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日本銀行本店が接する「江戸桜通り」
電子マネーが普及する現代でも紙幣や硬貨は日々の生活に不可欠です。国内の貨幣の流通量をコントロールしているのが、日本銀行です。本店は東京都中央区の日本橋本石町に1896年に建造されました。歴史感を漂わせる建物の南面が接するのは、「江戸桜通り」です。通りの両側には桜が植栽され、例年3月下旬から4月上旬にかけて薄紅色で彩られます。2021年は気候の影響から3月25日前後に見頃となりました。
東西の両端に設置される「江戸桜通り」の石碑
「江戸桜通り」は、東京メトロの三越前駅を中心として、西は常盤橋、東は首都高速道路1号の高架下まで繋がります。通りの中央や東西の両端には「江戸桜通り」の石碑が設けられています。
日本銀行本店の他に日本橋三越本店本館や三井本館が歴史感を漂わせる通りの西
東京メトロの三越前駅地上の国道15号線から「江戸桜通り」を西に向かうと、日本橋三越本店本館や三井本館などが並んでいます。石造りの建造物に歴史的な情緒が漂っています。重量感溢れる建物は早春の時期には桜の花が柔らかに化粧されます。
日銀通りを渡りさらに西に向かうと日本銀行の本店です。辰野金吾がベルギー国立銀行を参考にして設計しました。外壁は耐震性を高めるため、外装材の石と内装材のレンガを互いに積み上げる構造となっています。国の重要文化財に指定される建物は正面ばかりでなく、東西から桜の花で彩られます。
COREDO室町や福徳神社がモダンなデザインを施す通りの東
日本銀行本店が「江戸桜通り」の西端となります。国道15号線から「江戸桜通り」の東には、2010年にモダンなデザインのCOREDO室町が誕生しました。様々な種類のショップや飲食店が入る複合ビルの南面も桜の花で装飾されます。
「江戸桜通り」には昼夜を問わず花見をする人やショップングを楽しむ人で溢れますが、一つ北の通りには都会のオアシスがあります。江戸時代には徳川家康も度々参詣に訪れた福徳神社の境内が、おしゃれなカフェのテラスのように整備されているのです。
東京メトロの三越前駅から東西に走る「江戸桜通り」の両側には桜が並木を作り、例年3月下旬から4月上旬にかけて薄紅色で彩られます。通りの西に建つ日本銀行本店の歴史感溢れる建物も南面は早春の彩りで装飾されます。