東京23区のほぼ真ん中に位置し、便利でありながら落ち着いた住みやすさも備えた文京区。日々の暮らしを大切にするこのエリアでは、季節の花にあわせ「文京花の五大まつり」が開催されています。
例年6月中旬には、白山神社を中心に「文京あじさいまつり」が行われます。白山神社と隣接の白山公園周辺に約3,000株のあじさいが咲き誇り、曇りがちな梅雨を優しく彩ります。
2023年は6月10日(土)~18日(日)に開催が決定!その魅力と見どころをご紹介します!
2023年の開催の様子はこちらのレポートから!
目次
今年のあじさいの開花状況は?いつが見頃?
会場となる白山神社は、天暦2年(948年)創建と伝わる由緒ある神社。縁結びのご利益で知られるほか、歯痛止めのご利益があり、あじさいまつりでは「歯の健康祈願祭」も行われます。
2023年は例年に比べ、全国的にさまざまな花の開花が早いのですが、東京のあじさいも例外ではなさそうです。
下の写真は6月2日に撮影したものですが、この時点での開花状況は5分咲き程度でした。
白山神社
白山神社境内に咲くあじさい
見頃は6月中旬ごろと予想されています。
見頃は天候に左右されるので、訪問前にはぜひ「文京花めぐり」公式Twitterで開花状況をチェックしてくださいね。
白山公園
【まつり期間限定】4年ぶりに公開!あじさいが咲き誇る「富士塚」の魅力に迫る!
「文京あじさいまつり」一番の見どころは、まつり期間にだけ公開される、白山神社の「富士塚」。コロナ禍のため2020~2022年は公開されなかったので、実に4年ぶりの公開となります。
Ⓒ文京区観光協会
「富士塚」とは、一般的に富士山を模して造られた山や塚のことをいいます。富士山は古くから信仰の対象でしたが、登拝するのは難しい山。そのため江戸時代に、富士塚に登ることで富士山登拝に代えるようになったのです。
こんもりした塚があじさいに包まれる様子は必見!
Ⓒ文京区観光協会
土日は親子で楽しめるイベント目白押し!6/10(土)は「あじさいフォトパネル」も登場!
2023年は、文京花めぐりで「あじさいフォトパネル」をご用意させていだだきました!
巨大な黒板をキャンバスに、文京区在住のアーティストがあじさいをテーマにチョークアートを描いています。「映え!」な写真が撮れるので、ぜひあじさいまつりの思い出に写真を撮って、たくさんシェアしてくださいね。
なお、こちらのフォトパネルは6月10日(土)10:00~16:00のみの設置となります。
当日の様子はこちらのレポートからご覧ください。今後の「文京花めぐり」の企画でも設置予定です。
ステージイベントや楽しい露店も
その他にも、白山神社の特設ステージで行われる「あじさいコンサート」(開催期間中の土日)や、「歯の健康祈願祭」(6月11日・18日の日曜日)のほか、多彩な露店も登場予定です。
Ⓒ文京区観光協会
Ⓒ文京区観光協会
Ⓒ文京区観光協会
なお、6月2日の取材時にはこちらのステージの設営も行われていました。
提灯の設営も始まっています。
事前に要チェック!あじさいを親子で楽しむ3つのポイント
文京あじさいまつりは親子で訪れるのにオススメのまつりです。ここからは、小さなお子さんと一緒に楽しむためのコツをピックアップしてご紹介します!
①あじさいの花の色は〇〇で変わるって本当!?
あじさいって、青からピンク系までいろんな色があって、楽しいですよね。
だけど、同じ株のあじさいでも色が違ったり、咲いている途中で色が変わることがあるって、ご存じでしたか?
この色の違い、実は土壌の酸性度が影響しているのです。
あじさいは土壌が酸性だと青系に、アルカリ性だと赤系に、中間だと紫色になるといわれています。土壌の酸性度は絶えず変化しているため、咲いている途中でも色が変わるのです!
また、同じ株でも色が違う花が咲くのは、根の場所によって酸性度が違うためだといわれています。
この色の変化に関係するのが、「アントシアニン」という色素。
ん?どこかで聞いたことがあるぞ?と思いました?
