日本初の飛行場、所沢飛行場の跡地を整備した所沢航空記念公園
現在では航空機が世界各国に飛び、地球上の全ての国に渡航が可能となりました。日本で最初の飛行場は1911年に、埼玉県の所沢市に建設されました。所沢飛行場の跡地は現在、所沢航空記念公園として整備されています。50.2ヘクタールの広大な敷地には様々な施設が設けられ、ソメイヨシノを中心に約500本の桜が植栽されています。例年3月下旬から4月上旬には一斉に開花し、飛行場跡地を早春の彩りで包み込みます。2021年には気候の影響から3月下旬に満開となりそうです。
所沢航空記念公園は西武新宿線の航空公園駅の正面から東に向かって繋がります。入口には戦後、日本のメーカーが初めて開発した旅客機のYS-11が展示され、電車を降りた直後に空に向かって飛び出しそうです。
2017年早春の所沢航空記念公園
所沢航空記念公園では航空発祥記念館を中心として、広々とした公園全体で桜の花を楽しむことができます。2017年は4月6日(木)前後に見頃を迎えました。記念館の南に展示される旧アメリカ軍の輸送機C-46コマンドーの大きな機体が、桜の花で覆い隠されてしまいます。
季節の花が彩る沈床茶園や放送塔
航空発祥記念館の南には、所沢飛行場の滑走路が設けられていました。数多くの航空機が離着陸した細長い敷地は、様々な草木が栽培される自然豊かな沈床茶園に生まれ変わっています。
沈床茶園の東端には放送塔が青空に向かって垂直に立ち、四方から桜をはじめとする花々が豊かに装飾します。
放送塔が所沢航空記念公園のほぼ中央にあたりますが、ここから東西南北のいずれの方向に向かっても桜の花を観賞することができます。桜の樹の根元には芝生が整備されているところが多く、レジャーシートを敷いて飲食を楽しんでいるグループも数多く見かけます。広大な飛行場跡地では容易にソーシャルディスタンスを確保することができそうです。
多種多様の施設を備える所沢航空記念公園
所沢航空記念公園の園内には豊かな自然が溢れていますが、中心施設となるのは航空発祥記念館です。館内には航空技術の進歩を実証する国内外の航空機やヘリコプターが展示されるばかりでなく、飛行原理や歴史に関する展示、模擬飛行体験ができるフライトシュミレータを備えています。他にも園内には、各種の体育施設、野外ステージ、日本庭園、子ども広場、ロウバイ園など多種多様の施設が設けられています。
日本初の飛行場、所沢飛行場の跡地は現在、所沢航空記念公園に生まれ変わっています。公園の中心施設の航空発祥記念館を取り囲むように桜が植栽され、例年3月下旬から4月上旬には早春の彩りで包み込みます。