塩竈市の鹽竈神社が舞台
宮城県中央部に位置する塩竈市。仙台湾で太平洋に面する港町としても知られています。こちらにある陸奥国一宮、東北鎮護として古くからの歴史を持つ「鹽竈神社」で、3月10日に帆手祭が開催されました!
表参道の鳥居横には、お祭りの開催を知らせるのぼりが上がっています!そして鳥居の神額に刻まれるのは「陸奥国一宮」の文字。凛々しいですね。
境内へ登ると、正面に現れるのは左右宮拝殿。1663年(寛文3年)の建造で、古風な雰囲気が感じられます。
その隣にあるのが別宮です。こちらも左右宮拝殿と同じ年に建造されています。龍などの彫物がお見事!なお別宮→左右宮拝殿の順に参拝するのが良いそうですよ!
火消しが活躍
さあ、ここからはお祭りの様子をご紹介していきます!お祭りの開始は10時からですが、既に隋身門前にはお神輿が設置されていました!八角形の漆黒の屋根に、金の装飾が美しいです!
そして境内では、10時から本殿祭がスタートしました!裃をつけ脇差を刺した一行が進みます。
後ろから続くのは、火消しの皆さん。今回の帆手祭は元々は火伏のお祭りとしてはじまったもので、火消しのパフォーマンスも見どころの一つです!
見事な技を繰り出しながら進みます!
そしてお神輿を担ぐ皆さんも勢揃い。白い服に烏帽子という、古式装束でお神輿の出発に備えます。
別宮の中では同時に、神事が進められておりますよ!
お神輿が出発!荒々しく進む
11時からは、お神輿の渡御もはじまります!その前に担ぐ皆さんはお祓いを。
別宮で神事を行っていた神職の皆さんもお神輿の前へと集まってきました!
お祓いが進められていきます。
お神輿に対しても神事が執り行われていきます。
さあ、お神輿が動きます!
持ち上げられました!
勢いよく、高く上げられたお神輿!どう進んでいくのでしょうか?
まずは正面の表参道の階段へと進みます!道案内の神様、猿田彦が先導しますよ!
ちなみに例年ですとこのまま202段にも上る急階段を進んでいくそうですが、今年は境内内のみを渡御する縮小開催となっています。
階段から戻り、境内を進んでいきます!
お囃子が鳴り響き、お祭りの雰囲気も上がりますね!
魚市場なども広がる、塩釜湾とお神輿の共演です!
赤鳥居にお神輿が差し掛かってきました。
たくさんの方で波のように左右に揺らしながら進みます!
時に、荒みこしとも呼ばれる鹽竈神社のお神輿。その勇壮な様を動画でもお楽しみください!
鹽竈神社の帆手祭へ来ています!今年は縮小開催ながら、お神輿の渡御があるのが嬉しい。左右にゆらゆらと、波に乗るかの様に進んでいくのが特徴的です。古式装束なのも良いですね!#祭り #オマツリジャパン #東北 #宮城 #塩竈 #塩釜 pic.twitter.com/xDbcIpoYUW
— 高橋佑馬|お祭りライター (@yuma_walking) March 10, 2022
鹽竈神社の注目スポット
お祭りを楽しんだ後は、境内の見どころを巡ってみてはいかがでしょうか?まずは左右宮拝殿前にある、日時計です。1792年(寛政4年)に奉納されたものだそうです。当時の技術力を感じられますね!
日時計の近くにある灯籠も、見事な装飾が見られます!こちらは1809年(文化6年)に、仙台藩九代藩主 伊達周宗公が奉納したものだとのこと。
境内各所にある、石造りの狛犬も味があります。いろんな表情を見てみていってください!
別宮の前には、なんと献魚台が!港町ならではの光景ですね!
周辺情報・アクセス
魚介のおいしい塩竈市ですが、海鮮を楽しむのにあったら嬉しい日本酒の酒造店が2店あるのみ魅力の一つ!銘柄「浦霞」を造る佐浦酒造店さんと、阿部勘酒造さんが鹽竈神社からも近い街中にありますので、ぜひチェックしてみてください!
鹽竈神社の裏参道中腹には、今では東北を代表する商社として知られるカメイの初代が1924年(大正13年)に建てた、旧亀井邸があります。和洋の作りが見事な邸宅なので、ぜひ訪れてみてください!
■鹽竈神社(表参道前)までのアクセス
JR東北本線 塩釜駅より徒歩約13分。
JR仙石線 本塩釜駅より徒歩約15分。