バブル期には観光客で賑わっていた熱海をもう一度活性化させようと言う思いでホテルや旅館、土産物屋などから出資を募って始まった熱海海上花火大会。日曜日に開催が多い理由は土曜日に宿泊した観光客を日曜日の夜まで熱海に滞在して貰いたいと言う考えだそうです。
長年の努力により次第に効果もあらわれ、近年では駅ビルの新しい大型施設であるラスカ熱海による相乗効果で、ますます活性化しているとの事です。周辺の飲食店も多くの人が外で並ぶ様になり、花火開始前には駐車場がどこも満車の状態でした。改めて花火の経済効果には驚かされます。
また、今年の夏は台風の被害が各地で発生し、熱海もその例に漏れず打ち上げ現場ではかなりの被害があったそうです。しかし、花火を楽しみに来る観光客の為にと地元の有志が集まり、たった2日間の突貫工事で修繕したそうです。それ程までに熱海の花火は地元の人にとって大切な物になっている様です。
担当煙火店 株式会社イケブン
時間 20:20~20:40
最大号数 10号玉
観覧場所ではこの寒空の中にも関わらず、打ち上げ開始を今か今かと多くの人達が集まっていました。夏の開催期には有料席になる場所も冬の時期には無料になります。
【第1ステージ】オープニングカウントダウン
会場に響き渡る合図と共に金色の花火が一斉に花火が打ち上げられます。熱海の打ち上げ会場は入江になっており、花火の音がホテルなどの建物に反射して会場に戻って来るため反響音がもの凄いです。花火を見たなぁと言う充実感が得られるのも熱海ならではなのです。
その後は、3か所から交互に単発の花火が打ち上がります。熱海海上花火大会は年に何度も開催するので1回に掛けられる予算も多くないのですが、たまに花火師さんの試験玉(競技大会などで出品する為の練習玉)が打ち上がったりするのも魅力的です。今回は、三重芯(四重の輪)の花火も打ち上がりました!
また合間には、観客から希望を募ってメッセージ花火も打ち上げられたりします。金額も10,000円からなので手頃であり、観覧会場のスピーカーでメッセージも読み上げてくれるので何かの記念に使えると思います。プロポーズであったり、結婚記念日、入学や卒業のお祝い、亡くなった方への想いなどのメッセージが多いです。
【第2ステージ】コンピュータ制御デジタルスターマイン
熱海海上花火大会での最大の見せ場であるデジタルスターマイン。デジタルスターマインは担当煙火店である株式会社イケブンの商標登録であり、東京都の葛飾納涼花火大会、大田区平和都市宣言記念事業「花火の祭典」、静岡県の清水みなと祭り、焼津海上花火大会などでも見られるコンピューター制御の超高速スターマインです。場合によっては音楽と合わせる事もあります。
数年前から最後に大玉を組み合わせる事がありますが、今回も用意してくれました!これは予め知ってる人でないと撮れない写真だったりしますw
【第3ステージ】ウィンターイルミネーション
パステルカラーをメインに使った花火が打ち上がります。デジタルスターマインほどではないのですが、小規模なスターマインもあります。その後は、3か所から打ち上がる単発の花火でフィナーレまでの時間を待ちます。
【ファイナルステージ】最終最大の一大スペクタクル“大空中ナイアガラ”
銀一色のスターマインが上中下と隙間なく打ち上げられます。最初は小規模なものから最後には視界を埋め尽くすほどの大きさになります。会場では寒さを忘れるほどの盛り上がりで大喝采の拍手でした。
今回のまとめ
短時間ではありますがお腹いっぱい花火を見たと言う気分になれる熱海海上花火大会です。東京からも近いので日帰りで小旅行ができます。花火までの時間は温泉に入ったり、地元の海産物を使った料理などを楽しむのが良いと思います。もちろん土曜日から宿泊もOKです。来年も熱海海上花火大会が盛り上がる様に熱海の街が一層元気になる事を期待しています!
2019年 開催スケジュール
【春】 3/31(日)・ 4/20(土) ・5/11(土) 5/26(日)・ 6/16(日)・ 6/29(土)
【夏】 7/26(金)・ 7/30(火)・ 8/5(月)・ 8/8(木)・8/18(日)・8/23(金)・ 8/30(金)
【秋】 9/16(月祝)
【冬】 12/8(日)・ 12/15(日)