阿蘇神社の「火振り神事」は、阿蘇の火祭りの一つで、「阿蘇の農耕祭事」として国の重要無形文化財に指定されています。暗闇の中で幾重にも光の輪となり舞う炎は、見る者を魅了して離しません。
阿蘇神社の「火振り神事」の様子を写真でご紹介!
最近写真を撮るだけとってツイッターにあげてなかったので久しぶりに。
火振り神事。
炎というものは人間の本能を揺さぶるものがあるなと思いました。 pic.twitter.com/59WmYlHMug— KANO.K (@kaori_k_37) 2016年3月17日
火振り神事の基本情報
【開催場所】熊本県阿蘇市一の宮町宮地3083-1
【アクセス】JR宮地駅から徒歩15分、
【駐車場】有り
【開催日時】2019年3月24日(日)18:00〜20:00
火振り神事の歴史
火振り神事は、阿蘇神社の豊作を祈念する農耕祭事「田作祭」(たつくりさい)の中心行事になります。農業の守護神である国龍神(くにたつのかみ)の結婚を氏子らが祝う神事です。樫の枝葉で包まれた姫神の御神体は、嫁入りの道中で、嫁入り前の禊や化粧の儀をすませて、夕刻に阿蘇神社に到着します。姫神が到着すると、氏子は一斉に松明(たいまつ)に火をつけて、縄の先の茅束に火をつけ振り回して「御前迎え」で歓迎するのです。幾重にも重なる炎の輪が、夜の神殿を厳かに彩ります。
火振り神事は誰でも参加可能?けが人は今までなし!?
火振り神事では、大きな火焔の輪があちこちで回っていますが、このお祭りによって、火事やけが人が出たことはないそうです。
また上記の通り、まずは氏子たちが火振りをしますが、その後は、地元住民はもちろん、観光客も火振りをすることが可能だそうです。となみに、火振りのために準備される1,500束以上のカヤ束は、およそ1時間ほどでなくなるようです。
火振り神事が行われる阿蘇神社とはどんな神社?
「阿蘇神社」は全国に500社ある阿蘇神社の総本山になります。その歴史は非常に古く、社記によると、御創立は孝霊天皇9年(紀元前282年)と伝えられ、約2,300年の歴史を持つ神社です。今回ご紹介した「火振り神事」は農耕の開始期に行われる「田作祭」の中の一行事になります。ですのでその後は、豊作を祈る祭りとして、田植期の「おんだ」と収穫期の「田実祭」と年間を通じて行われる古式ゆかしい祭りは続き、阿蘇の風物詩として人々の生活に深く関わっています。