2023年4月30日(日)、岩手県陸前高田市で「三陸花火大会2023 -SANRIKU FIREWORKS FESTIVAL-」が開催されます!
1万5000発の花火が、ゴールデンウィークのレジャー気分を盛り上げます。
会場では、地域の伝統芸能を楽しめるステージや絶品グルメが満喫できるブースも多数出店。全席有料観覧席で快適に花火が楽しめます!
以下は、花火写真が満載の2022年の開催レポートです。ぜひ参考にお楽しみください。
目次
【2022年開催レポートはこちら】
2022年4月29日(祝)
岩手県陸前高田市にて、今年も盛大な花火が始まりました。
2020年秋に初めて開催された三陸花火大会
春はエンターテイメント性を高めた「三陸花火大会」
秋は競技を取り入れた「三陸花火競技大会」
と銘打ち、春と秋で趣旨を変えた形式で年2回の開催になりました。
2021年の春は、コロナの新株感染拡大により中止になったので、春に開催されるのは初めてになります。
東日本では珍しい、GW連休初日の大型花火大会。東北観光も兼ねて全国各地からお客様が訪れました。
今年も花火大会が始まる!
例年であれば、この時期の気仙地域は天気の崩れが無い傾向ですが、何故かこの日に限って雨予報・・・・
7時20分。実行委の開始ミーティングです。
実行委員長 浅間勝洋氏
そして、各自持ち場へ移動します。
私はサブゲートエリアの担当として、キッチンカーの受付などを行います。
それにしても、今は程よい天気。これが、大雨になるなんてとても信じられない(笑)
奇跡が起きて晴れるだろうと、楽観的に信じていました┐(´∀`)┌
リラックスBOX
スペシャルペアシート
エキサイトBOX
“鹿踊り”と”鬼剣舞”が初登場!スケールアップしたステージイベント
前回までは、主に気仙地域で活動をされている郷土芸能団体が中心でしたが、
今回は内陸地域の郷土芸能”鹿踊り(ししおどり)“と”鬼剣舞(おにけんばい)“が初登場。
全国的に知名度がある踊りで、動きが激しく勇壮なスタイルが特徴です。どちらも、高校の部活動として継承されています。余談ですが、私も高校時代に部活動で”鹿踊り”をしていました!
岩谷堂高校 金津流鹿踊り
北上翔南高校 鬼剣舞
鬼剣舞が終わり、時間は14:40。私は業務へ戻るので、後の会場写真は、同じくオマツリジャパンライターである蛭田眞志氏へお願いしましたー!
サスケ会
氷上太鼓
RED DIVA
花火打上担当㈱マルゴーブース
グルメブース
ホタテ屋
地元名産品
花火アート
雨でも見えた!!やっぱり圧巻!これぞ三陸花火!
いやあ~、やっぱり日本の天気予報は正確ですね・・・f(^_^;)
奇跡なんて起きなかった(-_-)キー
本降りの雨。気温3度。それでもたくさんの方々がご来場してくれます。
そうです!寒さと雨を我慢してでも、見る価値があるのです!
会場後方にそびえ立つ”氷上山”(ひかみさん)標高874mが見えていたので、雲の位置は高く、花火は見えるだろうとは予測していましたが、案の定、花火はちゃんと観覧できました。
第1章 オープニング
aimer 「残響散歌」
アップテンポな曲で幕開け!このワイド感が、三陸花火の醍醐味なのです(^O^)/
多種多様な色彩でテンションを一気に上げてくれます。
優里 「ベテルギウス」
静かなバラードに合わせ、控えめな色ながら点滅の余韻が美しい。
milet 「Fly High 」
miletのパワフルなヴォーカルを活かす壮大な演出。緑色の美しさがとても心に残りました。
まるでフィナーレのような、圧巻のスケール感!下部を飾る“トラ”の色が何度も変わる、手の込んだ作品でした。
※“トラ”⇒下部で白い筋が斜めや縦に吹き出す花火
第2章 HOW TO 花火
花火の種類のレクチャーです。これを知る事により、花火の楽しみ方が増えますね!
