お祭りを楽しみたい。でもせっかくなら観光も楽しみたい!しかも休みがとりやすいタイミングの開催ならなお最高!!・・なんて欲張りな願いが叶うお祭りが石川県七尾市にあるのをご存知ですか?
日本最大級の色鮮やかな曳山が見られる「青柏祭(せいはくさい)」です。
1.青柏祭って⁉
石川県七尾市で、ゴールデンウィークの5月3日~5日に開催される青柏祭。最大のみどころは「でか山」といわれる曳山です。
とにかく色鮮やかで大きい!この地域では「大きい」ことを「でかい」というんですが、まさに名前の通り「でっかい!」です。高さは約12メートル、重さは約20トンで、空に向かっていくほど横幅が広くなっているので、下から見上げると、実際の数字よりも更に圧倒される大迫力です。
正面の上段の舞台には歌舞伎などを模した人形が毎年題材を変えて飾られて豪華絢爛!
でか山の後ろ側は何色もの色鮮やかな幕で覆われていて、5月の能登の青空にくっきりと映える美しさです。
カメラを向ければそれだけで絵になるでか山に、撮影の手が止まらなくなります。私も後から写真チェックをしてみたら、同じような写真が数えきれないほどあって選ぶのに一苦労。みなさんも撮り過ぎには注意してくださいね。
青柏祭は大地主神社(通称は山王神社)の春の例大祭で、神饌を青柏の葉に盛って供えたことが名称の由来とされています。山町である「府中町」「鍛治町」「魚町」の三町からそれぞれ奉納された合計3台のでか山が狭い町中などを曳き回されます。
2.あなたも「でか山」をひっぱれる⁉
青柏祭を体感したいならおすすめは5月5日。3台のでか山が広いエリアで揃っているところを見られます。
その集合場所を目指して、街中を建物すれすれに移動していく様子は圧巻です。中でも、「辻廻し(つじまわし)」と呼ばれる方向転換は必見。てこの原理で曳山の前車輪を浮かせて曲がるもので、見ている私たちでさえ、うまくいった時には気持ちが昂って町の人達と一体になれるような高揚感が味わえます。
しかもそれだけではなくて、実際に祭りの参加者になることも可能なんです!このでか山、タイミングにもよりますが、一緒にひかせてもらうこともできて、約20トンといわれるその重さを、その歴史を、その伝統を、肌で感じながらひくことができます。チャンスがあったら、ぜひ躊躇せずに体験させてもらってくださいね!私ももちろん曳かせてもらいましたよ。
3.祭りだけじゃない!日本一のあの宿も
「青柏祭」があるのはGW中なので、せっかくなら観光もしっかり楽しみたい。そう思う方も多いはずですよね。
では七尾市にはどんなところがあるのか、まずは温泉のご紹介。七尾市にある「和倉温泉」は日本有数の温泉地。海沿いにあって、海水由来の良質の泉質で、体をポカポカに温めてくれます。
そしてこの温泉地には日本一の宿に何度も選ばれ続けている「加賀屋」があることでも有名です。
一度は泊まってみたい、と思いながらも私も残念ながらまだなんですが、青柏祭も楽しみながら、日本一の宿で癒しのひと時を過ごせたら最高ですよね。
もちろん、他にも素敵な宿は他にもたくさんあって、良質の温泉に日本海の海の幸など、魅力たっぷりです。和倉温泉の温泉街には、日本屈指のパティシエの一人として知られ、七尾市出身の辻口博啓さんのお店「ル・ミュゼ・ドゥ・アッシュ」があります。地元の素材も使った、ここでしか食べられないケーキもあって、私も和倉温泉を訪れると、ほぼ100%の確率で立ち寄る美味しさです。
同じ七尾市でも海を渡って行くと、「能登島」があります。ここにはジンベエザメも見られる「能登島水族館」やガラスアートが揃う「能登島ガラス美術館」などもあり、アクティブに旅を楽しめます。他にも書ききれない楽しみがたくさんあるので、お祭りプラスαもきっと満喫できますよ。
4.青柏祭の開催日時とアクセス
ではここで、青柏祭の開催日時などの確認です!
■期日:5月3日~5月5日
■会場:七尾市 市街地中心部
おすすめはやはり5月5日昼頃に、能登食祭市場前での3台の「でか山」が勢揃いする時と、その後の七尾駅前と御祓川河畔に向かい再び勢揃いする時です。その前後での、でか山が細い路地などを移動する様子も見ごたえがあります。この時に運が良ければでか山をひかせてもらえます。
■アクセス:飛行機なら能登空港が最寄りの空港(羽田空港と1日2往復)。鉄道なら和倉温泉駅が最寄り駅。
祭り開催中は交通規制が行われるので、自動車でお越しの際は注意が必要ですが、市内には臨時駐車場が設けられ、無料シャトルバスの運行もあります。
5.まとめ
ここまで読んで、「青柏祭へ行ってみたい!」と思っていただけたでしょうか。
青柏祭は2016年に「ユネスコ無形文化遺産」に登録されていて、日本の方だけでなく、海外の方からも人気です。
でも全国的に見れば、「祭りの期間中は人であふれかえって動けない!!」というほどの混雑ぶりではなく、それこそ日本最大級の曳山「でか山」を目の前で見られて、運が良ければ曳くこともできて、撮影も余裕をもってできるゆとりがあって、混雑にあまり左右されずにゆっくりとみられるのも青柏祭の大きな魅力です。
お祭りも観光も。欲張りになっていい懐の大きさを持った青柏祭。ぜひ楽しんでくださいね!