亀戸天神社の春祭り
東京の江東区亀戸にある亀戸天神社。学問の神様として知られる菅原道真公を天満大神として祀る神社です。その菅原道真公を偲び、毎年3月25日に開催されているお祭りがあります。「神忌祭(しんきさい)」です!
神忌祭は別名「松明まつり」とも呼ばれるお祭りで、日の入り後に境内中を松明を持った行列が進む様子が特徴的なお祭りです。その行列は葬送の姿を模しているとも言われ、またの別名で「葬式祭」とも呼ばれます。そしてお祭り当日の3月25日は、菅原道真公の御命日でもあります。
亀戸天神社の参道へとやってくると、神忌祭の開催を知らせる掲示が出ていました!
鳥居横には、ちょうど満開を迎えた桜の姿も。亀戸天神社の例大祭は8月に開催されますが、この時期に行われる神忌祭は春の大祭としても知られています。
亀戸天神社は梅の名所としても知られますが、桜も美しいですね!
それではここからは、神忌祭の様子をご紹介していきます!
18時からはじまる神事
日も暮れはじめてきた18時前。社殿前へとやってくると、梅紋があしらわれた半纏を着た皆様がお祭りの準備を進めています。
提灯の前には、かがり火も焚かれていました。
18時になり、登場したのは神職の皆様!社殿の中へと進んでいきます。
続いて関係者の皆様もやってきます。神忌祭と書かれた高張提灯もありました!
さらに後方からは亀戸天神社と書かれた高張提灯も。
続々と社殿の中へと入っていきます。
神事がはじまりました。お祓いや献饌等が進められていきます。
神事が行われる30分程の間に、辺りはすっかり暗くなってきました。
神事と並行して進められているのは、行列が手にする松明の準備。
たくさんの竹竿の先に、火が点けられていきます。
こちらでは提灯形の灯りも用意されていました。
松明が境内中を照らす
神事が終わり、神職の皆様が出てきました!そのまま行列となり、境内を進みます。
配られた松明を手に持った皆様が続いていきます。
地元の子どもたちも参加していました!松明の火で天神様(菅原道真公)をお守りします。
左右で対になり、竹竿を×字にクロスしているのも特徴的です。
池にかかる太鼓橋へとやってきました。こちらも火を照らしながら越えていきますよ。
続いては、菅原道真公の御神霊が白布で作られた絹垣と共に進んできます。松明に照らされ、どこか幻想的な光景です。
こちらも太鼓橋へ。慎重に足を進めていきます。
行列の先頭はだいぶ先の方へ来ていました。引き続き境内中を回っていきます。
社殿の前へも行列が到達。松明に照らされた社殿が美しいですね。
雅楽が演奏される中の行列の姿は、どこか惹き込まれていくものがあります。
亀戸天神社で毎年3月25日に開催されている神忌祭。松明まつりとも呼ばれる、ご祭神の菅原道真のご命日を偲ぶお祭りです。
亀戸天神社境内中を、松明を持った行列が進みます。どこか幻想的な、亀戸に春を告げるお祭りでした!#オマツリジャパン pic.twitter.com/PR8kmsCzXM— 高橋佑馬|お祭りライター (@yuma_walking) March 25, 2023
松明を持った子どもたちを暖かく見守る親御さんの姿もありました。
境内中を進んだ行列は、最後は鳥居前から境内の真ん中を行き、太鼓橋を越えて社殿へと帰っていきます。
御神霊も戻ってきました。
そのまま真っ直ぐと進み、社殿の中へと向かっていきます。
行列の他の皆様も社殿の中へと入り切りました!再び神事が執り行われ、神忌祭は終了となります。
お祭りは終了となりましたが、社殿の外ではまだ火が焚かれていました。寒い夜に火の温かさがありがたいですね!
ちなみに、松明を持つ役は当日受付も行われています。お祭りがはじまる前に社務所で手続きを行うと、こちらの白い上着をいただけ参加が可能となります。
たくさんの方が参加しようと並んでいました。天神様をお守りする貴重な経験ができますが、松明を持ち火を扱うので服装にはご注意を!
毎年3月25日に開催されている、亀戸天神社の神忌祭。荘厳でどこか幻想的なお祭りを、ぜひ体感しに来てみてください!
アクセス
・亀戸駅より徒歩で約12分
・錦糸町駅より徒歩で約13分
・東京スカイツリーより徒歩で約20分