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進化を続ける『うつのみや花火大会』100年先まで続く花火大会をレポート!

2020/9/13
2020/9/13
進化を続ける『うつのみや花火大会』100年先まで続く花火大会をレポート!

※2020年は新型コロナウイルス蔓延の影響で中止となりました。
2021年には無事に開催されることを願いつつ、コロナウイルスの終息のために感染予防を心がけましょう。
(2020年9月13日 編集部)

近年、急成長を成し遂げている栃木県のうつのみや花火大会。その大きな理由としては、県外から技術力の高い煙火店を参入させ、芸術性の高い花火大会を開催して行こうと舵を切ったからだと思われます。

ここは全国的にも珍しく完全ボランティアの運営であり、一年を通して花火大会に向けて活動し、たくさんの人達によって、うつのみや花火大会を創り上げています。今後の成長が楽しみなオススメ花火大会の一つです!

(この記事は2019年に公開されたものを再編集しています。2020年9月13日 編集部更新)

会場の様子

うつのみや花火大会でまず目に付くのが名物である餃子の投光器。一部有料席の屋台では、餃子の名店宇都宮みんみんなどからも出張しており、県外からの観客にとっては嬉しい心遣い。混雑した店舗に並ばなくても焼きたての餃子を花火会場内で食べられます。

会場内の入場ゲート付近には大きな看板があるので、自分がどこで観覧すればいいのか一目瞭然です。無料エリアからだとワイドスターマインは斜めからの観覧となってしまいます。正面で迫力あふれる花火を見たいのであれば、有料席を購入するのがおすすめです!2019年は珍しくメイン会場が順風に恵まれ、観覧&撮影するには絶好のコンディションでした。

また、天候では宇都宮は雷が多い事でも有名で開催前には雷雨があり、会場が水浸しになるハプニングも!有料席のレジャーシートには巨大な水たまりができましたが、2018年の様な天候による急遽延期もなく、打ち上げ前には雨も止み無事に開催できて一安心でした。

概要

2003年を最後に一度途絶えてしまった花火大会を市民有志の希望の元、2007年に復活させた「うつのみや花火大会」。100年先まで宇都宮の文化として続ける事を理念に「NPO法人うつのみや百年花火」が運営を行っています。2019年の大会テーマは「絆」。ここまで花火大会を成長させてきた過程には様々な人との絆があったから可能だったと言う想いが込められているそうです。

また、花火のプログラムでは他では行われていない「花火の絵 打ち上げ」「ことだま花火」、PRにはイメージガールやマスコットキャラクター「みやどん」を使ったり、当日は会場から生中継のテレビ放送と広報活動にも熱心です。

うつのみや花火大会イメージガール2019 左から、青柳 春花さん(あおやぎ はるか)、福田 舞雪さん(ふくだ まゆき)、北川 玲さん(きたがわ れい)、五江渕 愛夢さん(ごえぶち あいむ)

花火の玉をイメージしたマスコットキャラクター「みやどん」

とちぎテレビで会場から生中継

うつのみや花火大会 公式サイト
最大号数 10号玉
打ち上げ数 約30,000発
時間 19:00~20:15
担当煙火店 (栃木県)須永花火田島煙火工場、(東京都)丸玉屋小勝煙火店、(山梨県)マルゴー

花火プログラム

選出園児の「花火の絵」打ち揚げ

宇都宮市内の幼稚園などで花火の絵を描いてくれた子供達、約3,000人の中から実際に描いた花火を打ち上げるプログラム。選ばれた子供による会場で「僕(私)の花火あーがれ」の掛け声で打ち上がります。

第1部 SPARKLING!!

第1部は地元栃木県の須永花火田島煙火工場が担当。上、中、下と空間を上手く使った演出でした。こう言った演出は丸玉屋小勝煙火店が得意なイメージだったので、うつのみや花火大会を通していい影響を与えているのかもしれません。ラストの銀一斉打ちは相変わらずの露出オーバーで画面が真っ白になりボツ写真行き…w

ことだま花火

メッセージ花火は各花火大会で行われているのですが、値段も数万円とちょっと庶民には手が出しにくい価格です。しかし、うつのみや花火大会ではなんと参加費が無料!

打ち上げ玉の指定はできませんが、抽選で選ばれると自分の伝えたい想いを言霊(ことだま)に乗せて花火を打ち上げてくれます。希望者は自分でメッセージを読み上げる事もできます。

第2部 未来へのキズナ

担当は東京都の丸玉屋小勝煙火店。幅450mのワイドスターマインの演出になります。宇都宮市と言えば餃子が名物なので、型物花火だけではなく立体型物花火を使って餃子花火を夜空に打ち上げます。丸玉屋小勝煙火店らしい一つ一つの色彩がはっきりした花火が特徴です。

下の噴出はガスの炎で餃子を焼いているイメージなのでしょうか?

第3部 雷都うつのみや2019

フィナーレのプログラム担当は山梨県のマルゴー。こちらも幅450mのワイドスターマイン。一流花火師が選ぶ見るべき花火大会の1位に選ばれた神明の花火を担当する煙火店です。

花火の内部が往復したり回転したりと動き回る様に見える時差式花火がふんだんに使用されます。新作花火のオリオンの涙(※2枚目の写真)がテッペンに打ち上がった際には会場のボルテージは最高潮でした!

ラストは雷が多い地域の宇都宮をイメージして大量に連続して打ち上げるのですが、迫力だけではなく演出として仕上げているのは、さすが現在勢いのあるマルゴーで見応え十分でした!

一番テッペンの花火がオリオンの涙。花びらが順番に開くような動きをします。

まとめ

年々、内容が良くなっているうつのみや花火大会。2018年はカメラマン席で撮影したのに投光器が明るすぎてガッカリと言う点も2019年は無事に改善されていました。

また花火と花火の合間に、ことだま花火やスポンサー紹介の読み上げをタイミングよく入れた事で、以前より間延びした感じもなく、スムーズな進行だった様に思います。

今後の進化が楽しみなうつのみや花火大会ですが、今後予算が増えたら二尺玉の復活を期待したいものです!花火は打ち上げ数より品質が大事なのです。

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