一年間に頂ける御朱印が30種類前後にも及ぶ増上寺
全国各地の神社や寺院では参詣の記念に御朱印を頂くことができます。朱印帳に訪れた神社や寺院の御朱印が並ぶと、貴重な思い出となり写真とは趣の異なる味わいが滲み出てくるものでしょう。東京都港区の増上寺では数多くの御朱印が準備されています。期間限定、月限定、期日限定などの御朱印も豊富で、一年間の御朱印は30種類前後にも及ぶようです。
増上寺で御朱印を頂ける場所は、安国殿と大殿地下1階の宝物展示室入口です。安国殿では一年を通して、黒本尊、南無阿弥陀仏、阿弥陀如来、西向聖観世音菩薩の御朱印を頂くことができます。窓口に置かれるお朱印帳は、黒地にメタリックレッドの紗綾形の文様が施されオリジナリティーが溢れています。
大殿地下1階の宝物展示室入口では一年を通して、皇女和宮、五百羅漢、台徳院殿の御朱印を頂くことができます。また、月単位で釈尊十大弟子の御朱印の頒布が行われています。7月は阿難陀尊者です。さらに期日限定で徳川将軍霊廟特別御朱印も準備されます。
江戸時代以降は徳川将軍家の菩提寺となった増上寺
増上寺は浄土宗の七大本山の一つです。9世紀に空海の弟子の宗叡が建立した光明寺を前身とし、江戸時代以降は徳川将軍家の菩提寺となりました。寺院の玄関の役割を果たしているのは、朱漆塗が鮮やかな三門です。正式名称は三解脱門で、三戸二階二重の入母屋造りの建造物には、どっしりとした安定感を感じることができます。
東京タワーを背景とする大殿や安国殿
三門を潜って入る増上寺の境内には、厳粛なムードが漲ります。正面には東京タワーを背景として、大殿が威容を漲らせています。2階に本堂が設けられ、地下に宝物展示室が設けられています。
大殿の北面に並び立つ安国殿も東京タワーをバックに、歴史感を漂わせています。堂内の中央には、室町時代に恵心僧都が作ったと伝わる阿弥陀如来の黒本尊を祀っています。
6人の将軍が静かに眠る徳川将軍家墓所
安国殿の裏の西に隣接するのが、徳川将軍家墓所です。左右の扉に各々5つの葵紋が施された鋳抜門の中で、江戸幕府の将軍が静かに眠っています。2代秀忠、6代家宣、7代家継、9代家重、12代家慶の他に、14代家茂が正室の皇女和宮とともに埋葬されています。
東京都港区の増上寺は江戸時代から徳川将軍家の菩提寺となっていました。境内に残る徳川将軍家墓所には、6人の将軍が静かに眠っています。寺院では期間限定、月限定、期日限定などを含めると一年に30種類前後の御朱印を頂くことができます。