そう、「アントシアニン」はブルーベリーなどに多く含まれている天然色素。あじさいはもともとこの色素をもっています。酸性の土壌にはアルミニウムがたくさん溶け出していて、このアントシアニンがアルミニウムと反応すると、青色に変化するのです。
お子さんと一緒にいろいろ観察してみると、理科に興味をもつきっかけになるかも?
ちなみに、白いあじさいも存在します。これらはアントシアニンを含まないので、どこに植えても真っ白いままなんです。
②ハートのあじさいを探してみよう!
白山神社にも白山公園にも、いろんな種類のあじさいが咲いています。
普段あまり目にしないあじさいもあると思うので、ぜひじっくり眺めてみてくださいね。
そしてたくさんのあじさいの中には…
ん?このあじさい、ハート型に見えませんか?
宝探し気分で、いろんな形のあじさいを探してみてはいかがでしょうか?
珍しいあじさいや面白い形を見つけたら、ぜひSNSでシェアしてくださいね♪
③あじさいをバックにたくさん写真を撮ろう!
あじさいの花は、ご覧の通り、低い位置に咲きます。小さなお子さんでも、ちょうど顏の横にあじさいが入る写真が撮れますよ。
あじさいはお子さんの顏と同じくらいの大きさのものもあるので、楽しい写真が撮れそうです。
ぜひいろんな場所で、いろんなあじさいと一緒に写真を撮って、たくさんの思い出をお持ち帰りくださいね。
親子で楽しむあんしんポイント
白山公園には充実のバリアフリートイレ完備
白山公園には男性用・女性用のトイレが完備されているほか、おむつ交換台やベビーチェア、フィッティングボードも備えたバリアフリートイレがあるので、小さなお子さんと一緒でも安心。
男性用・女性用トイレ共にベビーチェアが備えられています。
多機能なバリアフリートイレ
駅から近くてベビーカーでもらくらくアクセス
白山神社へのアクセスは以下のとおりです。
・都営三田線「白山駅」から徒歩約3分
・東京メトロ東西線「本駒込駅」から徒歩約5分
・都バス草63「白山上」バス停より徒歩約3分
・文京区コミュニティバス「Bーぐる(千駄木・駒込ルート)」の「12番:白山駅」「32番:白山五丁目」から徒歩約3分
梅雨時はおでかけがおっくうになりますが、駅やバス停から数分だとかなり楽ですよね。
特に都営三田線の白山駅はA3出口から会場まで徒歩3分以内でアクセスでき、エレベーターがあるのでベビーカーでも安心です。
写真右の道をまっすぐ進むと、白山神社の東側の鳥居があります。
白山神社には東側と南側に入口がありますが、南側から境内に入るには長い階段を経由します。
紫陽花が咲く階段には風情を感じますが、避けたい方は東側の入口がおすすめです。東側にも階段はありますが、短く、横にスロープもあります。
雨が多い梅雨時期ですが、あいにくのお天気でも一層艶やかに光るあじさいをぜひお楽しみください。
他にも文京区には花のまつりがたくさん!?「文京花めぐり」で楽しもう!
この記事で紹介している「文京あじさいまつり」の他にも、文京区には様々な花のまつりがあることを知っていますか?区内の、つつじ・あじさい・菊・梅・さくらの5つのまつりは、総称「文京花の五大まつり」と呼ばれ、花の見頃期間にあわせて毎年開催されています。
文京つつじまつり
© 文京区観光協会
開催場所:根津神社
開催期間:例年4月上旬~5月上旬
文京あじさいまつり
© 文京区観光協会
開催場所:白山神社
開催期間:例年6月中旬土曜日~翌週の日曜日まで(9日間)
文京菊まつり
© 文京区観光協会
開催場所:湯島天満宮
開催期間:11月1日~11月23日頃まで(毎年同日開催)
文京梅まつり
© 文京区観光協会
開催場所:湯島天満宮
開催期間:2月8日~3月8日まで(毎年同日開催)
文京さくらまつり
© 文京区観光協会
開催場所:播磨坂さくら並木
開催期間:3月下旬~4月上旬まで(16日間)
文京花めぐりは、この5つの花のまつりを中心に、1年を通じて文京区のまつりを親子で楽しめる特別企画。各まつりで、地域色があふれるさまざまな催し物や体験型イベントを実施します。
詳しくは特設WEBページをご覧ください!