まだまだ寒さが続いていますが、季節は確実に春に向かっています。東京都文京区の湯島天満宮では、2024年2月8日(木)〜3月8日(金)に「文京梅まつり(湯島天神梅まつり)」を開催!
2月は、11日(日)「建国記念日」(12日が振替休日)、23日(金)「天皇誕生日」があり、3連休が2回も! 祭り期間中の土日祝日にはたくさんのイベントも開催されます。お出かけしやすい都内で、一足早く春を感じる梅の香りに包まれてみませんか?
目次
初春の東京を彩る「文京梅まつり」とは
【文京梅まつり開催概要】
開催期間:2024年2月8日(木)~3月8日(金)
会場:湯島天満宮
入園時間:8:00~19:30
入園料:無料
「文京梅まつり」の会場となる「湯島天満宮」は、文京区きっての梅の名所。その美しい景観は、なんと江戸時代から、たくさんの人々に親しまれてきました。
境内には、白梅を中心に、約300本もの梅が植えられています。梅園だけでなく、御本殿の周囲や、境内に繋がる男坂・女坂・夫婦坂など、境内全体にたくさんの梅が植えられているので、満開時はそれは見事な眺め!
梅が見頃になる2月上旬~3月上旬に、例年「文京梅まつり」が開催されています。1958年(昭和33年)の初開催以来、文京区や東京都のみならず、全国からたくさんの人を集め、2024年で67回目を迎えます。
梅の鑑賞だけでなく、さまざまな楽しいイベントが行われる点も、このまつりの特徴。また、日没後はライトアップ(夜神梅)も実施され、幻想的な光景が広がります。
合格祈願の参拝者で賑わう「湯島天満宮」
「天満宮」とは菅原道真公(すがわらのみちざねこう)をお祀りする神社。「湯島天満宮」は通称「湯島天神」とも呼ばれて、こちらで覚えている方も多いかもしれません。
学問の神様として崇められている菅原道真(845~903年)は平安時代の人物で、非常に優れた学者であったことで知られています。没後数十年を経て神として祀られるようになり、各地に天満宮が建てられました。
「天満宮」としては、福岡の太宰府天満宮や、京都の北野天満宮などもよく知られていますが、いずれも梅の名所として有名です。
なぜ「天満宮」が梅の名所なの? それは、ご祭神である菅原道真公がとても梅を愛していたからです。
境内には梅の木が植えられているだけでなく、さまざまなところに梅の意匠を見ることができるんですよ。
湯島天満宮は西暦458年創建と伝わる古社で、1355年に菅原道真公を勧請(かんじょう:神様の分霊をお迎えすること)し、現在に至ります。
梅の咲く頃は学生の受験の時期とも重なるため、学問の神様である湯島天満宮には、大勢の受験生やそのご家族がお参りに訪れます。願いを込めたたくさんの絵馬が奉納されている様子は圧巻!
今年の梅の開花状況は?いつが見頃?
1月末の梅の開花状況
2024年は全国的に梅の開花が早く、東京都でも平年より約2週間早い1月9日に開花が観測されました。
筆者は1月29日(月)に湯島天満宮に足を運んでみましたが、早くも3~5分程度咲いている木もみられました。
とはいえ、梅の種類や植えられている場所、日当たりによってかなり左右される様子。梅園の中も、咲き始めている木もあれば、まだ蕾だけの木もあり、全体的にはまだ1~2分咲きという印象でした。
境内に繋がる男坂・女坂・夫婦坂にも梅の木が植えられていますが、まだほとんど咲いていないか、ちらほら咲きでした。
ただ、例年より開花は早く進むと予想されるので、見頃の梅をしっかり楽しみたい方は、なるべく会期の早めに訪問されることをおすすめします。湯島天満宮公式サイトでは、見頃は2月中旬からと予想されています(2月3日現在)。天候に大きく左右されるので、公式サイトの開花情報をまめにチェックしてみてくださいね。
園内の梅の見所を予習!
園内の梅は、白梅の「白加賀」が7~8割を占めるそうですが、白梅にもさまざまな種類があり、また、紅梅や枝垂れ梅なども咲いていて、とても見ごたえがあります。
木によっては幹に名札がつけられているものもあるので、いろんな梅を見比べてみてくださいね。
下の写真は「思いのまま」という梅。1本の木から白梅も紅梅も咲く不思議な品種です。1月29日の時点ではまったく咲いていませんでしたが、遅咲きなので、会期後半に楽しめるかもしれません。
本殿裏の枝垂れ梅はまだちらほら咲きでしたが、見頃になればとても絵になりそうです。
土日祝日は老若男女問わず楽しめるイベントが目白押し!
梅まつり期間中は、とにかくイベントが盛りだくさん! 特に土日祝日は、子どもから大人まで、世代を問わず楽しめるイベントが目白押しです。
文京区に縁のある自治体(青森県平川町や熊本県上天草市など)による物産展など、楽しい出店がたくさん! 石川県金沢市の出店も予定されているので、ぜひ覗いてみてください。きっと復興の応援になりますよ!
