手筒花火とは、火薬が詰まった竹筒を人が抱えて吹き上げる花火。シューシューと天に向かって火の粉を噴射させ、最後には「バン!」と大きな音を立てて底を破裂させます。
体を張って夜空に放つ花火はとてもスリリングでダイナミックな魅力があります。今回は「手筒花火ってなに?」「聞いたことはあるけどけどよく分からない」という方のために、手筒花火の由来や魅力、手筒花火が見られるおすすめのイベントをご紹介します。
手筒花火の由来や特徴
手筒花火とは、長さ約1メートルの竹筒に3kgほどの火薬を詰めて、揚げ手と呼ばれる人が筒を脇の横に抱え、巨大な火柱を噴出させる勇壮な花火です。愛知県三河周辺が発祥の地とされ、無病息災や五穀豊穣、家運隆盛を祈る神事(しんじ)として伝えられてきました。
ちなみに、手筒花火に使用される黒色火薬は煙で合図を送る「狼煙(のろし)」にも使われていたと言われています。
発祥の地とされている三河では徳川家康が初めて手筒花火の原型である立花火(たちはなび)を見た場所で有名です。
手筒花火が楽しめるおすすめの花火大会をご紹介!
迫力満点で縁起の良い手筒花火。お祭り好きならぜひ一度生で観てみたいですよね。そんな手筒花火は関東近郊や都内でも観ることができます。今回は、貴重な手筒花火を鑑賞できるイベントを厳選してご紹介します。
10mの高さの火柱を一斉に吹き上げる「炎の祭典~炎の舞~」
「炎の祭典~炎の舞~」は、手筒花火の発祥の地・愛知県豊橋市で開催される手筒花火の大会です。
大筒や綱火など、手筒以外にも様々な花火が楽しめますが、やはり目玉は手筒花火の一斉披露。花火師が抱える竹筒から吹き上がる火粉の迫力は、まさに圧巻です。2020年は9月12日(土)、13日(日)開催を予定しています。
打ち上げ花火と手筒花火の共演「伊東温泉箸まつり花火大会」
「伊東温泉箸まつり花火大会」は、伊東温泉の旅館などで1年の間に使用した箸を集め、火をつけて供養する伊東市独特のおまつりです。50本ほどの手筒花火やオレンジビーチの海上での斜め打ちスターマインなど、約1,500発の豪華な花火が夏の夜空を彩ります。2020年8月22日(土)20:30~21:00に開催が予定されています。
東京でも見られる!「豊橋発祥 手筒花火 in 豊洲」
愛知県三河地域発祥の手筒花火をららぽーと豊洲で楽しめるのが、この「豊橋発祥 手筒花火 in 豊洲」。
会場では大崎文化保存会の和太鼓演奏も披露され、手筒花火と和太鼓の迫力の競演は必見です。
その他にも、畳を約40平方メートルの広さに敷き詰めた和ラウンジや、和をイメージした休憩スペースも楽しめます。例年は7月中旬に開催されています。
まとめ
今回は手筒花火についてご紹介してきましたが、いかがでしたでしょうか?が体を張って挑む手筒花火。他のお祭りにはない、エキサイティングな体験ができるかもしれません。お祭り好きならぜひ一度は鑑賞したいですね。