京都市東山区にある新熊野神社(いまくまの じんじゃ)。平安時代末期、後白河法皇によって創建された神社です。創建の際には、当時の武家のトップであった平清盛が中心となっていたと伝わっているそうです。この新熊野神社で、毎年新嘗祭に合わせ11月23日に行われているお祭りがあります。火焚祭です!
熊野信仰の厚い時代に建てられた新熊野神社。その流れを汲み、本殿の屋根の上には足が三本ある八咫烏(ヤタガラス)がいました。八咫烏は導きの神と言われています。
11時、お祭りがスタートしました!まずは社殿の中で儀式が行われていきます。
儀式の後は境内へ出てきて火焚がはじまります!事前に参拝者によって納められた、護摩木が用意されています。
紙吹雪で場を浄め、火が点けられました!
火が燃え上がった後は、般若心経を唱えながら護摩木がお焚き上げされていきます。神社ではありますがお経を読んで、神仏習合の様相を感じますね。
11月のこの時期、京都では各地の神社仏閣で火焚祭が行われています。新熊野神社は新嘗祭に合わせ行われていますが、新嘗祭はもともと五穀豊穣への感謝を祈るお祭り。そのため、新米を焚くことからも新熊野神社では竈の神や火の神のお祭りとされています。
お祭りを見た後は、ぜひ境内を散策してみてください!
鳥居の横には、大きな楠があります。こちらは後白河法皇のお手植えと伝わり、樹齢900年以上なんだとか!神聖で立派な木ですね。
社殿の裏には京の熊野古道があります。
新熊野神社へのアクセスは、JR奈良線の東福寺駅から来るのがおすすめです。今熊野商店街を歩くこと10分弱で到着できます。