この時、雨対策の工作中でして、撮影はあまりできなかったので勘弁して下さいm(__)m
第3章 頑張っている人へのエール
TOYO TIRE㈱様 提供尺玉 青を灯せ
初開催から、ご協賛を頂いているTOYOTIRE様のブランドカラー、青色が踊る尺玉です。
AI 「ハピネス」
惑星型の可愛らしい花火が、見ている人に活力を届けてくれます。
紅とオレンジをあしらい、華麗さと繊細さを併せ持つ”八方咲き”と、ピンクで輝かせる”ザラ”が織りなす芸術。
まさに、一気に元気付けてくれるエールですね!
※“八方咲き”⇒雪の結晶のような、芸術的な形状の花火
※“ザラ” ⇒ 下部で、カラフルな色光が一気にワイドに吹き出す花火
オレンジの点滅の余韻が、雨の中でもひと際輝いて美しい。
第4章 トレンドヒストリー
花火界も、他ジャンルと同様にトレンドがあります。近年流行しているのが、雪の結晶のような形をした「八方咲き」。この八方咲きをフューチャーする形で紹介しました。
第5章 武藤将胤 SHOWTIME
東京でDJプレイする、武藤将胤氏(VDJ MASA)のセレクト曲に合わせたミュージックスターマインです。
Bon Jovi 「It’s My Life」
永遠に色褪せない往年の名曲。青と銀で統一した色彩が、時代に流されない芯の強さを表現しているように感じました。
観客を煽るパワフルなライブ感を演出!
花火 「Ado」
力強さの中に切なさを感じるAdoのヴォーカル。ミディアムテンポのこの曲に合わせ、”柳”と大玉でしっとりと魅せてくれます。
※“柳”⇒その名の通り、柳のように垂れ下がる花火。
androp 「FLY」
バラードの雰囲気で、緩やかに進んでゆくストーリー。
雨空を吹き飛ばすような”雷”が閃き、周りの山々に轟音が響き渡ります。
※“雷”(らい)⇒ピカっと強い閃光を放つ花火
大きな“銀冠”がどんどん上空で咲き誇り、フィナーレのような壮大な世界!
雨で霞みがかった空に、白銀の光が溶けるように昇ってゆく姿は、晴れ空では見る事の出来ない幻想的な光景でした。
※“銀冠”(ぎんかむろ)⇒白く輝く色で、大きく覆い被さるように咲く花火
第6章 世界の平和を願う
SEKAI NO OWARI 「Dragon Night」
パステルカラーの“クロセット”が、本当に美しくて美しくて・・・・
空から降るのは雨だけでは無い、美しい光もたくさん降って来るのだと、雨夜の空をずっと眺めていました。
※“クロセット”⇒何度も枝分けれして分岐し、トーナメント表のようになる花火
不安を吹き飛ばし、希望へと向かうような明るい煌きを放ちます。
平和を願い、ウクライナカラーで空と地を彩りました。
第7章 三陸から世界へ
Coldplay × BTS 「My Universe」
スポットライトを浴びて踊るステージの如く、明るい花火で華やかにしていきます。
虹!虹!虹!!Σ(・ω・ノ)ノ!
何度も何度も虹ザラがたたみかけます!!!!
これほどの虹ザラを連続で体感出来たのは史上初かもしれません!!!!
興奮の余韻を脳裏に焼き付けるかのように、パステルカラーの点滅が空を舞います。
YOASOBI 「Blue (「群青」 English Ver.)」
海原のような青と、澄んだ空のようなスカイブルーの爽やかな色彩。
このシーンがとても印象に残っています。
地を這う眩しさが、優しい緑と青の花火の色を引き立ててくれます。
Jonas Blue.Why Don’t We 「Don’t Wake Me Up」
優しい彩りと白い煌きの花びらが、ラストへのワクワク感をかき立てます。
マルゴーさんの真骨頂である、時差光が炸裂します!!
