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【灯りの祭典】湯河原温泉の竹灯籠と花火の夜。今年は2日間開催-2019年9月27日(金)~28日(土)

更新日:2020/8/29 アキラ
【灯りの祭典】湯河原温泉の竹灯籠と花火の夜。今年は2日間開催-2019年9月27日(金)~28日(土)

みなさん、この夏のお祭りシーズン、いかがお過ごしでしょうか?

秋になっても、山車や神輿や踊りなどのお祭りラッシュは続いていきますが、たまには静かなお祭りで、ゆったりとした時間を過ごしてみるのはいかがでしょうか。

今回は、9月27日(金)~28日(土)の2日間に渡り、湯河原温泉で行われる『灯りの祭典(あかりのさいてん)』をご紹介します。

灯りの祭典ってどんな祭り?

神奈川県湯河原町にある湯河原温泉を舞台に、芸術的な竹灯籠と情緒ある温泉街の街並みが楽しめる、毎年秋に開催されるお祭りです。

竹灯籠の雰囲気もさることながら、祭りのクライマックスには、迫力満点の手筒花火に、仕掛け花火・打上げ花火と、花火コンテンツも充実しています。

【日付】2019年9月27日(金)~28日(土)

【時間】18:00~21:00

【アクセス】JR東海道線「湯河原駅」から「奥湯河原」又は「不動滝」行きバスに乗車(バスは10分〜15分間隔で運行しています。)

【会場と内容】

祭りは主に3つの会場で開催されます。会場は端から端まで徒歩で15分くらいなので、竹灯りと一緒に、夜の景色を楽しみながら散策してみるのもオススメです。

①町立湯河原美術館(9/27・28 )
バス停「美術館前」下車

・竹灯籠イルミネーション:18時〜21時
・ナイトミュージアム:9時〜21時(最終入場20時30分)
・MUSEUM Café:10時~21時(ラストオーダー20:30)
・湯河原温泉のゆるキャラ「ゆたぽんファイブ」の出演

②富士屋旅館 アカリテラス(9/27・28)15時~21時
バス停「藤木橋」下車

・飲食店(ウナギ串・生ビールなどの販売/湯河原名店ブース)
・ちょうちん作り
・音楽イベント/骨董市 他
・温泉

③泉公園(9/28)
バス停「道中」下車

・太鼓演奏:20時〜
・手筒花火:20時20分〜
・打ち上げ花火:20時35分〜

3会場のコンテンツを徹底解説!

①日本庭園を舞台に竹灯籠イルミネーション

町立湯河原美術館では、美術館の日本庭園を舞台に、竹灯籠イルミネーションを楽しむことができます。

また、商店会による出店もあるため、食事をしながらゆったりと雰囲気を楽しむことができます。

会場となる美術館の日本庭園

灯りの祭典での灯篭幻想的な竹灯籠

一本の竹には数多くの光の通り穴が開けられていて、竹の筒内の光源から優しい光が漏れてくる

また、灯りの祭典の実施に合わせて、美術館も夜間営業しています。(最終入場20時30分まで)

町立湯河原美術館の外観

こちらの美術館では、湯河原温泉の地に逗留や居住をしていた、湯河原に関わりの深い作家を中心に作品が展示されています。

美術館併設のカフェで一息

美術館に併設されているカフェ「and garden」では、地元の食材を取り入れたメニューが多数用意されています。カフェは美術館の入館者以外でも利用することができます。

例えば、地元の豆腐屋さん十二庵の豆乳を使った豆乳スープ(辛口)。山椒とラー油でスパイシーに仕上がったスープは、食べる前にかき混ぜることでだんだんと固まっていき、おぼろ豆腐のような状態に。クリーミーな豆乳ベースの贅沢な麻婆豆腐を食べているようで、体も芯から温まります。

このほかにも、地元のパン屋さんのパンを使ったサンドイッチや、地元洋菓子店と共同開発したこだわりのスイーツなど、湯河原を満喫できるメニューが多く用意されています。

灯籠を楽しむついでに立ち寄ってみてはいかがでしょうか。

②富士屋旅館 アカリテラスで秋の夜長を楽しむ

明治9年に創業。湯河原温泉が数々の文豪に愛されていた頃から続いた歴史的な旅館がリニューアルオープン。

今年は灯りの祭典会場に富士屋旅館が加わり、飲食・体験・音楽・温泉を楽しめる催しをご用意いたします。

リニューアルされた湯河原富士屋旅館の外観

アカリテラスでウナギ串を生ビールとご一緒にいかが?

アカリテラスの夕涼み風景。出店のそばにテーブルとイスがございます。

鰻本来の味が楽しめる富士屋の鰻を串にしたウナギ串。他にも地元湯河原の名店が出店。富士屋旅館内のアカリテラスで販売します。

これは旨いに違いない!

ウナギ串に相性抜群のお酒。よく冷えてます。

ちょうちんお絵かき体験

完成したちょうちんを手に提げ美術館会場に向けて出発しましょう。竹灯篭に囲まれた小径を手作り提灯の灯りとともに歩けば、ファミリーもグループもカップルも楽しさ倍増!

