平安な世を願う歌が詠みこまれる御朱印
全国各地の神社や寺院では参詣の記念に御朱印を頂くことができます。朱印帳に訪れた神社や寺院の御朱印が並ぶと、貴重な思い出となり写真とは趣の異なる味わいが滲み出てくるものでしょう。東京都中央区に社殿を構える水天宮では、種類豊富な御朱印を頂くことができます。神社名と参拝日のみが記されるオーソドックスな御朱印に加えて、福犬のイラストが描かれたもの、流れるような書体で歌が記されたものなどが準備されています。「ちはやふる かみの宮居に ひく注連の なかくひさしき 御代いのるなり」は、江戸時代に久留米藩の第10代藩主を務めた有馬賴永(よりとう)夫人の晴姫によって詠まれました。「神様の御座しますお宮に張りめぐらされた長いしめ縄のように平安な世が永く続きますように」という願いがこめられているようです。
江戸時代に久留米藩主によって創建された水天宮
水天宮は江戸時代の文政年間1818年に、久留米藩の第9代藩主の有馬頼徳によって創建されました。久留米藩の江戸上屋敷に、福岡県久留米市の久留米水天宮の分霊を勧請したのです。ご祭神として、天御中主神、安徳天皇、建礼門院、二位の尼を祀っています。
水天宮で期待できるご利益は?
境内には「子宝いぬ」や「安産子育河童」の像が設置され、子授や安産にご利益があると言われています。
本殿の正面の神札所では御朱印を頂けるばかりでなく、子授や安産の願いを叶えてくれる御守、お札、絵馬などの授与品が揃っています。
免震構造で設計された都市型神社
水天宮は、東京メトロの水天宮前駅に直結しています。地下には地下鉄のホーム、1階は駐車場、そして2階に神社の境内があるのです。全体的にはコンクリートの箱のような建築となっており、現代の東京の中心部に建つ神社となっています。敷地は広くはありませんが、免震構造で設計された都市型神社です。
東京都中央区に社殿を構える水天宮では、歌が詠みこまれる珍しい御朱印を頂くことができます。東京メトロの水天宮前駅の2階に境内が広がる神社は、免震構造で設計された都市型神社です。本殿の前には「子宝いぬ」や「安産子育河童」の像が設けられ、子授や安産を願う若い夫婦が数多く訪れています。