※2020年は新型コロナウイルス蔓延の影響で『開門神事/福男選び』は、新型コロナウィルス感染拡大防止の観点から大きく内容が変更される予定です。 最新情報をご確認の上、コロナウイルスの終息のために感染予防を心がけましょう。 (2020年11月30日 編集部)
(この記事は2019年に公開されたものを再編集しています。2020年11月30日 編集部更新)
毎年1月、兵庫県の西宮神社で行われる十日えびすの「開門神事」。門が開くと同時に境内をダッシュする様子はテレビで見たことがある人も多いのでは?この記事では福男をガチで目指すシリーズの第1作!コース攻略編をお送りします!
どうもこんにちはー!
お祭り大好き!お祭り小僧のけんのすけです!
2019年もいよいよ終わり…今年も色々なお祭りに参加してきましたが、来年はもっとたくさんのお祭りを回りたいものです!
そこで考えました。2020年1月まず何をすべきかと。
「来年2020年もたくさんのお祭りに参加したい!そのために華麗なスタートダッシュをきりたい」
そう思っていた僕の頭の中に浮かび上がる光景が…
日本に住む人なら、1月10日の朝はこの光景をテレビ等で絶対に目にしたことがあるはず!
そう!兵庫県西宮市にある西宮神社で毎年1月10日に行われる「福男開門神事」!
多くの人から「福男選び」とも言われていますね。
けんのすけは、直感しました。
「そうだ!福男を目指そう!」
というわけで、シリーズでお送りする【福男を本気で目指してみた】
第1回の今回は、西宮神社福男開門神事の基礎情報と事前視察レポートをお送りします!
※動画でも徹底解説!お祭りエンターテイメント「FesTV」もよろしくね!
【福男を本気で目指してみた】シリーズ予定 ※あくまで予定です
(今回)①先ずは知ることから始めよう!西宮神社十日えびすと福男開門神事
(次回)②2018年福男へインタビュー!福男になるために必要なものとは?
(最終回)③未定 ※2019年福男になれたかどうかによって内容が変わります
西宮神社十日えびすと福男開門神事
通称「福男選び」の舞台、西宮神社は兵庫県西宮市にあります。
西宮神社は全国3500箇所あるといわれるえびす社の総本社にあたり、
商売繁盛・大漁祈願の神様・えびす様を祀る大変有名な神社です!
そんな西宮神社でも最大級のイベントが、1月9日から11日まで行われる「十日えびす」です!毎年100万人以上の参拝客が訪れる、阪神間最大のイベントなんです!
1月9日の宵えびすでは、日本の名湯・有馬温泉から献湯式が行われるなど、お祭りのムードがたかまっていきます。
そして、十日えびす大祭の10日未明、総ての門が閉ざされ神職は居籠りし、早暁四時の大祭に備えます。
そして、10日早朝6時に大祭が終わると同時に門が開かれた合図で、福男開門神事がスタートし、参加者は一目散に本殿を目指します。これがいわゆる正月の風物詩として有名な「福男選び」です。
走るためにも運が必要!福男開門神事に参加するためには?
福男になるための戦いは、開門前から始まっています。
毎年5000人近い参加者がいるそうですが、実際に福男になれる可能性がある最前列でスタートを切れるのは抽選で選ばれた108名。
先ずはその108名に選ばれなくてはなりません。
抽選に参加して走る権利を得るまでの時系列を下記にまとめました。
1月9日22時頃 西宮神社近くの円満寺駐車場にて抽選のための受付開始
また、並び始めるのはここから開始というわけではなく、実際にはもっと早いタイミングから待機している方もいらっしゃるようです。
1月10日 0時頃 先着1500名でスタート位置を決める抽選実施
ここで福男開門神事に参加できる258名が選抜されます。
そのうち、開門と同時に飛び出せる前列(Aブロックともいう)は108名と決まっており、残り150名は後列(Bブロックともいう)からのスタートとなります。
既に皆さんお気づきでしょうが、
福男になるためには、抽選を突破する運、1月深夜の極寒を待ち続ける忍耐力、体を冷やしてコンディションを落とさないための服装等の準備、が最低限必要になります。
【2021年開催情報】
※例年実施している前日抽選は行いません。
令和2年11月15日(日)―12月15日(火)迄の期間に申込みをされた方の中から抽選で選び通知する内容へと変更になっております。また、先着5000名への開門神事参加之証の授与中止、福男による鏡開きが中止となっております。詳しくはHPをご確認ください
・当選者数変更(258名→80名)
・先着5000名への開門神事参加之証の授与中止
・福男による鏡開きの中止
徹底解説!福男開門神事コースマップ
抽選を突破してスタートラインに立てたら、次は本番のランニングコースを分析しましょう。
スタート表大門からゴールである西宮神社本殿までのコース全長は230m。
長くはありませんが短くもありません。
しかし、レースは毎年劇的な展開が起こるというからには、コースは見ておいたほうがいい。
本気で福男になりたい僕は、実際に西宮神社に事前視察に訪れました。
そこで実際に見て気をつけるべきポイントがいくつかあったので共有します!
