4月28日の前夜祭、29日の本祭と春の奥州に華やかな一大絵巻をくりひろげられます。
町組ごとに飾りたてられたはやし屋台が古趣あふれる音曲にあわせて街を練り歩きます。
祭りの興奮が最高潮に達するのは、29日夜の「揃い打ち」。
ぼんぼりの灯りの中、各町組の屋台が競って華麗なおはやしを披露する祭りのクライマックスです。
歴史・由来
旧藩時代、水沢城主伊達宗景公が少年時代に、仙台伊達公の命を受けて江戸に居た時、江戸の華といわれる火事の多いのに驚かれました。
なかでも明暦3年(1657)の火事は、江戸の大半を焦土と化した大火災であり、俗に振袖火事といわれ、この時の死亡者は10余万人を数えたといわれています。
これらの悲惨な災禍を目撃するにつけ、火災の恐ろしいことを肝に銘じ、任を終えて帰水するや、伊達宗景公は火防の対策に万全の策を講じました。
人智の不測不慮の罹災を神仏の加護によって未然に防止しようとし、日高妙見社の日は「火」に瑞山(みずやま)神社の瑞は「水」に通ずるとして両社に祈願し始められたのがこの祭であるといわれています。
また、村景公の時代に享保20年水沢の大火の後、佐々木佐五平が江戸に派遣され江戸火消しを習い、民間消防隊を創始したといわれています。
豆知識
【屋台の音律】
横町組 一声くずし
城内組 かんらん
袋町組 一声(いっせい)
立町組 松の緑
駅前三町組 一声(いっせい)
吉小路組 祇園ばやし
川口町組 つるべ井
大町組 祇園ばやし
柳町組 剣ばやしくずし
【町印】
当時、城下町としてつくられた大通りの6町に命じて町火消しをつくり、「仁心火防定鎮」の6字を各町に1字ずつ与え消防の旗印としました。これが町印といわれています。
町印は木竿の先に大きな赤玉(火の象徴)と馬簾(ばれん-水の象徴)をつけ、それに前期の仁(川口町)、心(立町)、火(柳町)、防(大町)、定(横町)、鎮(袋町)の文字が記されています。
「仁心をもって火防定鎮す」という町印の読みかたは、「和」と「協」の精神を表しているといわれています。
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インフォメーション
名称 | 日高火防祭 |
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開催場所 |
岩手県奥州市水沢区
岩手県奥州市 水沢区市街地 |
開催日 | 2024年4月27日(土) ※2024年 令和6年は前夜祭の開催を行わず、4月27日(土)が本祭となります。 【次回開催予測:2025年4月下旬頃】 |
主催/情報提供者 | 日高火防祭実行委員会 |
アクセス | JR東北本線「水沢駅」下車、または東北新幹線「水沢江刺駅」から「水沢方面行」のバス約15分「駅通り」下車、または東北自動車道「水沢IC」から車約10分 |
関連サイト |
https://iwatetabi.jp/event/detail.spn... https://www.city.oshu.iwate.jp/site/k... |
※日時・場所・出演者・参加に関する条件・料金等が変更や誤記などにより実際と異なる場合がありますのでご留意ください。