ダリアの花は7月から咲くものの、涼しい気候を好むため日本では9月以降11月にかけて見頃を迎えます。赤・黄・白系の花だけでなく、青系や黒みがかったダークな色合いまで3万種もあるといわれ、華やかな大輪の花からほぼ球体状に咲くポンポン咲き・ボール咲きまで千差万別で、いくら見ていても飽きませんね。
そんなダリア人気を反映してか全国各地にダリア園や名所があり、今年は遅れ気味だった開花も今まさに花盛りを迎えようとしています。この記事では、その中でもダリアのお祭りが開催されているスポットを厳選して5か所ご紹介しましょう。
目次
【はなわのダリア祭り】湯遊ランドはなわダリア園(福島県)
福島県東白川郡塙町にある「湯遊ランドはなわ」は、「はなわ湯岐温泉」が源泉の日帰り入浴もできる「若返りの湯」や宿泊施設、キャンプ場も併設した自然あふれる癒しとリフレッシュの空間です。
ダリア園では300種5000株が色鮮やかに咲き誇り、毎年恒例の「はなわのダリア祭り」が今年2023年も8月1日~10月31日まで開催中です。町内のダリア園を巡るダリアマップスタンプラリーやフォトコンテストが期間中を通して行われているほか、電動スポーツ自転車のレンタルでもチャレンジできるヒルクライムコース「ツール・ド・三角形の道」では完走すると賞品も!開園時間や入園料などの詳細は湯遊ランドはなわ公式サイトからご確認ください。
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【ダリアとガーデンマム祭】世羅高原農場(広島県)
広島県のほぼ中央に位置する世羅町。世羅高原には「世羅高原農場」をはじめ「Flower village花夢の里」「そらの花畑 世羅高原花の森」「せらふじ園」の4つの花観光農園が点在し、季節ごとに各園で別の花が楽しめます。
そのうちの世羅高原農場では、現在まさにダリアの見頃が続いているため、9月9日~11月5日まで期間を延長して「ダリアとガーデンマム祭」を開催中!550品種7,500株の豪華絢爛なダリア畑と、30品種13,000株がもこもこと真ん丸く植えられて写真映えするガーデンマム畑、さらにその間に広がるコスモス畑も見頃を迎えていて、秋の花がらんまんです。
お祭り期間中はフォトコンテストや土・日・祝日限定で「ダリアプール」の展示があるほか、ご当地名物「せらバーガー」や季節の花をかたどったカステラ「農場焼き」などグルメも充実。開園時間や入園料などの詳細は世羅高原農場公式サイトの案内ページでご確認ください。
また、「そらの花畑 世羅高原花の森」では「秋ローズと花のガーデン」を9月16日〜11月5日まで開催中です(11月1日・2日は休園)。2施設をお得に周遊できる「Wチケット」がそれぞれのチケット売り場で9:00〜14:30まで販売中ですので、ぜひ両方を巡ってみては?
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【ダリア綾なす秋の園】上野東照宮ぼたん苑(東京都)
今年のNHK大河ドラマの主人公としても話題の徳川家康をご祭神とする上野東照宮の敷地内に、1980年に日中友好を記念して開苑した「上野東照宮ぼたん苑」。回遊形式の日本庭園に植栽された牡丹(ぼたん)が見事で、例年1月初め~2月下旬までは関東最大級 40品種160株が楽しめる「冬ぼたん」、4月中旬~5月中旬には110品種500株が咲き誇る「春のぼたん祭」の2つの催しが開苑以来行われてきました。
そして、秋にも花を楽しめるようにと2016年に第一回が行われたのがダリアの祭典で、今年も9月16日~10月31日まで期間を延長して「ダリア綾なす秋の園」が開催中です。ダリアはメキシコを原産地とし、江戸時代に伝来して「天竺牡丹(てんじくぼたん)」という和名がつけられました。江戸情緒あふれる和庭園で、和傘を庇にして咲く150株の「天竺牡丹」を見に行ってみてはいかがでしょう。開園時間や入園料などの詳細は上野東照宮ぼたん苑公式サイトの案内ページでご確認ください。
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【秋のダリア園花祭り】宝塚ダリア園(兵庫県)
兵庫県宝塚市北部の上佐曽利(かみさそり)地区は、日本有数のダリアの生産地。この地区の農家の皆さんが協力して運営し、2万本もの花が咲く夏季と秋季に開園するのが「宝塚ダリア園」です。
今秋は10月1日~11月3日までが開園期間ですが、暑い日が続き開花が遅れ気味。そして、ダリアの花を摘んで持ち帰れるという園の特徴もあって、朝には咲いていても閉園時間までに多くの花が摘み取られ、なかなか咲き揃わない状況だそう。
それでも、10月20日の臨時休園をはさみ、10月21日・22日2日間には「秋のダリア園花祭り」が開かれる予定です!当日は西谷地区で収穫された新鮮な農産物、秋植え球根、軽食や飲み物も販売。水槽に浮かんだダリアを釣り上げる「花釣り」にもチャレンジできます。また、ダリアの花摘みを希望する場合、予約は不要ですがハサミと長靴はできるだけ持参したほうがよさそうです。開園時間や入園料などの詳細は宝塚ダリア園公式サイトでご確認ください。
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【ダリアまつり】なばなの里(三重県)
三重県桑名市にある「なばなの里」は、東海地方を代表する花と緑のテーマパーク。季節ごとに花を咲かせる桜、チューリップ、ネモフィラ、バラ、あじさいなどの美しさだけでなく、日帰り温泉の「里の湯」や地ビール醸造所がある「長島ビール園」などもあって楽しさが満載です。
例年10月上旬~11月下旬までが「ダリアまつり」の期間で、約200種8,000株のダリアが花ひろばを彩ります。特になばなの里のダリアは巨大輪といわれるものが約50種類もあり、ダリア好きの中でも評判が高いのだとか。また、時期が重なる9月下旬~11月上旬には「コスモスまつり」、9月下旬~10月末頃までは「秋のバラまつり」も開催されているので、10月の今は秋を代表する3つの花を満喫することができます。
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さらに、国内外にその素晴らしさが轟く「なばなの里イルミネーション」が、間もなく10月21日から始まります!うまく計画を立てていけば、昼間は秋の花々、夜はイルミネーションと1日中たっぷり堪能することができます。
夜にライトアップされたダリアやコスモス越しにイルミネーションを眺めるという体験はここでしか味わえないもの。どんな光景になるかは、過去の現地からのレポートをぜひご参考に!
開園時間や入園料など詳しくは、なばなの里公式サイトから、最新の開花状況は案内ページでご確認ください。
おわりに
この記事ではダリアのお祭りをやっている全国のダリアスポットを5か所ご紹介しました。ダリアに限らず多くの秋の花が、今年の猛暑と残暑の影響を受け、高温の日が継続して秋らしい涼しさがなかなか訪れないこともあって、例年よりも開花が遅れています。
今回ご紹介した中でも、なばなの里のダリアは4割の開花状況とのこと(10月18日現在)。一方、世羅高原農場ではダリアもガーデンマムもちょうど見頃とのことで(10月18日現在)、標高による気温の影響などを受けていることが考えられます。
お出かけ前には、行く先の公式サイトや公式Instagramなどでの発表をぜひチェックして、ダリアのお祭りを存分に楽しんでくださいね。