※予定は変更されることがあります。
また、特設ステージが用意され、「白梅太鼓」をはじめとする日本の伝統芸能や、ハワイアンフラやバリ舞踏、フラメンコといった世界のダンスパフォーマンスなどが行われます。親子や家族でも楽しめる、とても充実したラインナップ!
特に注目のイベントを、過去の写真をご覧いただきながらご紹介しますね。
奉納演芸
大迫力の白梅太鼓は、例年大人気。開催期間中の土日祝日、15時から実施されます。
野点
梅の花の下で行われる野点はとても雅やか。期間中の日曜日の開催です。
神輿の渡御
2月26日(日)に実施。13時に神社を出発し、町内を練り歩いたあと、15時に宮入します。寒さを吹き飛ばす熱気に圧倒されます!
カラオケコンクール決勝大会
最後の週末である3月5日(日)に開催。素人のカラオケ大会?と侮るなかれ。実はこの大会、ハイレベルな実力者が集まることで有名なんです。予選を勝ち抜いた強者だけが立てる、選ばれしもののステージです!
2/11(日・祝)は子ども向け無料ワークショップ&特設フォトパネルも!
無料の「花めぐりトートバッグ」制作ワークショップを開催!
「文京梅まつり」では、お子さんも楽しめる無料ワークショップが開催されます。2月11日(日・祝)には「花めぐりトートバッグ」制作のワークショップを実施。
無地のトートバッグに、お花をはじめ多彩な模様のスタンプを押して、オリジナルのトートバックを完成させます。スタンプだから、小さなお子さんや、絵を描くのが得意ではないお子さんでも気軽に楽しめますよ。2023年7月の「文京朝顔・ほおずき市」や、11月の「文京菊まつり」でも大人気でした。
しかもこのトートバッグ、次回の「文京桜まつり」のワークショップに持っていくと、お菓子がもらえるんです。作る楽しみだけでなく、次回の楽しみまであるワークショップ、ぜひご参加ください!
【開催日時】
2月11日(日・祝)
①10:30~ ②11:30〜 ③13:30〜 ④14:30~ ⑤15:30~
場所:湯島天満宮 唐門すぐ
参加費:無料
梅の花をふんだんに描いた巨大フォトパネル!
そしてもう1つ、ぜひ注目していただきたいのが、素敵な花のチョークアートをいっぱいにあしらった巨大フォトパネル!
上の写真は2023年11月の「文京菊まつり」開催時のもの。「文京梅まつり」ではもちろん、梅の花がいっぱいに描かれたフォトパネルが登場します!
こちらも2月11日(日・祝)のみなので、ぜひお見逃しなく!
ご自由に撮影していただけますが、スタッフが常駐する予定なので、ご希望であればお手持ちのカメラやスマホでスタッフが撮影させていただきます。家族やグループの誰かが撮影係になることなく、みんな一緒に写真に納まることができますよ。
パネルの前には、ハッシュタグ(#)やQRコードを掲示する予定。「文京梅まつり」でしか撮れないので、ぜひ素敵な写真をSNSに投稿してみてくださいね!
このフォトパネルを描いてくださるのは、地元文京区在住のアーティスト、新井友梨さん。「文京あじさいまつり」から、文京区のお祭りで、唯一無二の素敵なフォトパネルを制作していただいています。今回のフォトパネル制作にあたり、新井さんからコメントをいただきました。
“悲しい気持ちで始まった2024年ですが、少しでも前向きな気持ちになれるような絵を目指しました。湯島天神の美しい白梅にカラフルな色を忍ばせ、花の蜜を吸いに来たメジロも描きました。明るい春の訪れを感じていただけたら嬉しいです。”
■新井友梨氏プロフィール
新井友梨。アーティスト。2014年東京藝術大学美術学部絵画科油画専攻卒業。人・都市・自然などをモチーフとして絵画制作を行う。曾祖母の代から文京区在住。
「アートと音楽 共感覚実験劇場(東京藝術大学美術館)」(2013年)、「アート・コミュニケーション@3331(33311Arts Chiyoda) (2014年)」「油絵ワークショップ(北海道大学 惠迪寮) 油絵ワークショップ(浅草エキミセ) (2015年)、「アクアマリンこどもまつり(アクアマリンふくしま)」 (2017年)に携わる。
Instagram:https://www.instagram.com/alliearai
小さなお子様連れのためのお役立ち情報
小さいお子さんとのお出かけでトイレは気になるポイントですよね。湯島天満宮周辺のトイレ情報もご紹介します。
湯島天満宮の境内にあるトイレ
男女別トイレのほか、バリアフリートイレ「だれでもトイレ」があり、おむつ替え台や着替え台なども完備しています。
新花公園のバリアフリートイレ
湯島天満宮のトイレが使用中だったり並んでいたりしたら、新花公園に行ってみてはいかがでしょう。表鳥居から3分ほど歩きますが、公園入口のところにバリアフリートイレが設置されています。
公園内には男女別トイレもあります。男女用どちらにも、ベビーキープが設置されています。
新花公園までは、表鳥居からまっすぐ伸びる道の最初の信号を右折。そのまま100mほど進みます。
東京メトロ湯島駅のトイレ
湯島駅のトイレは改札外にあるので、運賃や入場料を払わなくても使用できます。こちらにもバリアフリートイレが設置されています。湯島天満宮の最寄りの3番出口から階段またはエレベーターを降りて左手にあります。
湯島天満宮に近い湯島三丁目児童遊園内や切通公園内にもトイレはあるのですが、男女共用の個室1つのみで、バリアフリートイレは設置されていません。
ベビーカーや小さい子どもと一緒でもアクセスできる?
