※2020年は新型コロナウイルス蔓延の影響で中止となりました。
2021年には無事に開催されることを願いつつ、コロナウイルスの終息のために感染予防を心がけましょう。
(2020年8月6日 編集部)
そろそろ夏も終わりかけ。
実は夏が苦手な私ですが、令和初の夏休みは素晴らしい思い出ができました。
日本海バックの絶景花火大会。
浴衣で市民総踊り鑑賞。
テッペン超えた神事。(?!)
ということで、令和初!8月1日から3日まで行われていた『萩夏まつり』の満喫レポートを書かせていただきます!
(この記事は2019年に公開されたものを再編集しています。2020年8月6日 編集部更新)
目次
1.山口県萩市ってどんなところ?
こちらゆるキャラ、萩にゃん。
萩にゃんが萩の歴史を語ってくれていますが、かぶっている陣傘についている家紋。
こちらは毛利家の家紋ですね!(ん?ちょっと違う…?)
こちらが正解。
毛利家は、戦国時代の毛利元就から始まり、後に起こる関ヶ原の戦いで毛利輝元が西軍総大将を務めますが、敗北します。
勝利した徳川家康から領地を没収されますが、その代わりに長門と周防の二国を与えられることになり、日本海に面している萩に居城を決めます。
こうして毛利輝元によって城下町が作られ、山口県萩市は、令和時代になっても武家屋敷や商人の住まいが残される歴史深い街となっているのです。(なんと、江戸時代の地図がそのまま使えるんだとか!)
その後、萩は長州藩として、吉田松陰らを筆頭に、幕末や明治維新で重要な役割を果たします。
この時代に作られた民謡が、お祭りなどで市民に歌われているのですが、幕末の出来事を題材にしているものが多いのです。
2019年は、明治維新150年ネクスト!
(2018年がちょうど150年でした)
ということで、萩市は盛大に盛り上がっております!
2.萩・日本海大花火大会(1日目)
名前の通り、日本海を背にした絶景の大花火大会なのです。
20時から21時の1時間打ち上げられます。
打ち上げられる場所は、菊ヶ浜沖。
観る場所としては以下の通り。
①有料観覧席
値段は500円!(破格)
花火会場までのシャトルバスも片道100円で10分間隔で運行しています。
②陶芸の村公園
とても綺麗な芝生で居心地よく見れそう!
花火会場よりは混雑も回避できるのかも…?!
③菊ヶ浜海水浴場
(明確な場所はわからない)
これは、私が宿泊していたゲストハウスに泊まっていた方が教えてくれました。
海の音が聞こえて、花火が大きく見える。
「こんなの、萩・日本海大花火大会でしか経験できないよ。」
とのこと。
その他にも沢山絶景スポットがあると思います。行った際は自分のお気に入り花火スポットを見つけてみてもいいかもしれませんね!
(チラシに載っていたグランプリは、萩城跡趾と花火が一体となっているものでした。どこから撮ったのか…)
私は!といえば。
田床山という山に連れて行ってもらいました。萩中心街から車で約30分ほどの所にある山。
田床山からの萩の眺望は、言葉を失うほど絶景でした。萩は海と川に囲まれている三角州の形をしており、それが全て綺麗に観ることができるのです。
ただただ感動。
絶景も花火も見れて、写真も撮れて。
大変満足な花火大会。
3.市民総踊り「ヨイショコショパレード」(2日目)
萩夏まつり、2日目の目玉です。
この日は、私も持ってきた浴衣を呉服店で着付けてもらい、夏まつり気分を堪能。
着付けてくださった方もパレードに参加するということでワクワク。
そう、萩市という街全体がお祭りなのです。
山口県の民謡、ヨイショコショ節に合わせて、市民が商店街をパレードします。
全力で踊ることを楽しんでいる人もいれば、お祭りムードを楽しんでいる人も。
このヨイショコショ節は、幕末の大変な事件を生々しく題材にしていることから、当時の武士に人気だったそう。
今でも自然と語り継がれている民謡。
歴史が今でも深く根付いてる街ならではのパレードだなと思いました。
もう一つ印象的だったのは、街の人の距離の近さ。
小さい街であるからこそ、一人一人の距離も近く、少し歩けばお知り合いに遭遇。
首都圏で生まれ育った私にはあまり経験のないことで、街の温かさを身体全体で受け止めました。(お陰でずっと汗だく…(笑))
皆さん約1時間半、楽しそうにパレードしていました!
