第39回能楽金春祭り
「能楽金春祭り」は、江戸文化を継承すべく、「金春通り会」(商店会)と「公益社団法人・金春円満井会」(能楽シテ方・金春流)の相互協力により、昭和60年に始まりました。
8月7日に金春通りの路上で演じられる奉納番組は、いずれも、千年の古儀を誇る「奈良金春」独特の能楽です。
平和を祈願し、泰平を喜ぶおめでたい曲です。
金春祭りの最終日に、金春通り路上にて演能を行ないます。
『延命冠者』、『父尉』、『鈴之段』、それに加えて『獅子三礼(ししさんらい)』と、珍しい曲目の連続です。
これらは皆、毎年奈良の、興福寺の薪能、春日若宮の「おん祭り」で奉納される曲目です。
すべては世阿弥時代以前からの古い奉納曲目で、詞章も古式を継承している事が金春流の特徴です。
室町時代の奈良のテイストのエッセンスを金春通りで味わえます。