築地本願寺(東京都中央区、宗務長:安永雄玄)が6月7日、公式アプリのリリースを開始した。アプリ内でのコンテンツを通してお寺を身近に感じてもらうことを意図している。
アプリは、主に4つのコンテンツを用意する。仏教にまつわる一言を紹介する「今月の一言」、「日常の悩みや仏教・仏事に関する疑問に対して僧侶が答える「お悩み僧談所」、仏教行事の作法、仏教と文化の関わりた築地本願寺、築地エリアに関する記事を掲載する「お寺マガジン ー寺マガー」、堂内の様子のリアルタイム配信を1クリックで閲覧できる「おてLIVE」など。
背景には築地本願寺が進める施策がある。2017年から「開かれた寺」をスローガンに、境内の改修、カフェの設置を通し、気軽にお寺に入れるような施策を進めている。各種SNSの発信やお勤めの様子のライブ配信など築地本願寺に参拝できない時でもつながりを生むことができる「スマートテンプル」化を推進してきた。今回の公式アプリリリースもその一環で、アプリを通して築地本願寺や仏教にさらに親しみを持ち、より一層「身近なお寺」になることを意図している。
築地本願寺は、京都の本願寺(西本願寺)を本山とする浄土真宗本願寺派の寺院。古代仏教建築様式などを模した現在の本堂は1934年に落成。内観は浄土真宗寺院の伝統的な造りと西洋文化も調和した礼拝施設となっている。本堂や正門などは国の重要文化財。四季折々の行事を開催し、年間約300万人が集う。