4.よさこい維新(2日目)
明治維新ならぬ、よさこい維新。
萩夏まつりでは、2日目の市民総踊りの後、県内の大学サークルや、地元のチームによるよさこいパフォーマンスが開催されます。
夜21時から行われるのですが、大勢の人が集まっていました。
パフォーマンスが始まり、一番最初に思ったこと。
すごくポップ!!!
なんというか、私が想像していたよさこいより、はるかにモダンでした。
聞くところによると、本家の「正調よさこい」のように、鳴子を持って踊ることが多いそうですが、最近ではヒップホップ調だったり、日本昔ばなしを題材にしていたりと、多種多様な演舞になって全国に広まっているそうです。
参加していたチームの一つ、『一蓮』さんは、石見神楽の演目「十羅」をイメージしてオリジナルを作ったというのを後日聞いてビックリ。
どのチームも一体感があり、動きが崩れない。きっとこの日の為に凄まじく練習したのだろうな…青春だな…
高知のよさこいから、全国で変革して広がるパフォーマンス。
まさに『よさこい維新』!!
5.テッペン超えます、真夏の伝統行事(3日目)
さあ、わたしがこの萩夏まつりで一番、いや今年の夏で一番心に残った?思い出に刻まれた?3日目がやってまいりました。
それは、住吉神社で繰り広げられる真夏の伝統行事です!
住吉神社は、昔、港町として栄えた浜崎地区に位置しています。
大阪に船で向かう際に、難風にあって、泉州住吉大社に祈願して助かったことから、海上安全の神として勧請されたそうです。
※歓請とは、総本社などから分霊されること。
こちらの伝統行事について、ホームページやチラシに詳しいことがあまり書かれていませんでした。が、開催時間をよくよく見てみると…
ん?24時?
え、24時に終わるの…?(笑)
あちらこちらで地元の方にお聞きしたら、
「あー、あれね、24時じゃ終わらんよ、なかなか神社に入れんでね。」(ゲストハウスの方)
「邪魔する人がおるんよ、その人達が頑張れば頑張るほど終わらない」(明倫学舎の方)「すーーーっと、入れるタイミングが来るから、その時を待ってるらしい」(萩市役所の方)「綺麗な状態じゃないと神様が入れてくれないそうです…」(担いでた方)
ほーう。
神事ですからね!!!
そんな簡単にはお神輿戻せませんよね…
という前情報を入手し、3日目の夜がやってまいりました。
3日目も沢山の催しがあるのですが、私の心に刻まれたBEST3をご紹介しようと思います。
3位!山口県無形民俗文化財『お船謡』
毎年8月3日に住吉神社神幸祭として、軍船の山車「お船」に乗船し、毛利氏の御座船唄であった「お船謡」を演奏します。
こちらに乗船できるのは、世襲的な藩の階級である「浜崎歌かこ」という家柄の14名に限られていた時代もあったそうですが、今では一般男性も選ばれるようになったとか。
選ばれた者しか乗るとこができないこの「お船」ですが、皆さま声がよくとおっていて、素晴らしかったです。
船を引くのは少年たち。
これで一軒一軒歌って奉納しているのだから、まあ大変。(笑)なかなか前に進めず。。
(紅白の掛け物がしてあるところで奉納するようです。)
歌の終わりには法螺貝を吹くのですが、その瞬間、本当に船が出港するのかなという錯覚に陥ります。
2位!待ってました!おんな神輿!!
萩では、今まで夏まつりでの神輿は男性が担ぐのが当たり前でした。神事だし、なかなか女性の入る隙がなかったようですが…
そう、もう時代は令和なのです。
なんたって今年は、明治維新150年ネクスト。
約37名の女性が参加!
カッコいいですね!!
ちなみにご祝儀やお賽銭(?)を渡すと、全力でわっしょいわっしょい!!してくれます。
(後払いも可のようでした笑)
とにかく女性の力強さを感じました。
萩の民謡に「男なら」という歌があるのですが、これは幕末に外国からの攻撃を備えるために、菊ヶ浜海岸に土塁を築いた女性たちの心意気が歌となっているのです。
この「男なら」は「男であるならば」という意味だそうです。幕末の萩の女性は本当にたくましかったのでしょうね。
おんな神輿が解禁したことを、歴代の萩の女性は喜んでいるのでは?!
1位!男気しかない住吉みこし!!
こちらダントツ1位ですね。(笑)
萩住吉神社の神輿は一基のみで、2日間担がれます。
1日目や2日目の夕方頃は他のお祭りの裏でひっそりと萩の街をお祓いして周ります。
そしていよいよ主役となるのは8月3日の夜、いや夜中なのです!
【特徴】
•衣装が男気に溢れている
白!にこだわりがありそうです。
•「まわれ!まわれ!」の掛け声
とにかく何かあると回る回る!
