に「勝海舟の遺蹟保存及び国民精神涵養のための図書を蒐集し、公衆の閲覧に供えて社会に貢献する」目的として「清明文庫」を設立します。戦後の昭和29年(1954年)、学習研究社の所有となり「鳳凰閣」として使用されていました。その後、平成24年(2012年)3月に大田区が土地を取得し(併せて建造物の寄贈を受け)、勝海舟の業績を顕彰する記念館整備事業が進められています。

雪ヶ谷散歩(参考資料) : https://www.yukigayawalker.tokyo/scenic/historic/hououkaku/history.php

勝海舟夫妻墓所

「勝海舟夫妻墓所」
勝海舟は明治32(1899)年1月19日に亡くなり、生前からの希望により「洗足軒」の近くに葬られました。現在では洗足池の畔に勝海舟夫妻の奥津城があります。

留魂祠

「留魂祠」
西郷隆盛を祭神とする祠。祭礼日は9月24日。西南の役により逝去された西郷隆盛を惜しんだ勝海舟が、追慕のため明治16年(1883年)に建立。もとは、東京南葛飾郡大木村下川の薬妙寺境内にありましたが、勝海舟の遺志により洗足池畔に遷座されました。

洗足池周辺の主な行事

去年、今年とコロナ禍の影響で多くの行事が中止もしく縮小されていますが、洗足池周辺では様々なイベントやお祭り、法要が行われています。

お花見スポット

お花見スポット
大田区では有名なお花見スポット。例年、お花見シーズンには多くの出店とお花見客でにぎわいます。勝海舟も洗足池の梅や桜を楽しんだことでしょう。

大田区子どもガーデンパーティー(洗足池会場)

大田区子どもガーデンパーティー(洗足池会場)
毎年、ゴールデンウィークの頃に開催。子どもたちが、地域の人たちと一緒にゲームや軽スポーツを楽しむイベント。勝海舟記念館準備期間中は、勝海舟にまつわるパネル展示も行われていました。

洗足池春宵の響

洗足池春宵の響
毎年5月に洗足池西岸「池月橋」で開催される演奏会。洗足池に浮かぶ船や、池月橋の上で奏でられる和楽器の美しい調べを楽しむことができます。

厳島神社(弁財天)

厳島神社(弁財天)
祭礼日は5月下旬。放魚の儀(洗足池に鯉を放す神事)が執り行われます。

御松庵

御松庵
「袈裟掛けの松」で知られる、洗足池の東岸にある寺院。日蓮聖人が池上宗仲の館(現在の池上本門寺)に向かう途中、千束池の畔で休息し傍の松に袈裟をかけて、池の水で足を洗ったという伝承からこの松を「袈裟掛けの松」、千束池を「洗足池」と称されるようになりました。現在の「袈裟掛けの松」は三代目となります。毎年7月16日はお盆の灯籠流しが、10月17日にはお会式が行われています。

千束八幡神社

千束八幡神社
洗足池の西岸に鎮座する神社。祭礼日は9月上旬。重要無形民俗文化財に指定されている神楽が奉納される。10世紀前半、平将門の乱を平定するために派遣された藤原忠方(池上宗仲の祖先とされる)が洗足池を気に入り、千束八幡を氏神としてこの地に残ったと伝わります。その他にも、奥州討伐へ向かう源義家や、安房国から鎌倉へ向かう途中の源頼朝の伝承もこの神社に残されています。

まとめ

四季折々の自然の変化を楽しめる洗足池。平安時代や鎌倉時代、幕末から明治にかけてと様々な歴史も感じ取れます。洗足池へのアクセスは、東急池上線洗足池駅から徒歩2分。皆さまも洗足池を散策したあとは、Boulangerie Towaie さんの「勝バーガー」をお土産にいかがですか。

Boulangerie Towaie 公式サイト : http://www.towaie.co.jp

※ 洗足池およびその周辺の写真は、コロナ以前もしくは緊急事態宣言解除後に家族との散歩中に撮影したものです。

この記事を書いた人
オマツリジャパン オフィシャルライター
1969年,東京生まれ。ライター。写真家。美術家。masART STUDIO主宰。東京の郊外を拠点に活動。Webメディアで執筆の傍ら,人工構造物をモチーフとしたフォトモンタージュ作品を制作する。目標は,ダイエットと,ITリテラシーを高めること。

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