言わずと知れた日本一大きな湖である琵琶湖ですが、その中には日本で唯一の
“有人島”
があります。沖島と呼ばれるこの島は、周囲6.8㎞となっており、歩いても2時間程で一周できます。現在、約270人の方が住まれており、ネコさんも多数暮らしております。
また、港から延びるメインストリートは水産庁の「未来に残したい漁業漁村の歴史文化財産百選」に選定されております。島民のほとんどの方が漁業に従事しており、そのご先祖様は、平氏と戦い命からがら避難した源氏の武者だと言われております。もちろん、一般の方も入島できますので、気になった方はぜひ、ご来島くださいませ。
ちなみに、湖の中にある島として世界最大のものは、カナダのヒューロン湖の中にあるマニトゥーリン島となります。
面積は2,766平方kmであり約12,600人(2012年時点)が暮らしております。なんと神奈川県(約2,415平方km)より大きい島となります。また、この島の中には更に湖があり、ややこしいことにその中にも島があります。もうマトリョーシカ状態ですね!世界は広いということを実感いたします。
さて、話は戻りますがそんな琵琶湖を擁する滋賀県でおすすめのお祭りがあります。それが「近江中山の芋競べ祭り」です。
里芋の長さを競うユニークな神事「近江中山の芋競べ祭り」!
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このお祭りは毎年9月の頭に、滋賀県蒲生郡日野町中山の熊野神社・野神山で開催される奇祭となっており、内容は神前で里芋の長さを競うという、とてもユニークなものとなっております。世界遺産である熊野神社で盃の儀式を終えた後、東西2つの集団に分かれ、祭場のある野神山へ向かいます。西が勝てば豊作、東が勝てば不作とされております。個人的には、東軍側が勝ってしまうと不作となってしまうので、素直に喜べないような気もするのですが……
なお、このお祭りは平安時代末期から続く大変由緒があるものであり、平成3年には国の重要無形民俗文化財に指定されております。芋の長さを競うお祭りというのは、本当に珍しいものなので興味のある方は、ぜひ足を運んでみてください。2023年は9月3日(日)の開催です。
参考記事:
「琵琶湖の有人島「沖島」は猫だらけの楽園だったよ」(ふーぽ)
「沖島島民数」(滋賀県HP)
「「湖の中にある島としては世界最大の島」と「湖の中にある島の中にある湖としては世界最大の湖」になります」(tegetter)