言わずと知れた徳川家康が開いた江戸幕府ですが、この約260年の永きに渡る徳川政権がなぜ終わってしまったのか。皆さんがご存知のストーリーは以下のようなものかと思われます。
“ペリーさん来て、幕府がうろたえ、それが皆にバレた。で、「幕府って実はダメじゃない?」という声をつぶすために色々とやるも全て裏目。そうこうしているうちに、鹿児島と山口にいた強い人達が「こんな使えなくて弱い幕府なら倒しちゃおうぜ!」ということになり幕府終了”
おそらく、教科書でもならったお話ですよね。しかし、これとは別に徳川幕府の滅亡に関する、ちょっとオカルトめいた俗説もあるんです。
それが、「天海(てんかい)僧正の予言」なるものです。
天海さんって誰?ということになりますが、この方は徳川家康の側近であり、2代将軍秀忠、3代将軍家光に仕えた、大変影響力のあった人物となります。
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易学(占いの学問。占いといえども当時は広く信じられており立派な学問でした)を極めており、その際、その易学により各将軍に進言したというのが、「江戸城からみると鬼門は水戸。だから、水戸からは将軍は絶対に出してはなりません」というものでした。
※鬼門…鬼の出入りする忌み嫌われる方角のことであり、北東方面を表す。
ただ、その警告も200年以上経って忘れて去られてしまったのか、とうとう15代将軍のときに破られてしまいます。それが水戸藩の徳川慶喜であり、その後は皆さんもご承知のとおり大政奉還という形で江戸幕府が終わってしまいます。
もちろん、以上の話はあくまで俗説ではありますが、天海僧正は「明智光秀と同一人物である」とも囁かれる、謎多き存在。歴史好きの方は、天海僧正についてちょっと調べてみると面白いかもしれません。ちなみに筆者は、江戸城からみて思いっきり北東方面に住んでいるので、ちょっと不安に駆られましたが、都合の悪い占いは信じないことにしていますので、気にしないことにします。
さて、水戸に関連して、水戸市で8月に開催されるおすすめのおまつりを紹介したいと思います。
ドラマ『水戸黄門』の大ヒットがきっかけで始まった「水戸黄門まつり」
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おまけ
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毎年、7月~8月に茨城県水戸市で開催されるこのお祭りは、テレビや映画で大ヒットしていた『水戸黄門』の主演の方が、水戸市を表敬訪問したことがきっかけで始まっております。1961年から、60年の長きに渡り市民に愛される「水戸黄門祭り」。「水戸黄門カーニバル」や、伝統工芸品の「水府提灯」を使った「水戸黄門提灯行列」が見ものです。
なお、「水戸黄門祭り」りにはイメージソングがあります。制作したのは和楽器バンドのボーカル鈴華ゆう子さんとのこと。水戸市出身であり水戸大使を務める彼女ならではの、地元愛にあふれた歌となります。
祭りのフィナーレでは5,000発の見事な打ち上げ花火が上がります。東京駅からは特急でわずか1時間半ですので、この「水戸黄門まつり」にぜひ足を運んでみてはどうでしょうか。
参考記事:
「徳川幕府と天海僧正」(風水堂)
「水戸家から将軍を出せない理由」(鳳山雑記帳FC2ブログ)
「なぜ江戸幕府は滅亡したのか?本質をわかりやすく解説」(モチオカの社会科マガジンα)
「茨城NEWS WEB」(NHK)
「水戸黄門まつり公式HP」