伏見稲荷大社が舞台のお祭り
今回紹介するお祭りの舞台は、京都・伏見稲荷大社。どこまでも続く真っ赤な千本鳥居で有名ですが、毎年2月に重要なお祭りが行われています。それが2月最初の午の日に行われる「初午大祭」です!
伏見稲荷大社の2月の祭事表がありました。特に初午大祭は赤字で書かれていることからも、重要視されているお祭りと言うことが分かりますね!
最寄り駅の京阪電鉄「伏見稲荷駅」から伏見稲荷大社を目指して歩いてくると、通り道の参道にはこのようにびっしりと出店が広がっています!参拝した後にぜひ散策してみてください!
※最後に珍情報があります
参道を抜け、伏見稲荷大社の境内へとたどり着きました!狛犬ならぬ狐が出迎えてくれるのも稲荷神社らしいですね。
なぜ狐かと言うと、伏見稲荷大社をはじめ、全国の稲荷神社では狐を神の使いとして大切にしています。お稲荷さんと呼ばれ親しまれている稲荷神社ですが、その信仰の中で特に大事にされてきたのが五穀豊穣。なので、こちらの狐は農業の象徴とも言える稲穂を加えています。ちなみに伏見稲荷大社は、全国の稲荷神社の総本社としても知られています!
社殿にやってきました!雪の降る午前中ですが、すでに多くの人で賑わっています!
社殿の中では次々と儀式が行われています。この儀式へは申込制で参加できるのですが、時間が経つごとに儀式を待つ行列が長くなっていきますので、参加したい方はお早目に来ることをおすすめします!
しるしの杉、達成のかぎ
初午大祭の日に、参拝客が買い求めるものが2つあります。「しるしの杉」と「達成のかぎ」です!
と、その前に、そもそも初午とはなんなのでしょうか?一説には和銅4年(711年)2月の初午の日に、稲荷神社のご祭神である稲荷大神が、伏見稲荷大社裏にある稲荷山へ降り立ったことに因んで行われていると言います。そのような由来があるので、稲荷神社にとって初午が大切な日でお祭りが行われているのですね!この日は伏見稲荷大社だけでなく、全国30000万社以上(合祀などを含む)ある各地の稲荷神社でも祭事を行っているはずですので、ぜひ地元の稲荷神社にご注目してみてください!
そしてこちらが「しるしの杉」!この杉の枝は前述の稲荷山から取られたもので、初午大祭に合わせ参拝者に授与されています。しるしの杉には家内安全・商売繁盛のご利益があり、古くは平安時代からこのしるしを求めて多くの人が初午の日に伏見稲荷大社を目指してやってきていたんだとか。その様子は「枕草子」や「今昔物語」にも記載されているそうです。
お次は「達成のかぎ」!珍しい形をしていますよね!
“かぎ”と言う名前がついていますが、こちらは稲などを入れる倉庫の鍵を模っているんだとか。稲荷大神の功徳を、この”かぎ”を通して導けるようにとのご利益が込められているそうです。
達成のかぎをくわえている狐もいました!ぜひ探してみてください!
こちらは初午だけのものではありませんが、ユニークな千本鳥居にちなんだ「願かけ鳥居」です。鳥居だけに「願いが通る」!千本鳥居も同じ願いを込めて、祈願者によって建てられています。
京野菜の見本市!
稲荷大神が五穀豊穣の神様として信仰されていることもあり、初午に合わせ境内にはたくさんのお野菜が奉納されています。こちらはかね正さんの京野菜です!美しいですね!
続いてはタキイ種苗さんです。大根がすごい!
お次はかね松さんです。並べ方がユニークですね!
伏見稲荷大社の初午大祭、いかがでしたでしょうか?稲荷神社にとって重要な初午のお祭りの由緒は、稲荷神社の由緒でもある伏見稲荷大社からはじまっていたのですね!この初午大祭へ行くことを福参りや福稲詣でと呼ぶこともあるそうなので、ぜひ福をいただきに来年は来てみてください!
初午大祭を堪能した後は、社殿裏から稲荷山へ通じる道にある千本鳥居へ行くのもおすすめです!
珍・伏見稲荷名物
番外編ですが、伏見稲荷名物を紹介します。なんとすずめです!参道に連なるお店の軒先で網焼きされているので、なんだろうと思って見ると驚くかもしれません。なかなかすずめの丸焼きを食べる機会も無いと思いますので、気になる方はぜひお試しください!