「西宮神社境内略図」に沿って解説します!
ここは気をつけたい!①表大門の敷居と門幅
スタート地点にあたる表大門。
前列108名に選ばれたとしても、108名が横一線でスタートを切るにはあまりにも狭すぎる門幅。
そして、おそらく30cmほどはあるだろう高い敷居。
前列108名の中でのスタート位置どりがどのようなルールに基づいているのかはまだわかっていませんが、ここでの位置どりが全てのカギを握るでしょう。
ここは気をつけたい!②ツルツル石畳
1月の早朝はおそらく霜が落ちてツルツルになってしまうであろう石畳。
ここで毎年多数の転倒者が出ていると聞きます。
なるべくグリップのきくシューズ着用が望ましいですね。
また前を走るランナーがいた場合、常に転倒して障害物になりうる可能性があることを意識しておきましょう!
ここは気をつけたい!③溝有り石畳
他のインターネット情報では取り上げられていませんでしたが、個人的に一番気をつけたいのはこれ!
10cmほどの石畳の切れ目にある溝はかなりのトラップになります。
当然ここに足が引っかかればアウトですが、この溝を避けようとしてストライドが崩れてしまいリズムが狂うランナーは多いでしょう。
万全を期すのであれば、実際に石畳間の距離を測った上で何歩で走るかまで考慮に入れたほうが良いでしょう。
ここは気をつけたい!④審判の楠
巷では「審判の楠」と呼ばれているようです。
歩道の右側に突如としてそびえる楠はあからさますぎるトラップです。
直前の社務所前のカーブで大回りしたランナーがこの楠の前で交錯したり、軌道修正するためにスピードが落ちてしまうことが容易に想像されます。
なるべく直前のカーブではインコースをとり、この木の方へ流れていかないことがポイントです。
ここは気をつけたい!⑤直角カーブ
そして本殿へ突っ込もうとしているランナーを最後に待ち受けるのは直角カーブです。
ここまで熾烈なトップ争いをしていたとしたら、ここでのコーナリングが運命を分かつでしょう。
理論上は、審判の楠を抜けた後、本殿に向かってインコースへ流れていくのが定石と思われます。
この最後の直角カーブを越えるとゴールである西宮神社の本殿が広がっています。
この温かな明かりを目指して当日は参加者が駆け抜けるわけですね。
最後に…福男になるために最低限必要なこととは…
いかがでしたでしょうか?
福男を本気で目指すために必要最低限の情報はこの記事で網羅できたかと思います。
まとめると、福男になるために最低限必要なことは…
・寒さを耐え忍ぶ忍耐力
・寒さを少しでも軽減し体力を温存するための準備(服装等)
・前列でスタートを切れる108名に抽選で選ばれる運
・難所をかいくぐるためのコース情報
・無論、走力
が挙げられます!
次回、この類稀なる条件をクリアし、見事2018年の一番福を手にした佐藤玄主(くろす)さんへインタビューを行った際の様子をご紹介します!
※西宮神社へのアクセス
住所
〒662-0974 兵庫県西宮市社家町1−17
◆電車
・阪神本線西宮駅から5分
◆車
・神戸方面・阪神高速神戸線西宮出口すぐ
・大阪方面・阪神高速神戸線武庫川出口、戎前交差点右折すぐ
◆駐車場
・駐車場は境内の西南ですが駐車不可能な場合も。
※十日えびす期間中(1月9日~11日)は交通規制あり