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イースターとは?西洋では、キリストの復活を祝う国を挙げてのイベント。
イースターは、イエスキリストの復活を記念する祭典で、祭日は春分後最初の満月の後の日曜日。年によって日付が変わる移動祭日です。
また、東方教会と西方教会で算定方法が違うため、両者で日付が異なるようです。
十字架にかけられて死んだキリストが、3日目に復活したことを記念する行事でキリスト教においては、最も重要な意味を持つ日です。
日曜日に復活したキリストが、木曜日には、最後の晩餐をします。その日は、今ではホーリーサーズデイと呼び、信者たちが、罪の告白をする日として知られています。
キリストは金曜に処刑されましたが、この日は、グッドフライデー(良い金曜日)と呼ばれています。処刑されて、亡くなった日なのに、なぜグッドなのかというと、キリストの死によって、我々の罪が償われたからだそうです。
多くの教会では、特別な礼拝が行われる他、様々な習慣、習俗、行事があります。
イースターパレードはニューヨークならではの仮装行列?
世界の流行、文化、最新情報、政治、経済の発信地域と知られるニューヨーク。今やコロナ感染患者、死者の最多数を記録する都市になってしまい、数十年間生活していた私にとっても心いたむ現状。一刻も早く収束をして、本来のニューヨークに是非戻っていただきたいと懇願するのは、私だけではないはずでしょう。
さて、その際は、1870年代以来、ブランドショップが立ち並ぶ5番街で行われている、このイースターパレードに是非、参加、観覧していただきたいものです。
まずは、パレードの中心地域にあたる、セントパトリック教会のミサに出席するのも悪くありません。パレード当日(日曜日)は、何度にもわたりミサがあります。通常朝10時代以外の時間帯は、チケットなしで出席することが可能。詳細は、セントパトリック教会のウエブで、公開しています。来年のイースターサンデーは、4月4日です。
音楽隊などのマーチはなく、また決められたルートを歩くというパレードではない自由なところが魅力。観覧する側と参列者が、ごちゃ混ぜといった感じでしょうか。当然五番街は歩行者天国です。
50年近くかけて建てられたアメリカ最大のカトリック教会、セントパトリックは、装飾ネオゴシック様式であり、ニューヨーク市の主要な観光地の一つでもあります。ロックフェラーもすぐのところです。
仮装した人々は、5番街49丁目あたりから57丁目にかけて練り歩きます、10時から4時くらいに、観覧できます。
宗教的イベントとは思えない盛り上がり。
パレードでは、様々な形で、卵を装飾、あしらって、見せ所である頭の上に飾ります。
イースターエッグハントといって、子供たちのいる家庭では、湯で卵をきれいに色塗り装飾し、室内に飾るのはもちろん、庭や室内のあちこちに隠して、子供たちが、探し回ります。
その他、復活の生命を象徴する赤く染められた卵を参拝者に配る教会などもあると言います。
卵の他には、イースターバニー(ウサギ)もよく仮装に使われているモチーフの一つ。
多産のウサギは、農耕の良い収穫の象徴なのだそうです。
復活祭前、早ければ、2月くらいから、卵やウサギの形をしたチョコレート、クッキーなどが、店頭に並ぶのも見逃せないですね。
ジェンダーを問わず、老若男女、また家族一体でイベント参加。
昨今、同性婚も認められたニューヨーク州。同性愛者たちも、ここぞ、とばかり、晴れやかに、また、颯爽と仮装して、闊歩します。
家族総ぐるみ、また、カップルお友達同士で、テーマを持って、非常によくコーディ
ートした、出で立ちの方々が多いです。中には、単身で、大変ユニークな仮装をされている方も多く見かけます。稀に、なんでこの格好がイースターに関係してるの、なんてことも。
まあ、結構なんでもありと言った感じでしょうか。でもやはり、通称、イースターボンネット(頭)パレードとも言われているだけあって、頭部の装飾が見ものです。
そもそも、ファッションの一部として欠かせない帽子を着飾り、イースターサンデイのミサに参列するというのが発端ですから。
とにかく、キリストの復活は、おめでたい日ですから、きれいに着飾って祝おうというのです。
日本でも、ディズニーやユニバーサルスタジオジャパンなどが、イースターのイベントを始めています。こちらも期日が近づいたら、ウエブにて詳細は発表されます。
余談ですが、イースター時期の有名デパート、メーシーズは、店内が植物やお花で埋め尽くされ、様々な特別イベントも開催されて、大変見応えあります。
何しろ、来年のイースターは、活気が戻ったニューヨーク、世界情報の発信地で、イースターパレードを見ながら、闊歩したいですね。Let’s Hope For The Best!
コロナに負けないでニューヨーク!来年は、ニューヨーク復活祭=イースター(復活祭)といきたい。