刺激的な祭りを求めて各地を動き回るやんまーです。
さて、今回僕が訪れたのが、愛知県西尾市にある鳥羽の火祭り。あるんだかないんだか分かりませんが、火祭り界隈では、国の重要無形民俗文化財に指定された日本で最も危ない火祭りと言われているそうです。
いったいどれほどのものなのか、現地に行ってその熱を感じ取ってきたのでレポートします!
(この記事は2019年に公開されたものを再編集しています。 2020年1月25日 編集部更新)
現代人の理解を超える火祭り!
この祭りのシンボルは「すずみ」と言われる、竹や茅などで作られた約高さ5m、重さ2トンで、中には「神木」と一年を表す「十二縄」が入っていて、地域の氏子たちによって写真のように2基作られます。
本妻では、火打石の炎から一気に大きくして点火をします。「福地(ふくじ)」と「乾地(かんじ)」という2手の地区に分かれた奉仕者たちが25歳の厄男である「神男(しんおとこ)」を中心にこの炎柱の中に決死の覚悟で飛び込んで、中に入っている神木と十二縄を取り出し、神前に供えるお祭りです。ちなみにこの祭りの目的は「すずみ」の燃え具合と2地区の勝敗によって、その年の天候や豊凶を占うものになっています。言い伝えによれば、「福地」が勝てば山間部に豊作が恵まれ一般に雨も多く、「乾地」が勝てば干天が続いたり異変が起こると伝えられるとか。。
・・いや、もう冷静になれないほど鳥肌が全身立って、久々にすごいものを見てしまったと感動をした祭りでした。
頭から水を被った胴着と頭巾で身を包んだ奉仕者(通称ネコ)が燃え盛る「すずみ」の中に突っ込んで思いっきり揺らす様が本当に言葉を失うほどの驚きでした。特に印象に残ったのが、神男の親戚の方々が火柱の特等席で見ているのですが、もうすごい声で応援なのか、泣いているのか、叫んでいるのか、決死の想いで向き合っているのを見ると、このお祭りの本気が観客側にも伝わってきました。
夕方前に到着して、今回お祭りをやる場所がこちらの鳥羽神明社。
独特の屋台が美味しそう。
開催前は、和気藹々と愛知特有のきしめん屋台があったり、
揚げパン屋台が出て、楽しくやっています。
更にまだ燃える前のすずみも立派に鎮座しています。こうやって燃え移らないように消防士の方々が事前に水を森に撒いています。準備万端。
世紀末感のある炎に決死の覚悟で飛び込む男たち!
空も暗くなり、冬の寒さの中、凍えながら3時間ほどその時を待っていると、ついに点火の時間がやってきました。すぐに点くかなと思ったらこれ火打ち石なのでなかなか難しいんですね。
一旦火がつくと一気に広がります!心配を超えて火本来の怖さと空まで焦がすようなその様に感動してしまいます。
動画はこちらから
このままでは山ごと燃えるのでは?と心配されていると思いますが安心してください。
地元の消防士もいつでも出動できるように待ち構えています。
無事に神事を終えた神男の方々で、あの死んでもおかしくない炎の中でよくぞミッションを果たして生還したと、感動をしました。本当に素晴らしい光景でした。
一度は見てほしいお祭りでした、ぜひ来年は皆さんもカメラを持って足を運んでください!
暗いのでスマホじゃなかなかうまく取れないですので。。
祭りの概要
開催日:
2020年2月9日(日)
開催時間:
◎15:00頃 みそぎ
◎19:30頃 神前で神事開始
◎20:00頃 すずみに点火
開催場所:
鳥羽神明社
所在地:
〒444-0704
西尾市鳥羽町西迫89
料金:
無料
※ 料金は変更になる可能性がございますので公式サイト等でご確認ください
駐車場:
有り (ふるさと公園・魚市場他、臨時駐車場約400台)
※ 境内には駐車できません