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素朴なカワイさに癒される!動物モチーフの郷土玩具と動物にちなんだ祭り5選!

素朴なカワイさに癒される!動物モチーフの郷土玩具と動物にちなんだ祭り5選!

日本各地に存在する郷土玩具。素朴で愛らしい見た目ながらも、その土地の特産物を用いて作られていたり、地域の風習や子どもたちへの願いが込められていたりと、奥深い魅力を湛えています。

オマツリジャパンは、郷土玩具や縁起物を販売していることもあって郷土玩具好きのメンバーがたくさん。社内には古くて味わいのあるコレクションもあります。その中から、見ているだけでカワイさにほっこりする「動物」モチーフのものを選び、その動物や産地にちなんだお祭りを紹介してみたいと思います。

かわいい鎌倉張子のねずみと「甲子祭」

神奈川県の鎌倉張子のねずみは、大きさが全長約12㎝×高さ5㎝×幅4㎝、両手のひらを合わせてちょうど包み込めるくらいの小さなもの。浅草に住んでいた職人夫妻が戦時中に鎌倉に疎開して、江戸張子の趣を活かしながら作った作品だそうです。

そのせいかとても古いものでありながら、ねずみの青い柄や表情などは現代にも通じるようなモダンさとかわいさを醸し出しています。

ねずみは干支では「子(ね)」と書き、先頭の動物。さらに、暦上に割り当てられて60日で一周する「六十干支」では、一番最初の「甲子(かっし、こうし、きのえね)」の日は吉日です。

何かを始めるのに良い日とされるほか、ねずみが大黒天の使いであることから、商売繁盛・金運の守り神である大黒様に甲子の日にお参りすると、より多くのご利益がいただけるといわれます。

ちなみに、2024年の「甲子」の日は、以下の6日。一粒万倍日など他の吉日とも重なっている日は特に要チェックです。
★1月1日(月・祝)※天赦日、一粒万倍日
★3月1日(金)
★4月30日(火)※一粒万倍日
★6月29日(土)
★8月28日(水)※一粒万倍日
★10月27日(日)
★12月26日(木)※天赦日、一粒万倍日

大黒様を祀る寺社では甲子の日に「甲子祭」を催して特別な祈祷を行っていたり、その日限定の御幣や、御朱印がいただける場所もありますが、オマツリジャパンのおすすめは、毎年1月の第3日曜日に静岡県浜松市の光明山光明寺で行われる「初甲子祭(はつきのえねさい)」で、2024年は1月21日(日)の開催です。

こちらには国内最大級(高さ約4m)とされる木像の大黒天像があり、お参りした後に新しいお財布をおろすと特にご利益がいただけるのだとか。山頂の奥之院には徳川家康が納め、自身が守り神として兜に入れて出陣した香合摩利支天も祀られています。

安産の象徴・戌の土人形と「犬っこまつり」

一見すると猫にしか見えない、つぶらな瞳がかわいらしい犬の土人形。戌(いぬ)は干支の一つであり、お産が軽くて子どもをたくさん産むので、昔から戌の日に安産祈願で神社を参拝したり、子宝祈願の御守や絵馬のモチーフにもなっています。

また、犬の子どものように元気で健やかに育つよう、晴れ着に犬張子(いぬはりこ)を吊り下げて初宮参りをする風習が残る地域もあります。

犬張子は子どものそばに置いておくと、身代わりに災厄をかぶってくれるといわれ、出産祝いの贈り物としても人気です。子どもをあやす「でんでん太鼓」を背負ったり、竹で編んだザルを頭にかぶった犬張子もあります。

ザルは、竹かんむりの下に犬と書くと「笑」という字に似ていることから、笑顔の絶えない子に育つようにという願いと、水通りの良いザルのように風邪をひいても鼻が詰まらないように、という願いが込められているそうです。

妊婦さんに限らず老若男女に愛されている犬のお祭りといえば、秋田県湯沢市で例年2月中旬の土・日の2日間行われる「犬っこまつり」があります。

かつてこの地で暴れた大盗賊を退治した殿様が、二度と悪党が現れないよう米の粉で小さな「犬っこ」や鶴亀を供えて祈念したのが始まり。現在は雪で作った犬っこ神社やお堂っこにお餅や甘酒などを供え、夜には明かりが灯ってファンタジーの世界が広がる祭りになりました。

 

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米の粉(しんこ)細工の「犬っこ」人形は、現在でも手作りで作られていて、お祭り名物として、お土産として大人気です。例年、伝統芸能の披露や花火の打ち上げ、愛犬の健康を祈る祈願祭なども行われているため、愛犬家の方はぜひチェックしてみてください!

木工芸のキラキラ盛岡駒と「チャグチャグ馬コ」

日本列島に馬が登場するのは、5世紀初めの古墳時代の中頃だといわれます。それ以来、農耕馬や軍馬に、人を乗せたり荷を引いたりと、暮らしに欠かせない存在であった馬は、郷土玩具としても長く愛されている動物のひとつです。

子馬のことを「駒」とも言いますが、「日本三大駒」と称されるものもあります。青森県八戸市の八幡(やわた)馬、宮城県仙台市の木下駒、福島県郡山市の旧三春藩の三春駒です。これらはいずれも馬の形に木を切り出して全面に彩色し、独自の紋様を描いて、尾とたてがみは麻などを植えて作られる木工芸の人形です。

