2022年8月1日、18時スタートの狼煙とともに、3年ぶりの「盛岡さんさ踊り」がスタートしました。3年ぶりの開催でしたが、沿道はたくさんの見物客であふれ、盛岡の短い夏の訪れを感じました。こちらの記事では、お祭り当日の様子をレポートでお届けします。
コロナ対策も万全!さんさパレード開始
例年であれば5列や6列にもなる太鼓と踊りのパレードですが、今年は、感染症対策を講じて、3列とし、前後の間隔も広く取って行いました。拡張された沿道の観覧エリアでは、久しぶりの太鼓の音に、参加者も見物客も笑顔があふれていました。
コロナ対策で団体ごとに間隔を例年よりあけています。
お祭り最大の見どころといえば、太鼓のパレード。久しぶりの太鼓の音が体に響きます。しなやかな踊りと一体化して見物客を魅了します。
3年振りのさんさ踊りの太鼓にも力が入ります。
踊り子はバラエティ豊か!幼稚園や小学校のちびっこチームのほか、専門学生や大学生の学生チーム、社会人を中心とした企業・地域・保存会など、多くの団体がパレードには参加しています。
盛岡市の友好都市である沖縄県のうるま市の皆さんも楽しそうに踊っていました。
この投稿をInstagramで見る
岩手のご当地ヒーロー「ガンライザー」も登場し、盛岡さんさ踊りを盛り上げます。
「ガンライザー」は、2011年の東日本大震災を機に岩手を照らす正義の味方として登場しました。
左が「ガンライザー」で、肩にあるのは岩手の名産品「南部鉄器」。そして右は敵のパッカー大佐です。子供たちならず、大人からも声援が送られていました。
地元のヒーロー「ガンライザー」たちも参加
そして、パレードの花形とも言える、エレクトリックカー。この車の上で踊るのは、踊り手のあこがれでもあります。
電飾飾りは目を引きます。
3年ぶりの開催となった盛岡さんさ踊りは、感染症対策もあり「サッコラチョイワヤッセー」の掛け声は控えめでしたが、力強い太鼓の音と笑顔あふれる踊りに、沿道からの大きな拍手やカメラのシャッター音が止まりません。
この投稿をInstagramで見る
「サッコラ チョイワヤッセ」という掛け声のサッコラは、漢字では「幸呼来」と書き、幸せを呼ぶという意味があります。参加する人だけでなく見ている人の幸せも願う盛岡さんさ踊り。今回も多くの人に笑顔と幸せを届けてくれました。
今年はいつにもまして参加する方々の笑顔がすばらしかった。こちらは盛岡市のお隣八幡平市の皆様
\盛岡さんさ踊りについて詳しく説明した記事はコチラ!/
祭りを盛り上げる屋台の賑わい
会場近くの岩手公園や櫻山神社の周りにもたくさんの屋台がでていました。焼きたての海鮮やお肉などいいにおいに誘われて、祭りの気分も上がります。
屋台の周りにはたくさんのひとであふれます。
子どもたちも屋台で手に入れた食べ物や景品で、お祭り気分も最高潮!
今日から2年ぶりに「盛岡さんさ踊り」が始まりました~。うちの小学校でも四年生が参加するのですが、うちのえなさんは来年なので太鼓苦手なのに参加出来るのか…(本人は皆と同じようにやりたい)今日は屋台巡りでした。長女はお友達と… pic.twitter.com/93Q8cGGilv
— ymam (@ymam01280430) August 1, 2022
この投稿をInstagramで見る
尚、感染症対策により、決まった場所での飲食、お持ち帰りの販売を行っていました。
\来年こそは!過去の盛岡さんさ踊りのグルメレポートはコチラ!/
さんさ踊りと合わせて見にいきたい盛岡七夕まつり
近くの肴町商店街では、365メートルのアーケードで「盛岡七夕まつり」も開催していました。例年、8月4日から7日まで行っているのですが、今年は「盛岡さんさ踊り」が3年ぶりに開催となり、盛岡七夕まつりも1日から3日までの前半をプレ期間、4日から7日までを本開催とし、例年より期間が長い全7日間の開催となりました。
コロナ対策で人の手が届かないように飾りつけしています
感染症対策として、七夕飾りの吹き流しを短めにして例年より少なめの40本の飾りがアーケードを彩りました。電動で動くといった凝ったものはありませんでしたが、より風情のある手作り感あふれるものが多かった様に感じました。
七夕祭りの入り口は地元の魚屋と回転寿司を営む「田清」さん
八月のお祭り
やっぱりいいね pic.twitter.com/dr61qsDBVH— minta (@mi83582749) August 28, 2022
【盛岡七夕祭りとは】
明治時代中ごろの七夕行事の記録には「町家ごとに笹竹をたてた。」とあります。近くの山から切ってきたものに子供たちが色紙を短冊などに切って、天の川や願いごとを書いた素朴で簡単な飾りでした。現在のように商店街全体で七夕飾りを飾って七夕祭りを開催するようになったのは、太平洋戦争後、仙台七夕まつりの影響を受けてからだといわれています。商店街を盛り上げるため、また、日ごろのお客様への感謝の形として今も行われています。
まとめ
さんさ踊りも大いに盛り上がりを見せましたが、今年は感染症対策もあり、祭りを盛り上げる「幸呼来」で幸せを呼ぶ「サッコラ チョイワヤッセ」の大きな掛け声はありませんでした。それでも、3年振りの盛岡さんさ踊りの太鼓や踊りにたくさんの拍手が送られていました。参加された皆さんの充実した笑顔で、見ている私たち見物客もたくさんの幸せをいただきました。
来年は、コロナが収まって、フルサイズのお祭りができることを願っています。
写真は以前のものですが、今年参加できなかった皆様も来年参加出来ますように願いを込めて。素敵な笑顔をお届け!
【盛岡さんさ踊り 開催概要】
日時:2022年8月1日~4日
場所:盛岡市役所前から中央通り
公式ホームページ:http://www.sansaodori.jp/
【盛岡七夕まつり 開催概要】
日時:2022年8月1日~7日
場所 盛岡市肴町商店街アーケード内
肴町商店街公式ホームページ:https://www.sakanacho.com/tanabata