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4月26日は「よい風呂の日」!お風呂・温泉・湯の祭り5選!

2022/4/26
2022/4/26
4月26日は「よい風呂の日」!お風呂・温泉・湯の祭り5選!

4月26日は「よい風呂の日」!
「よ(4)いふろ(26)」の語呂合わせで日本入浴協会によって制定されたといわれています。真っ先に伊東のホテルの電話番号4126を思い出した方、昭和世代ですね♪

日本は火山国だけあって全国各地に温泉の源泉が湧き出ています。その数はなんと2万8000近くもあるのだとか!温泉地には「温泉神社」という名前で湯の神様を祀っているところもたくさんありますし、お祭りも結構あるんですよ。そこでこの記事では、お風呂や温泉、お湯にまつわるお祭りを5つ厳選してご紹介します。

◎湯をぶっかけてお神輿も沿道も温泉まみれ!

神奈川の湯河原温泉、福井のあわら温泉、福島の東山温泉など、練り歩くお神輿に湯を浴びせかける祭りは各地にありますが、ちょうど今週末に開催されるお祭りがあります!盛大な「湯ぶっかけまつり」が繰り広げられる「別府八湯温泉まつり」です。

 

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このお祭りは、大分県別府市で毎年4月1日の温泉感謝の日と4月第1週の週末を中心に、豊かな温泉の恵みに感謝するために行われます。108回目となる今年は開催期間を変更。別府に新年度の訪れを告げる山焼き「扇山火まつり」は4月1日に行われましたが、音楽ライブやダンス、神楽や日本舞踊が1日中楽しめるステージイベントは4月29日・30日に、ふれあい踊り、湯けむり総パレード、そして「湯ぶっかけまつり」は5月1日に行われます。

お神輿にこれでもかと温泉の湯をかけ、沿道もみな温泉まみれになる別府の春の風物詩。お祭りの後は下記の記事を参考に、とり天に関アジ・関サバなど地元グルメの堪能もお忘れなく!

◎お祝いだー!新年の夜明けに激しく湯をかけあう

お神輿どころか、新年の極寒のなかフンドシ一丁の若者たちがお湯を浴びせ合う奇祭もあります。群馬の川原湯温泉で、毎年1月20日の早朝に行われている「湯かけ祭り」です。川原湯温泉は八ッ場ダムの建設で湖底に沈みましたが、温泉街ごと高台に移転し、共同浴場「王湯」を会場に昔も今もお祭りは続いています。

お祭りの発端は、源頼朝によって800年も前に発見されたという温泉の湯が、400年前のある日突然出なくなってしまったことなのだとか。このとき村人の一人が温泉の匂いをかいだところ鶏の卵をゆでた匂いがしたため、鶏を生贄にして祈ったところ湯が再び湧き出し、皆で「お湯わいた、お湯わいた」と言ってお祝いしていたのが、そのうち「お祝いだ、お祝いだ」と言ってお湯をかけあうようになったのだそうです。

現在は、紅白のフンドシの2組に分かれて、さながら湯かけバトルのような激しさを呈する湯かけまつり。コロナ禍で2年連続で中止となりましたが、2023年の新年には、湯のかけ合いで湯の神に感謝し、厄を落とすこのユニークな行事が復活すると良いですね。

◎神様が入ったお風呂に入れる!?

岡山県笠岡市にある白雲大社では、お風呂を沸かして神様に入ってもらい、その後で一般参拝者もそのお風呂に入れるという珍しい神事「神湯祭」が毎年7月15日に開かれています。

写真引用:白雲大社ホームページ

白雲大社には「千と千尋の神隠し」が公開されるよりも前から、全国の神々を招いて入っていただく「お湯屋」があり、神様のご神徳を称え感謝を伝えるため薬湯を沸かします。祭典後に入浴、足湯に浸かった参拝者からは病気が治ったとの声も。お風呂の御神札も授与されます。

コロナ禍のため近年は入浴も足湯も中止が続きますが、境内の梅の実から作られ無病息災、健康長寿を祈念した入浴剤が頒布されたりもしており、注目したいお祭りですね。

◎一遍上人に感謝して地元グルメを味わう

「湯ぶっかけまつり」が開かれる別府八湯の中でも特に源泉が集中し、絶えず町中から湯煙が立ちのぼっている鉄輪(かんなわ)温泉。この温泉の開祖といわれる一遍上人(いっぺんしょうにん)や温泉の恵みに感謝するため、毎年9月下旬に行われるのが「鉄輪温泉湯あみ祭り」です。

 

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祭りでは、温泉で清めた一遍上人像を神輿にのせ、稚児行列とともに街を練り歩きます。全国を巡りながら「踊り念仏」を広めたという一遍上人にちなみ、むし湯前広場では踊りが奉納され、1年間、竹筒に温泉を入れて祀っていた「献湯筒」を燃やす献湯筒供養も行われます。

そのほか、鉄輪温泉ならではの湯あみ煎餅や、大分名物のかぼすを使い、つきたての杵つき餅で作る酢餅が振るまわれたりと美味しい行事が盛りだくさん。コロナ禍で2020年、21年と2年続けて大幅縮小での開催となっただけに、今年は無事に行われることを期待したいですね。

◎田の神様をお風呂とごちそうでもてなす

奥能登地域に古くから伝わる「あえのこと」は、稲作を守る田の神様を祀り感謝を捧げる、各農家ごとに行われる風習です。暮れ(12月5日)に神様を家に招き入れて一年の収穫を感謝し春まで家の中で過ごしてもらい、春(2月9日)に五穀豊穣を祈願して田んぼへと送り出すため年に2回行われます。

ごちそうの内容や細かい手順は各家庭ごとで違いますが、田の神様は夫婦神で目が見えないとされているため、料理や祭礼道具はすべて二組ずつ用意し、料理の内容やお風呂へのご案内などはすべて言葉にして伝えるのが共通点です。あたかも田の神様がその場にいるかのように振る舞うので、はたから見ると一人芝居を見ているような不思議な光景が繰り広げられます。

「田の神様、お風呂の準備ができました」と告げて夫婦神を樽風呂などの湯舟にご案内し、「田の神様、お湯の加減はいかがですか?」と話しかけながらゆったり浸かってくつろいでいただく。そんな様子を目の当たりにすると、温かな湯気に包まれて気持ち良さそうな田の神様がうっすらと目の前に浮かんでくるような気がする面白い風習です。

TOP画像:東京神父 2019(c)

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