いなべ市農業公園や鈴鹿の森庭園、結城神社など、三重県には梅の名所がたくさんありますが、「かざはやの里」もその1つ。だけどこの「かざはやの里」は、他とはちょっと違う個性があるのです。
丘や池のある広い敷地に600本を超える梅の木があり、あちこちにイスやベンチが置かれていて、園内でお弁当を広げることもできます。ワンちゃんと一緒に入園もOK。ご家族と一緒に、またはグループでも楽しめる花園です!
広い花園で梅散歩しましょ
「かざはやの里」は、三重県津市にある花園です。7万本を超えるあじさいで有名ですが、2~3月にかけては梅が早春を彩ります。
園全体は約78,000平方メートルという広大さで、梅エリアはその一部ですが、約65種・650本もの梅の木があります。
紅梅や白梅、しだれ梅など、早咲きから遅咲きまで多彩な梅が見られるので、長い期間楽しめるのも嬉しいところ。
通常は入園無料なのですが、梅や藤、あじさいなどの開花期間(花まつりの期間)は有料となります。
受付で料金(この時は大人800円でしたが、花の咲き具合により変動有)を支払い、入園しました。
受付横には、かざはやの里のキャラクター「かっぴぃ」(かっぱ+happyだそう)がいます。
受付の近くにも梅がたくさん咲いていました。
筆者が訪問したのは、2023年3月6日。ちょうどしだれ梅が満開で、全体が見頃となった頃でした。
受付から梅エリアまでは行くには、少し歩いて風早池の横を通り過ぎます。
池の近くには花手水がありました。
梅の花だけで作った花手水。
濃淡のピンク色を活かした可愛らしいデザインです。
ここでは、その時のピークの花を使って花手水を飾るのだそう。
他の花の季節にはどんな花手水が見られるのか、ちょっと興味が湧きますね。
そしてここにもかっぱがいます。
「かざはやの里」は「かっぱのふるさと」だそうで、あちこちにかっぱの像があるんですよ。
こちらのかっぱは神さまの僕だそうで、かっぱと風早池の伝説を記した看板もあります。
暮らしの中に河童伝説が息づいている土地なんですね。
丘の上から、池越しに、いろんな景色が楽しめる
かざはやの里は、少し高くなった丘があったり、池があったりと地形が変化に富んでいるので、いろんな眺めが楽しめます。
丘の上から眺めると、広々と開けていて爽快!
園内にもいくつか小さな池があり、水面に映る梅も楽しめます。
ドッグランもあるので、ワンちゃんを連れた人もたくさん。
飲食・持込OKだから、ゆっくり過ごせます
「かざはやの里」の何が素敵かと言うと、あちこちにイスやベンチが置かれていること。
ちょっとしたガーデンカフェのようです。
このベンチ、梅に囲まれていて素敵!
植物園は、植物の保護やごみの散乱防止のため飲食禁止になっているところが多い中、こんなに梅に近いところでゆっくり座って過ごせるところも珍しいと思います。
園内には売店もあり、飲食もOK。持ち込みもOKです(ただし、ゴミの持ち帰りは必須)。
こういう楽しみ方ができるのも、広い敷地にゆったりと梅が植えられているからこそ。
芝生の上にレジャーシートを敷いて、のんびり梅見を楽しんでいる人々もいました。
この日は天気がよく、ぽかぽかと暖かくて、漂う梅の香りを楽しみながらピクニックするのにぴったりでした。
平日だったこともあり、混雑も少な目だったので、満開の梅をゆっくり楽しめました。
あちこちぶらぶら歩いていると、なんと、タヌキの一群が!信楽焼でしょうか?
ユーモラスな表情に心がなごみます。
かざはやの里は、家族で、カップルで、友達と、ペットと一緒に、思い思いにゆったり過ごせるところでした。
「梅を観るだけ」なら、1時間程度でも見て回れると思いますが、敷地が広いのでちょっとせかせかしそう。
どちらかというと、2~3時間のんびり過ごすつもりで訪問するのがおすすめです。
「かざはやの里」へバスで行くなら?
「かざはやの里」には自動車約200台分の駐車場があり、伊勢自動車道久居ICから車で約5分と、アクセスしやすいところです。
また、バスでも行くことができ、近鉄久居駅から最寄りバス停の「戸木(へき)神社前」までは、三重交通バスで10分ほど。
「戸木神社前」バス停から「かざはやの里」までは徒歩で約15分です。
そんなに複雑な道ではなかったのですが、迷いそうなポイントもあったので、簡単にご案内しますね。
戸木神社前バス停を降りて、バスの進行方向と逆方向に少し戻り、1つ目の信号の交差点を左折。
百五銀行と「JAみえなか JAバンク戸木」の間の道を入っていきます。
しばらくまっすぐ進むと道は上り坂になっていきます。
なお、この時は「花まつり開催中!」の幟が出ていたので、幟を目印に、オリエンテーリングのような気分で歩けました。
迷いそうになったのが、さらに2~300mほど歩いて住宅街を抜けたあたりの、右折する道があるところ。
看板に「風早の郷」「かざはや苑」などと書かれているので、一瞬迷います。
ですが、ここはまっすぐ。
この先もしばらく道なりに進みます。
するとちょっと高い茶色い建物が見えてきます。
この前を通り過ぎさらに進むと、右手に「伊勢温泉観光(株) 久居交通(株)」と書かれた建物が見えてきます。ここも直進すると
道が二手に分かれますが、ここも右には行かずに、左手の建物の方に進みます。
すると、建物の手前に右に進む下り坂があるので、ここを下ります。
幟で隠れてしまっていますが、後ろの看板には「伊勢温泉ゴルフクラブ」を指す矢印が書かれています。
この坂道を道なりに下って行くと
伊勢温泉ゴルフクラブの建物があります。左のほうに「かざはやの里 花園入口」と書かれた看板があるので、この建物の中を通過するのかなとも思うのですが、建物には入らず、目の前の道を右へ。
この坂道を少し登って行くと、「かざはやの里」に到着します。
「かざはやの里」梅まつりはいつまで?
2023年の梅まつりは、公式Facebookによると3月21日(火・祝)終了予定だそうです。
3月15日時点で開花状況70%(ピークから下り)。
花が寂しくなってきた分、入園料が半額になっているそうです。
今年のうちに梅を楽しみたい方は、ぜひお早めに。
なお、変更等があるかもしれないので、公式サイトや公式SNSで情報をご確認ください。
また、かざはやの里では、4月21日(金)~5月7日(日)に藤まつり、6月2日(金)~7月17日(月・祝)にあじさいまつりの開催を予定しています。
【かざはやの里 基本情報】
所在地:三重県津市戸木町4096
電話番号:059-255-5755
開園時間は季節により変動します。詳細は公式サイトへ。