東北最大の湖沼で行われる祭り
宮城県北部の栗原市と登米市にまたがって存在する伊豆沼・内沼。もともとは1つの大きな沼だった場所で、その面積は今でも387ha(東京ドーム約83個分!)と広大な沼を形成しています。この広さは東北最大の低地湖沼とされ、古くから遊水地として親しまれてきました。この伊豆沼・内沼で毎年7月下旬から8月末(2021年は7月25日から8月22日)にかけて行われているお祭りがあります。「伊豆沼・内沼はすまつり」です!
広大な湖沼の中を遊覧船に乗って散策しながら、ハスの花を楽しめるこちらのお祭り。毎年多くの方が、この時期にしか見られないハスの花を見物しようと訪れます。
遊覧船に乗らない場合でも岸部までびっしりとハスが敷き詰められて咲いているので、ピンクの花を見ることができます!
ですが花を間近で見たいと思ったら、やっぱり乗りたい遊覧船!伊豆沼と内沼の二ヵ所で運行していますが、今回は伊豆沼の若柳会場へやってきました。「はすまつり」と書かれたテントが目印です!
今年の乗船料は大人700円、子ども400円。朝7:30からお昼過ぎの14:30まで運行しています。
感染症対策もばっちり行われていました!
さあチケットを購入したら、桟橋を渡り船へと向かいましょう!
こちらが私たちが乗り込む舟です!真夏の日差しが降り注ぐ時期のお祭りですが、屋根があるのもありがたい。ライフジャケットを着たら出航です!
遊覧船に乗ってハスの森をクルーズ
一面がハスに包まれた伊豆沼。このハスのジャングルを遊覧船で進みます!
ハスの森の中の水路を進んで行くので、こんなに間近でハスの花を見ることも!大輪のピンクの花が美しいですね!
これだけ一面に広がるたくさんのハスの花を、遊覧船で近くから見られる場所はなかなかないのではないでしょうか?さらに船頭さん曰く、特に今年は近年まれに見る花の多さだと言うことです!
満開のハスが一面に!
ハスの花は、暑い日が数日続くと一気に咲き始めるそうです。また朝に最もきれいに咲き、お昼過ぎには花が閉じてしまうと言うのもポイント。そのため遊覧船の運行も14:30までとなっていました。この日は11時前の撮影となりましたが、それでもたくさんの花を見ることができました!
伊豆沼・内沼はすまつり開催中です!
遊覧船に乗って、ハスの森を進んでいくのはまるで冒険しているよう。今年は近年稀に見る花の多さとのことでおすすめです!今週末も見頃は続きますのでお近くの方はぜひ!#祭り #オマツリジャパン pic.twitter.com/kLWLMJmKet— 高橋佑馬|お祭りライター (@yuma_walking) August 6, 2021
満開のピンクの花々が、空に向かって咲き誇ります!
きれいなハスがたくさん咲く伊豆沼・内沼ですが、理由があります。それは水が日本一汚いからです!(諸説あり)。
伊豆沼・内沼はラムサール条約にも登録されている自然豊かな湖沼で、冬には白鳥やマガン等が飛来することでも知られています。その野鳥の糞やハスをはじめとした植物が枯れて湖沼内を循環することで、豊かな有機物で栄養満点な環境を持つことになります。そのため翌年のハスにも栄養が回りきれいに花を咲かすことができますが、水の純度と言う意味では日本一汚い湖沼として、2019年の環境省の調査で日本一を獲得しています(自然の湖沼で、有機物豊富と言うのは逆にすごい!汚いの意味合いを考えてしまいますね。)。
このような美しい花が見られる自然の力には感謝ですね!
湖沼の上は、向こう岸までびっしりとハスで埋め尽くされています。このピンクと緑の世界は、必見です!ぜひ夏の暑い時期になりましたら、伊豆沼・内沼へハスを見に来てみてください!
アクセス
自動車の場合:東北自動車道 築館ICから約12分。無料駐車場あり。
電車の場合:東北新幹線 くりこま高原駅からタクシーで約8分。JR東北本線 新田駅からタクシーで約7分。