ちょうちんお絵かき体験。大人も子供もきれいなちょうちんを絵付けできました。これを持って美術館会場までの遊歩道を歩きましょう!

富士屋旅館の名湯を日帰りで楽しむ

通常ではチェックインされたお客様のみ利用できる富士屋旅館の温泉を、灯りの祭典期間のみ限定開放。
※ご利用可能数に限りがあるため満員の際はご利用できない場合があります。

③和太鼓パフォーマンス、手筒花火、打ち上げ花火のトリプルコンボ

3つ目の会場、泉公園では、20時から、和太鼓のパフォーマンス、手筒花火、クライマックスには仕掛け花火と打上げ花火を見ることができます。

2018年   灯りの祭典フォトコンテスト   準グランプリ作品   @nanamilkyway551

2018年 灯りの祭典フォトコンテスト 準グランプリ作品 @nanamilkyway551

2018年 灯りの祭典フォトコンテスト 準グランプリ作品 @nanamilkyway551

2018年 灯りの祭典フォトコンテスト 準グランプリ作品 @nanamilkyway551

2018年 灯りの祭典フォトコンテスト 特別賞 作品 @makky_photo

絶対熱いやつや。

驚くべきはその距離の近さ。会場はコンパクトな公園なので、目の前で迫力の花火が楽しめる、花火の穴場スポットでもあります。夏に花火を見逃してしまった人は必見です。

オススメのモデルコース

3つの会場で行われる灯りの祭典。楽しみ方は人それぞれですが、初めて来る人のためにオススメのモデルコースをご紹介します。

①湯河原駅からバスで富士屋旅館 アカリテラスへ。

まずはバスで藤木橋へ。10分くらい。バスは10分〜15分に1本の間隔で運行しています。

アカリテラスでウナギ串を片手にビールで乾杯!お酒を飲まれない方やお子様にはソフトドリンクもございます。

ちょうちんお絵かきブースでちょうちんにオリジナルな絵柄を描いてみましょう。10分程で書き上げ、そのちょうちんを持って美術館会場へ出発!

②美術館に近づくと竹灯篭のあかりが現れ、オリジナル提灯のあかりと融合。涼しくなった夜に風情ある夜の散歩が楽しめます。

③期間中、美術館が夜間営業。ナイトミュージアムを見学し、併設のカフェ「and garden」で一息

④歩いて湯河原の街を散策しながら泉公園方面へ。

⑤20時前には泉公園に到着し祭りのクライマックス、太鼓の演奏、手筒花火、仕掛け花火と打上げ花火を楽しみます!
湯河原美術館から泉公園までは、徒歩15分ほどで到着することができます。

もちろんこれは一例です。気の向くままに寄り道をして、自分だけの楽しみ方を発見してみてください。

2万円分の商品券が当たるフォトコンテストも同時開催!

灯りの祭典 フォトコンテスト

お祭りの開催に合わせて「湯河原の夜」をテーマにしたフォトコンテストを開催中。スマホからの応募もOKです。

グランプリを受賞した方には、ゆがわら温泉場商店会で使える2万円分の商品券が贈呈されます。

2018年 灯りの祭典フォトコンテスト 特別賞 作品  イシイ ソラ

この機会に湯河原温泉の風情ある景色を写真に収めて、応募してみてはいかがでしょうか。

フォトコンテストの詳細はこちら

湯河原のゆるキャラ、ゆたぽんファイブに会えるチャンス!

湯河原が誇るゆるキャラ、ゆたぽんファイブ。今年はアカリテラスに駆けつけてくれます。

 

でも、そもそも何でたぬきのキャラクターなのでしょうか?

実は湯河原温泉は、その昔にたぬきが見つけた温泉との言い伝えがあります。

街のいたるところにたぬきを見つけることができます。

今度あなたが湯河原ですれ違う美男美女は、もしかしたら狸が化けているかもしれません。。。

竹灯籠の作り方は?裏側を取材

灯りの祭典で使われる竹灯籠は、地元の商店会の方の手作りです。1ヶ月ほど前から仕事の合間を縫って準備を進めます。ここでは昨年の準備の様子をご紹介します。

灯籠にするために切り出された竹

まずは、節抜きを行います。竹の中にある節を、鉄のポールを突き刺して取り出していきます。

竹が大きいと節抜きも一苦労。

 

節抜きが終わった竹

節抜きをした後は、ドリルで穴を開けていきます。光を灯した時をイメージしながら、慎重に穴を開けていきます。

慣れた手つきで次々と穴を開けていく

一見簡単そうな穴あけですが、垂直にドリルを入れていかないと、「バリ」が残って綺麗に穴があかなかったり、穴の間隔が広すぎると光を入れた時に綺麗に見えず、かと言って狭すぎると竹が割れてしまうため、見た目以上に繊細な作業でした。

穴あけが終わったあとの竹

穴あけが終わると、実際に光を入れて見え方を確認します。

このようにして作った竹を組み合わせることで、灯籠のオブジェを作っていきます。

竹灯籠が深めた地域の絆(主催者インタビュー)