最寄りは東京メトロ 湯島駅
湯島天満宮は東京メトロ千代田線 湯島駅から徒歩約2分とアクセスしやすいところです。最寄りの3番出口にはエレベーターも設置されています。エスカレーターはありません。
ただ、湯島駅から最短距離で向かうと、男坂または女坂という階段を上る必要があります。男坂は38段の階段、女坂は数段ごとに長い平らな部分を設けている階段ですが33段あります。
子どもを抱く人とベビーカーを持つ人で分担できるなら女坂が利用しやすいと思いますが、一人の場合はそれも大変ですよね。
その場合、湯島駅3番出口を出てすぐ左の交差点を渡らずに左折して、春日通りを上っていきましょう。少し回り道になりますし、坂道ではありますが、段差はないので階段より歩きやすいと思います。(※こちらも厳しそうなら後述の本郷三丁目駅からのアクセスがおすすめです)
坂の途中の左手に、湯島天満宮につながる夫婦坂がありますが、こちらも階段。通り過ぎてそのまま進みます。このあたりから少し坂が急になります。
道なりに進むと、「湯島天満宮入口」の交差点に着きます。
ここを左折するとすぐに大きな石の鳥居が建っています。
鳥居の横を通ってさらに進むとこの表鳥居が見えてきます。
東京メトロ 上野広小路駅や都営地下鉄 上野御徒町駅(いずれも徒歩約5分)、JR御徒町駅(徒歩約8分)も徒歩圏内ですが、方向的には湯島駅と同じなので、階段か坂道かを通ることになります。
アップダウンを避けるなら本郷三丁目駅
坂道もちょっと大変…という場合は、東京メトロ丸の内線・都営地下鉄大江戸線の本郷三丁目駅からなら、階段や坂道を避けて行くことができます。最寄り出口からの距離は約600mあり、大人の足で8分ほどかかるので、10~15分みておいたほうがよいでしょう。
湯島天満宮最寄りの5番出口には、エレベーター・エスカレーターが完備されています。
都バスを利用する場合
都バスを利用する場合は、「湯島三丁目」バス停が最寄り(徒歩約2分)ですが、このバス停は湯島駅に近い春日通りにあるので、アップダウンは湯島駅利用の場合と変わりません。ベビーカーを利用される場合は、「湯島四丁目」バス停で降りた方がアップダウンがありませんし、距離も徒歩5分ほどです。
文京区コミュニティバス「B-ぐる」を利用する場合
文京区のコミュニティバス「B-ぐる」を利用する場合は、「湯島天神入口」バス停で下車すると、平たんな道で湯島天満宮参道まで行くことができ、距離も200mほどと近いです。
詳細は文京区ホームページよりご確認ください。
https://www.city.bunkyo.lg.jp/tetsuzuki/bus/b-guru/map.html
※「湯島天神入口」がある「本郷・湯島ルート」については、2023年10月中旬より減便しています。
他にも文京区にはおまつりがたくさん!?「文京花めぐり」で楽しもう!
この記事で紹介している「文京梅まつり」の他にも、文京区には様々なおまつりがあることを知っていますか?区内の、つつじ・あじさい・菊・梅・さくらの5つのまつりは、総称「文京花の五大まつり」と呼ばれ、花の見頃期間にあわせて毎年開催されています。
文京つつじまつり
開催場所:根津神社
開催期間:例年4月上旬~5月上旬
文京あじさいまつり
開催場所:白山神社
開催期間:例年6月中旬土曜日~翌週の日曜日まで(9日間)
文京菊まつり
開催場所:湯島天満宮
開催期間:11月1日~11月23日頃まで(毎年同日開催)
文京梅まつり
開催場所:湯島天満宮
開催期間:2月8日~3月8日まで(毎年同日開催)
文京さくらまつり
開催場所:播磨坂さくら並木
開催期間:3月下旬~4月上旬まで(16日間)
文京花めぐりは、この5つの花のまつりを中心に、1年を通じて文京区のまつりを親子で楽しめる特別企画。各まつりで、地域色があふれるさまざまな催し物や体験型イベントを実施します。
詳しくは特設WEBページをご覧ください!