今回ご紹介するのは、尾のところに「盛岡」と書かれているとおり、戦後に盛岡のお土産として作られるようになったもので、昭和40~50年代に一番多く作られたそうです。

三大駒と異なり全体を白く塗った後は、彩色ではなく布や紐、鈴などの立体的な装束で飾り付けられています。古い物なので全体的にくすんでしまっていますが、胸元には3色のラメが貼り付けられ、制作当初はキラキラと輝いていたに違いありません。

なぜ盛岡の木駒はこんなに派手なのか?お祭り好きの方にはピンときたかもしれませんが、この馬は盛岡の有名なお祭り「チャグチャグ馬コ」の馬を模しているからなのです。

毎年6月第2土曜日に行われているチャグチャグ馬コは、元々は農作業で苦労を共にする馬たちを休ませて労い、馬の守り神に詣でて馬の無病息災を祈願する行事でした。

現在は、馬をキラキラと輝く豪華な晴れ着といくつもの鈴で飾り、滝沢市の鬼越蒼前(おにこしそうぜん)神社へ詣でた後、盛岡市の八幡宮まで約14kmの道のりを4時間30分かけて行進します。

祭りの名前は、約80頭の馬が鳴らす鈴の音が「チャグチャグ」と聞こえることから。平成8年には、この音が環境省の「日本の音風景100選」に選定されました。鈴の音と馬蹄の心地よい音を響かせながら、美しい衣装をまとって進む馬たち。その馬に乗る可愛らしい子どもたちにも会いに、ぜひ現地を訪れてみてはいかがでしょう。

下川原焼の鳩笛と、八幡社で開かれる「放生会」

鳩の形に似せた土焼きの笛「鳩笛」は、昔は子どもの玩具として、現在は飾って楽しむインテリア雑貨として様々なデザインのものが作られています。尻尾の部分を吹くと「ポー」という、まるで本物の鳩が鳴いているような、ぬくもりのある音が出るのが特徴です。

ここでご紹介するのは土笛や土人形が有名な、青森県弘前市に伝わる下川原焼(したかわらやき)の鳩笛。昔は子どもに土をなめさせると「かんの虫がおさまる」といわれていたこともあり、盛んに作られたのだとか。

扁額の「八」が鳩の形の鶴岡八幡宮の桜門(撮影:obaq)

そして、鳩笛は大分の宇佐神宮や鎌倉の鶴岡八幡宮などでも授与品になっていたりしますが、これはなぜだかご存じでしょうか?

日本に8万社あるといわれる神社のうち、トップのおよそ4万社をも占めるといわれる八幡宮・八幡神社の神様の使いは「鳩」とされています。上の写真は鶴岡八幡宮の桜門ですが、扁額の「八」の字が鳩の形になっていることが知られています。鎌倉名物「鳩サブレー」も同じ理由にちなんでいるのだそうですよ。

そんな全国に数多く存在する八幡社で、共通して行われている特徴的なお祭りとしてご紹介したいのは、9月15日(または10月など)に行われている「放生会(ほうじょうえ)」です。

2023年の石清水祭では、うなぎや鮒を川に放つ放生行事が行われた(撮影:佐々木美佳)

「放生」とは、殺生を戒める仏教の教えにのっとって生き物を野に放すことで、放生を行う法会(ほうえ)や行事が放生会です。現代では放生会が秋の収穫祭などと結びつき、内容も名前も様々に変化したお祭りになっていて、放生会を行わない場合も多くあります。

しかし、日本初の放生会を行ったとされている宇佐神宮や、京都の石清水八幡宮の「石清水祭」では、毎年、古式にのっとって放生行事を行う祭りが開催されています。鶴岡八幡宮や他の社寺でも行われていますので、ぜひ下記の記事もあわせてご覧ください。


フクロウの土笛とパワスポ「鷲子山上神社の夜祭り」

フクロウという動物は「森の賢者」という異名を持ち、日本だけでなく海外でも知恵や幸福のシンボルとされています。日本では「不苦労」や「福来郎」にも通ずるとしたり、「福籠」と漢字を当てて「福を籠にたくさん詰め込む」イメージを持つ縁起の良い鳥といわれたりしています。

ぽてっとしたフォルム、クリッとした目で口元は微笑んでいるようなこちらのフクロウは、飛騨高山の土鈴作家さんによってつくられたお土産用の土笛です。鳩笛と同じように、背中の下の部分から吹くと「ホー」という温かみのある音がして、近くの枝でフクロウが鳴いているような雰囲気に包まれます。

フクロウにまつわるお祭りとしてご紹介したいのは、境内を栃木県と茨城県の県境が走る「鷲子山上神社(とりのこさんしょう じんじゃ)の夜祭り」です。御祭神の天日鷲命(あめのひわしのみこと)は鳥の神様で、フクロウが神様の使いとされています。

そのご縁から境内にはたくさんのフクロウ像があり、特に台座を含めて約7mの日本一の金色の大フクロウ像が強力なパワースポットとして、運気上昇・金運福徳のご利益を求めるたくさんの人々が参拝に訪れます。

鷲子山上神社夜祭り

そんな鷲子山上神社の夜祭りは、毎年11月第3土曜日に開催。本宮祭、三本杉祭、御本社祭の3つの神事が執り行われるのですが、一連の神事の最後がお待ちかねの時間です。

神様にお供えしておもてなしをした白酒、小粒餅、茹で小豆を、お下がりとして参列者が食べる「神人共食(しんじんきょうしょく)」で神様のパワーをいただくと同時に、神様と人との親密度を高めて守護が得られるとされています。

特に予約の必要もなく一般人が参加できるこのようなお祭りは多くないだけに、ぜひ注目して欲しいお祭りです。

この記事を書いた人
オマツリジャパン オフィシャルライター
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