今年で開催8年目を迎える灯りの祭典。この祭りを主催している湯河原温泉場商店会の小菅さん、鈴木さん、杉山さんにお話を伺いました。

写真左から、杉山さん、鈴木さん、小菅さん

灯りの祭典を始めたきっかけは何ですか。

ー灯りの祭典を行う以前は、商店会の振興を目的に、泉公園で商店会の各店舗が出店する物販イベントを何十年もやっていました。しかし、徐々にマンネリ化してきて、何か新しい催しができないか考えていました。

仲間で話していたのは、どこでもできるようなイベントではなく、湯河原の街に会うイベントがいいだろうということです。湯河原には昔ながらの温泉街に沿って、ゆるやかに流れる川が、風情ある街の雰囲気を作っていますが、この川を生かしたイベントをやりたいね、という話をしていました。

そんな中、メンバーの一人がインターネットか何かでたまたま竹灯籠の写真を見つけてきて、これは湯河原に合うんじゃないかということで始めたのが7年前です。

幸いなことに湯河原には豊かな自然があり、温泉街の裏山で竹を切ってきて、その竹を使って灯籠を作ることができました。始めた当時のメンバーは4人くらいで、自前の道具を持ち寄って、灯籠を作って飾っていました。

1回目から今の形になるまでどのような経緯があったのでしょうか。

手探りで開催した1回目のイベントでしたが、いざやってみるととても大きな反響がありました。「次はいつやるの?」「イベントのことを知っていたら早く来たのに!」などという問い合わせも多くいただきました。このイベントは大きな可能性がある!と感じるきっかけになりました。

周りの声に後押しされる形で翌年以降も開催し、少しずつ規模も拡大して来ました。当初200本ほどだった灯籠も、今では300本まで増えています。

商店会が始めたイベントでしたが、周辺の旅館からも好評で、協力してもらえるようになりました。

また、商店会のメンバーは、毎年灯籠を作るうちに、独自に研究をしたりしてそのノウハウを貯めて来ました。

例えば、水分が含まれる竹はカビが生えて使い物にならなくなってしまうため、竹の収穫を2月に行い、それを干したり油を塗ったりすることで、少しでも長持ちをさせようとしています。

竹灯りを始めた当時と今で変化したことはありますか。

竹灯りのイベントを始めて、より多くのお客さんが集まるようになったと思います。

それと同時に、主催している商店会のメンバーの連帯感も増していったと感じています。

我々湯河原温泉場商店会は、全長4kmを超える非常に縦長の商店街です。お店同士の間隔が広いところもあって、コミュニケーションがうまく取れてない部分もありました。灯りの祭典を始めて祭りが盛り上がってくると、商店会のメンバーで集まって打ち合わせをする機会も増え、また、商店会の奥さんたちも独自で集まって様々な側面からサポートをしてくれるようになりました。

お祭りを通して商店会の横のつながりが強くなったと思います。

灯りの祭典はどのように楽しんでもらいたいですか。

こういう風に楽しんでほしい、というものはないんです。竹灯りをきっかけにに、古い旅館、川のせせらぎなど湯河原の街並みを楽しんでもらって、思い思いの好きな場所を見つけてもらいたいと思います。商店街のお店も、昔ながらの風情あるお店がありますので、寄ってみてください。

灯りの祭典は、今後どのようにしていきたいですか。

商店街のイベントとして初めてから7年が経ちました。だんだんと町にも定着してきたと感じています。これからは商店街のイベントから、町全体のイベントへ、よりたくさんの人に湯河原温泉のことを知っていただき、来ていただけるように、湯河原らしいお祭りを追求していきたいと思います。

灯りの祭典 竹灯篭

9月27日・28日には是非湯河原にお越しいただき、灯りの祭典で湯河原温泉の魅力を存分に味わってみてください。

※上記インタビューは2018年に取材した内容を元に制作しました。

【日付】2019年9月27日(金)~28日(土)

【時間】18:00~21:00

【アクセス】JR東海道線「湯河原駅」から、箱根登山鉄道バス 又は 伊豆箱根バスで約10~15分

湯河原美術館・・・「美術館前」下車
富士屋旅館・・・「藤木橋」下車
泉公園・・・「道中」下車

※本記事中の写真は昨年のものであり実際とは異なるこ場合もございます。予めご了承願います。

祭り開催情報

名称 湯河原温泉場 万葉の竹あかり
開催場所 神奈川県足柄下郡湯河原町宮上623−1
町立湯河原美術館
開催日 2023年10月7日(土)、2023年10月8日(日)
18:00 ~ 21:00
アクセス 【電車】
東京駅から踊り子号 75分
東京駅から快速アクティー 85分
【車】
東京-湯河原 約2時間
東京方面から東名高速道路「厚木I.C」小田原厚木道路経由
関連サイト https://www.yugawara.or.jp/event/1644/
アキラ
この記事を書いた人
アキラ
オマツリジャパン オフィシャルライター

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