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「青柏祭」能登を彩る日本最大級の曳山|観光経済新聞

2020/10/24
2020/12/7
「青柏祭」能登を彩る日本最大級の曳山|観光経済新聞

2019年からスタートした、観光経済新聞のオマツリジャパンコラム記事連載!2020年も「お祭り」をフックに、旅に出たくなる記事の連載をして参ります!奇祭好き、ケンカ祭り好き、お神輿好き…等、様々なライターさんに記事を執筆いただく予定ですので、ぜひご覧ください♪(オマツリジャパン編集部)

能登を彩る日本最大級の曳山

 日本最大級の色鮮やかな曳山が見られる「青柏祭(せいはくさい)」。石川県七尾市で5月3日から5日に行われるお祭りだ。

 青柏祭最大の見どころは「でか山」といわれる曳山。この地域では「大きい」ことを「でかい」と言うが、まさに名前の通り「でっかい」姿は圧巻! 高さ約12メートル、重さは約20トン。空に向かって横幅が広くなっているので、下から見上げると、迫ってくるような大迫力だ。

 正面の上段の舞台には歌舞伎などを模した人形が毎年題材を変えて飾られて豪華絢爛(けんらん)。後ろ側は何色もの色鮮やかな幕で覆われて、5月の能登の青空にくっきりと映える美しさ。カメラを向ければそれだけで絵になるでか山。撮影の手が止まらなくなる。

 青柏祭は大地主神社(通称は山王神社)の春の例大祭で、神饌(しんせん)を青柏の葉に盛って供えたことが名称の由来とされている。でか山は、山町である「府中町」「鍛治町」「魚町」の3町からそれぞれ奉納されて、合計3台のでか山がその姿を競い合う。

 ユネスコ無形文化遺産にも認定され、世界的にもその素晴らしさが認められている青柏祭だが、そのシンボルであるでか山、実は一般の人も曳(ひ)くことができる。約20トンといわれるその重さ、歴史、伝統を肌で感じながら曳く機会はそうそうないもの。チャンスがあったら、ぜひちゅうちょせずに体験することをおすすめする!

 年々その人気が高まっている青柏祭。でも全国的に見れば、祭りの期間中は人であふれかえって動けないというほどの混雑ぶりではなく、それこそ日本最大級の曳山「でか山」を目の前で見られて、運が良ければ曳くこともできることを考えれば、行ってみる価値は大いにある。

 春の能登を華やかに彩る青柏祭は、心に訴える迫力と美しさに満ちあふれ、地元の人たちと見に来た人たちの一体感をも生み出すお祭りだ。

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