例年2月上旬から3月上旬にかけて開催される「せたがや梅まつり」
全国各地に花の名前を取り込んだ地名が数多くあります。東京都世田谷区には梅ケ丘と呼ばれるエリアがあり、ここに小田急線は梅ケ丘駅を設けています。駅の北口から徒歩約5分の羽根木公園は、梅の名所として広く知られています。例年2月上旬から3月上旬にかけて、梅ケ丘の町を季節の彩りで染め上げます。2020年は2月8日~3月1日に「せたがや梅まつり」が開催されています。
「せたがや梅まつり」の開催日が決まると、梅ケ丘駅の壁にはポスターが何枚も掲示されます。期間中には改札口で物産展が行われます。
梅ケ丘駅の構内で配布しているパンフレットをもらっておくと、とても参考になります。20ページの冊子には必要な情報が全て書かれています。
約650本、約60品種の梅が育つ羽根木公園
梅ケ丘駅北口から北に向かう道をまっすぐ歩くと約5分で、羽根木公園の入口です。羽根木公園は小高い丘を整備した公園なので、階段を上って中央の広場に向かいます。
入口から中央の広場までのエリアに梅が植樹されています。
羽根木公園への梅の木の植樹は、1967年に始まりました。当初は55本だったのですが、記念植樹が約10回繰り返され、現在では紅梅約230本、白梅約420本、約60品種を数えています。
入口広場と中央の広場を繋ぐ階段沿いには「飛梅」、中央の広場には「大盃」など、園内に育つ数々の銘木を探し歩けば、観梅の楽しさをアップするかもしれません。
模擬店が出店し観梅を楽しむ人々で埋め尽くされる中央の広場
中央の広場には模擬店が出店されます。やきそばやフランクフルト、ラーメンの他、ジュースや缶ビールなどの飲食品が揃っています。また梅に因んだ土産品の販売も行われ、無料のゲームコーナーまで登場します。
ゆるキャラの姿を園内で見かけることもあります。
中央の広場の周囲は、シートを敷いて飲食を楽しむ人々で埋め尽くされます。貸しゴザの店もあるので、シートを持参しなくても、広場に陣取ることができます。
気分を盛り上げる多種多様のイベント
中央の広場の一画には特設のステージが設置され、期間中の休日には様々なイベントが行われます。
特設ステージばかりでなく、梅林の西に建つ古民家の星辰堂でも、筝曲演奏などのイベントも行われます。
期間中には、ガイドツアーの他、俳句の会の作品募集などの企画もあります。優秀な俳句は翌年に園内に掲示されます。
他にも、公園の東端のプレーパークには、ユニークな遊具が多数設置され、子ども達が走り回っています。
「せたがや梅まつり」は例年例年2月上旬から3月上旬にかけて、小田急線梅が丘駅の北に位置する羽根木公園で開催されます。園内には約650本、約60品種の梅が育ち、園内を梅の香りで包みます。中央の広場はシートを敷いて飲食を楽しむ人々で埋め尽くされ、多種多様のイベントで楽しい初春のひと時を過ごすことができます。