今回のフィナーレは、上空での配置がすっきりしていて目で追いやすく、時差玉の凄さを心地よく楽しめた演出でした。
迸る光の疾走は、一糸乱れぬアクロバティックな芸術です。
あらゆる美辞麗句を集めたような極上色彩の“千輪”が空いっぱいに咲き誇ります。
霞の中を艶やかに染め上げた奇跡の絶景は、全世界の人を幸せへと導くような夢幻の世界でした。
※“千輪”(せんりん)⇒一度パンッ!と開花した後、小花がたくさん咲く花火。
雨の中の打上でしたが、今回のフィナーレの内容は、個人的にマイベスト三陸花火でした!!
夢のカケラ拾い
翌朝の恒例行事です!いやあ~いい天気!花火のカケラ拾い日和だ!⇐この青空昨日に移動せい(-_-)
とまあ恨み節は置いといて(笑)
実行委員、ボランティア、地元の方々、合わせて約100名で会場の清掃を行いました。
爽やかな風が流れる海辺で、感動をくれた花火たちの”夢のカケラ”を手で拾い、昨晩の余韻に浸るのもいいものです。
堤防斜面にも、大量のカケラがあります。
今回の開催は危うかった
花火大会を造り上げるのは、当然ながらお金も労力もかかります。今回の開催も紆余曲折があり、大変なご苦労があったそうです。
実行委員長 浅間勝洋氏 に、今回の経緯をお伺いしました。
箇条書きでお伝えします。
↓
・ウクライナ侵攻開始後、自粛ムードでチケットがピタッと売れなくなりました。
↓
・資金不足で、中止も検討しました。
↓
・4月に入り、チケットの売れ行きが徐々に増えてきた為、開催を決定、会場人数を5555人に減らし、かかるコストを大幅にカットしました。
↓
・関係各社様が、コストダウンに多大な協力をしてくれました。
↓
・開催決行
⇓ここから先は、私個人の思いです(^_^;)⇓
昨今では、全国的に完全有料制の花火大会が増えています。
皆さま、想像してみてください。
何故、映画やコンサートを見る時に、チケットを買いますよね?
それは、見るものが壁の向こうにあり、チケットを買わないと壁の向こうに行けないからです。
花火のチケットを買わない人が多いのは、空には壁が無く上を向けば見えてしまう、その違いだけなのです。
音楽や演劇を生業としている人たちに、「タダでいいもの見せてもらった、ありがとう。」と言っても、言われた側は心情的に・・(汗
花火を見れば、みんな幸せになります。しかし、誰かが幸せになる為に、誰かが苦しい思いをするのは、何だか辛いですよね。
花火も他のエンターテイメントと同じく、価値のあるものですから、その価値の対価を支払い、見る方・造る方、双方が報われるような社会にならなければ、何事も長続きは難しいので無いでしょうか?
花火大会の有料化、それは、日本の花火文化を持続可能なものとする為に、必要なシステムだと思っております!
「三陸花火大会2023」開催情報
■開催地
高田松原運動公園(岩手県陸前高田市)
〒029-2205 岩手県陸前高田市高田町曲松116
■開催日時
2023年4月30日(日)
12時00分~21時00分
花火打上時間:19時00分~20時30分
■アクセス
<車でお越しの方>
仙台から約2時間(仙台東IC→陸前高田長部IC→約10分で会場)
盛岡から約1時間半(盛岡南IC→宮守IC→約50分で会場)
宮古から約2時間(宮古中央IC→通岡IC→約10分で会場)
一関から約1時間15分〜30分(一関IC→国道284 or 国道343)
※陸前高田ICでの乗り降りは混雑の原因になるのでお控えください。
※付近に無料の駐車場はありません。事前に必ず駐車場チケットをご購入ください。
■詳細は公式ホームページをご覧ください。
三陸花火大会 2023 -SANRIKU FIREWORKS FESTIVAL-