浅草の浅草寺で開催された白鷺の舞(しらさぎのまい)というお祭りをご存じでしょうか?
起源となったお祭りは千年以上前に行われていたという歴史あるお祭りです。
一時途絶えてしまっていた時期もあるこのお祭り。時を超え、明治100年を記念して昭和43年に復活しました。
今回は、4月に開催された白鷺の舞を、オマツリジャパン写真部と一緒に楽しんできました。
そもそも白鷺の舞って?
白鷺の舞は、昭和43年11月に明治100年(東京100年)を記念して、浅草観光連盟によって創始された行事で、昔「鷺舞」として親しまれていた神事を復興したものです。鷺舞は京都の八坂神社の祇園祭りが起源で、千年以上前から悪疫退散の為に奉納伝承され、非常に盛んであったといわれています。一時途絶えてしまった時期もあったそうですが、千年の時を超えて今に伝わっていると思うとまた味わい深く感じられませんか。
神秘的な白鷺の舞、その見どころと魅力
オレンジ通りから響くシャラン…シャラン…という清涼な笛の音と、トーン…トーンと響く太鼓の音が、周囲の空気を一気に神秘的なものに。
その音に合わせて、平安時代を思わせる衣装をまとい、顔を白塗りにして唇に紅を差した子供たちや白鷺を模した格好をされた演者が片足を上げ、羽を広げて練り歩いてゆきます。
そして、雷門通り、雷門、仲見世を練り歩き、浅草寺本堂へ。
白鷺たちが円になって、舞を披露していきます。
不思議、神秘的だなというのが率直な感想です。
実際に舞っている様子がこちらです。
白鷺たちが羽を広げ、時に頭を下げて音に合わせて粛々と舞ってゆきます。
舞と踊りの違いを良くわかっていなかった私としてはその静かな佇まいに息をのまれました。
動いているのに「静」という印象を受けたのが神秘的に感じた理由かもしれません。
みなさんも一度“舞”をご覧いただけると嬉しいです。
踊り・ダンスとは違った面白さがありました。
さて!そのような由緒あるお祭りを楽しむ前に実は浅草散策も楽しみました。
お祭りのことだけを知りたい方は読み飛ばしていただけますと幸いです。
白鷺の舞と合わせて楽しみたい浅草散策
白鷺の舞が始まる1時間前に到着し、下見を兼ねて雷門を通り、仲見世、浅草寺本堂に巡ることにした私たちオマツリジャパン写真部一同。
白鷺の舞が開催されるためか、雷門前や仲見世は外国人観光客の方や修学旅行中(?)の学生さんも多く、大変賑わっているように感じました。
浅草寺本堂にたどり着くとお焼香の匂いが香ってきて、まるでお盆に実家に帰ったような落ち着いた感覚に陥りました。本堂前にあるお焼香の煙は悪い所に浴びると快方に向かうと言われており、身体全身に浴びる方、頭を突き出して集中して頭に煙を浴びる方など、それぞれが思い思いの身体の部分に煙を浴びているのが印象的でした。
さらに本堂を抜けたところに屋台が!腹ごしらえをするために牛巻串を私はいただきました。屋台には外国人旅行客も多く、屋台の店主は必要に応じて英語と日本語を使い分けていて、商売魂を感じました。
最後に
浅草は観光地として有名で、私自身何度か足を運んだことがありましたが、今まで全く知らなかった浅草を感じられてとても楽しかったです。
みなさんもぜひ足を運んで普段の浅草とはまた違った表情や空気を感じてみてはいかがでしょうか。
最後までお読みくださりありがとうございました。