京成バラ園で2021年4月23日から6月13日まで開催されていた、春のフェスティバル「スプリングフェスティバル It’s on so Bloom!」。約1600種、10000株のバラが咲き誇るイベントです。今回は終了間際の6月12日(土)に、恋人の日にちなんだイベントが行われると聞きつけ、駆け込み参加してきました。
本記事では「スプリングフェスティバル It’s on so Bloom!」で6月12日に行われていたイベントやバラの様子、さらには6月ならではの楽しみ・アジサイの開花状況についても紹介していきます!
これから来園しようとされている方や、来年のイベント参加を検討されるている方は、ぜひ参考になさってください。
目次
光と香りのアート空間 カラフルなフローティングフラワーも!!
京成バラ園は千葉県八千代市にある植物園。バラを中心に、アジサイやクリスマスローズなど様々な植物が栽培されています。バラの見ごろである春と秋にはイベントが開催され、多くの人で賑わいます。
今回レポートに向かった際は「スプリングフェスティバル It’s on so Bloom!」の終盤でバラが少なくなってきたということで、普段より安い800円で入場ができました。とはいえ、まだまだバラはキレイに咲いており、園内にはまるで外国のような空間が広がっています。
まずは、6月12日の時点で行われている「スプリングフェスティバル It’s on so Bloom!」の特別な催しを見ていきましょう。
最初に向かったのは入り口から真っすぐ進んだところにある、大温室。こちらでは、あかりのアート展を開催する「日本あかり博物館」とアート集団「ミラーボーラー」がコラボレーションしたインスタレーション「香りと光のアート空間」が開催されていました。
展示されていた作品は息をのむほどの美しさ。花弁をかたどった面は、それぞれ微妙に違う方向へ太陽の光を反射し、虹色に光り輝いていました。光を透かす素材も用いられているようで、影までカラフルなのもポイント。ドームの中にはバラのモチーフが設置されており、いつもとは違う観点からバラを楽しめる、「スプリングフェスティバル It’s on so Bloom!」にピッタリのアート作品でした。
また大温室の前には特設ドリンクカウンターが設置されており、広大なバラ園を眺めながら一休みが可能です。いただいたのはローズアイスティー。しっかりとした紅茶の味に甘酸っぱいバラの香りが鼻に抜け、この日の気候にピッタリでした。ドリンクと一緒に渡されるエディブルフラワーを浮かべると、味と香りだけでなく視覚からもバラの魅力が楽しめます。
温室を出てすぐの噴水・エデンの泉では、6月12日・恋人の日に合わせて「フラーティングフラワー」が行われていました。京成バラ園ならではの無数の生バラが、水をはじきながら艶やかに浮かびます。この日は快晴ということもあって青空との組み合わせもバッチリでした。
エデンの泉から園の奥に進むと見えてくるのは、こちらも恋人の日に合わせて装飾されたローズガゼボ。ガゼボとは西洋の庭園や公園などにみられる、休憩や装飾に用いられる建築物の一種です。今回の装飾は桂由美さんが手がけ、白いバラを基調とされており、清らかな印象を受けました。
園内のカフェ・カフェパティオでは、バラが香るソフトクリーム「バラソフト」が販売されていました。薄紫色のアイスは近くのテラスなどでバラを眺めながらいただくことが可能。爽やかで上品なバラの香りに、すっきりとした甘みが絶妙にマッチしていて、クセになるおいしさです。
バラだけじゃなく、アジサイも楽しめる!! 梅雨時期ならではの魅力
6月も中盤に差しかかろうというこの日は、遅咲きのバラだけでなくアジサイも見ごろを迎えていました。
アジサイが楽しめるのは園内の最奥部にある自然風庭園の中。バラ園から樹齢70年の木のアーチをくぐり向かいます。
進んでいくとやがて周囲が木陰となり、ポッ、ポッと、ふと気づけば周囲を覆うように、アジサイ特有のボリューム感あふれる花々が咲き誇っていました。
パンフレットによれば、自然風庭園中央の池の周囲に約300品種が佇んでいるそうです。
青や紫、ピンクや白、水色といったアジサイが、ポンポンと大きな花を並べるさまはまさに梅雨の風物詩。陽が射している場所では陽を透かし明るさを感じさせ、薄暗い場所ではミステリアスな空気を纏う姿は、人々が魅了されるのも納得の美しさです。
また場所によってはバラも咲いているため、京成バラ園ならではの、バラとアジサイのコラボレーションも楽しめます。
ガーデンにもどり中央の整備庭では「スプリングフェスティバル It’s on so Bloom!」の催しの一つ、2021年の新品種を紹介する「ローズヌーヴォー」が行われており、遅咲きの新品種をいくつか鑑賞できました。
中でも印象的だったのは「マチネ」という品種。小柄なお花を何個も咲かせる、ブルー系のバラです。
「マチネ」フランス語で「朝や午前」を意味し、青みがかったお花は早朝を、ピンクがかった色は穏やかな昼前をイメージしているそう。株によって色が違うこともあり吸い込まれそうなほどに見いってしまう、不思議な魅力を持つお花でした。
京成バラ園へは「HELLO CYICLING」が便利! ガーデンセンターやレストランも併設
最後に紹介するのはアクセスについて。京成バラ園の最寄り駅は、東葉高速鉄道の八千代緑ヶ丘駅。
東京メトロ東西線とも直通運転しているため、気軽に足を運べます。駅から約2キロ離れた京成バラ園までは、多少時間をかけて徒歩で向かうか、北口ロータリーに発着しているバスや、同じく北口にあるシェアサイクリングサービス「HELLO CYICLING」を利用して向かうことになります。
今回は京成バラ園HPにも記載されている「HELLO CYICLING」を用いて向かってみましょう。
「HELLO CYICLING」を利用するには事前にアプリをダウンロードし、会員登録を済ませておく必要があります。作業は簡単で数分もあれば完了しますが、クレジットカード情報の登録などがあるため、事前に済ませておくのがおすすめです。
八千代緑ヶ丘駅の公園都市プラザ側に2つある「HELLO CYICLING」のどちらかで自転車を予約し、バラ園へ。駅からバラ園は遊歩道で結ばれているため、自転車で向かい際には、遊歩道沿いに進んでいくとスムーズに迎えます。(一部は自転車を降り、押していく必要があります。)
電動自転車ということもあり、約10分ほどで八千代バラ園に到着です。「HELLO CYICLING」は15分で70円。八千代バラ園内にもステーションがあるため、そこに自転車を返却すれば、バスやタクシーに比べかなりリーズナブルに移動できます。
またチケット売り場の手前には、レストラン「ラ・ローズ」や、雑貨屋さん「ローズショップ」、多種多様なバラの苗や園芸用品・園芸雑貨などを扱う「ガーデンショップ」が存在。これらの施設は、チケット不要で楽しめる無料ゾーンとなっています。
おわりに
約1600種、10000株のバラが咲き誇る、京成バラ園。バラのほかにも様々なお花が栽培され、イベントも盛りだくさんで、シーズンが終わりを迎えていたこの日でも期待以上に楽しむことができました。園内マップにはフォトスポットの案内もされており、お花を楽しむだけでなく、インスタ映えする写真を撮影するといった楽しみ方もできそうです。立ち寄った際はぜひ楽しんでみてくださいね!