•船のように揺れるパフォーマンス
タイミングはわからないけど、重いお神輿をまるで海に揺られているように揺らします。
•ルートは未定?
商店街でどこにいるか探してもなかなか見つけられません。
(これは女神輿もでした。笑)
急に現れることも。
商店街で存分に楽しみましたが、一緒にいてくれたお友達が最後まで住吉みこしを見届けてくれると言ってくれたので、結局最後までいることに!
23:30頃に住吉神社へ向かうと。
神社入りを待つ、住吉みこしの担ぎ手達が…!
「こっからが本番やからな」
おぉぉ、やはり、これから激闘が繰り広げられるのか…
お船の山車と、女神輿が無事住吉神社に戻ったところで本番。(こちらも本当にお疲れ様でした…)
住吉みこしが勢いをつけて鳥居をくぐろうとしたところ、みこし反発勢?が、全力で阻止します。実はこの反発している方々も神輿を一緒に担いでいた同志。
全力でぶつかり合いますが、神輿の諦めも早く、「まわれ!まわれ!」の掛け声でグルグル回り、戻っていきます。
また勢いをつけて神社に入りますが、またまたぶつかり合いが起こり、神輿はとにかく回って回って戻っていきます。
戻っていく距離は、少なかったり、えっー!どこまで行っちゃうの?!?!ってくらい戻って行ったり。なかなか戻ってこなかったり。
苦戦。
最初は数えてたんだけど、もう数えるよりなにより、もう入れてあげてよぉ〜(汗)
という気分になっていきます。
そうだな10回目くらいからかな。(笑)
次はいける?!って時は、もう観客から声援と拍手がおこります!
が、いいとこまで行くのに、そう簡単にはいかないのです…
かれこれ24:30になっても入れず。
これが、24時では終わらないってやつか…!!
でも確実に距離は伸ばしているので、次?次なの?!次こそは?!?!という全員が同じ気持ちになってる瞬間でした。
「頑張れ〜!いけ〜!!」
「惜しい〜!!」
「今のダメ?!今のいいでしょ!!」
はて、私は何見てるんだっけ?
そしてとうとう…!!
神輿が綺麗にすーーーっと拝殿に入った瞬間に拝殿の扉がピシャッ!!と閉められ、電気が消えます。本当に一瞬の出来事!
半分くらい倒れそうになっていた観客も、目を覚まして拝殿の中を覗くと、
ま、まわってるーーー!(汗)
最後の最後まで全力で回って揺れておりました…
な、なんて体力…神事ってすごいなぁ……!
記念すべき最後の写真は24:44に撮ってありました。
ということでこのお祭りは8月3日の24:45頃に終了したのです。
果てしなかった…
果てしなく楽しかった…
6.宿泊場所
萩夏まつりは基本的に夜にメインイベントが多いので、日中は萩観光、夜は夏まつりというプランがオススメです!
観光には「まぁーるバス」が便利!
一律100円で乗ることが出来ます。
私は今回ゲストハウスの『ruco』さんを利用させていただきました。
オーナーさんも親切で、部屋もとても綺麗、アクセスがとにかくいい!
ゲストハウスは今まであまり利用したことがなかったのですが、ゲストハウスでしかない出会いがあることをこの旅で実感しました。
皆全然違う目的で萩に訪れていてとても面白かった!
7.アクセス
色々なアクセスの仕方があると思いますが、今回わたしは夜行バスを利用しました。
東京-萩(萩エクスプレス) 約15時間。(おおっ)
東京駅南口を出発して、私の宿泊したrucoまで徒歩5分のバス停に到着。
時間はかかるけれど、乗り換えがないのが楽でした。
夜行バスに抵抗なく、萩が目的地ならオススメ!
帰りは島根県の津和野、益田を観光して萩・石見空港を利用して帰宅しました。
飛行機だと1時間半!(笑)
青空レストランで紹介されたなかなか手に入らない空港はちみつを購入して帰宅。
萩・石見空港から萩までの乗合タクシーもあるそうですよ!(片道2500円)
8.まとめ
毛利氏が築き上げた萩の街。
そこからたくさんの歴史が生まれ、今もその形を残しながら、どんどん維新していく、それが萩市です。
今年からおんな神輿が始まるなど、まだまだ新しい歴史を更新していきそうですね!
この3日間の萩夏まつりは、日本海に面している萩市ならではの、「海のお祭り」だなと思いました。
萩にはまだまだ歴史深いお祭りが沢山あります。是非皆さまも実際に足を運んで、萩の歴史溢れる世界を堪能してみては?!