昭和23年の第1回開催から今年で71回目になる神奈川県の鎌倉花火大会。相模湾沖から水中花火や芸術花火が打ち上がります。今回は初めての人でも鎌倉花火大会を120%楽しめる様に解説してみます!
概要
開催日時:7月10日(水)19:20~20:10
予備日:なし(雨天・荒天・強風・高波などの場合は中止)
観覧会場:由比ヶ浜海岸・材木座海岸
打ち上げ数:約2,500発
最大号数:10号玉
主催:鎌倉花火大会実行委員会
担当煙火店:株式会社マルゴー
※有料席情報
申込期間:令和元年6月3日(月曜日) 10時00分~7月5日(金曜日) 20時00分 *即時発券
料 金:全席指定 6,000円(税込)
枚数制限:1申込みにつき6枚まで
座 席:780席 *全席指定ですが、位置の希望は受けられません。
申込方法:WEBまたは電話にてお申込みください。
■WEBで申し込む:CNプレイガイドWEB<外部リンク>からお申込みください。
■電 話で申し込む:CNプレイガイド(電話受付)
(1)6月3日のみ:0570-08-9922 (自動音声受付 10時00分~23時59分まで)
(2)6月4日以降:0570-08-9999(10時00分~18時00分、オペレーター対応、年中無休)
場 所:由比ヶ浜海岸・材木座海岸(海浜公園から国道134号線を挟んだ南側のエリア)
おすすめ観覧場所
鎌倉駅から20分程歩き、海岸線沿いに出ると右側が由比ヶ浜海岸、左側が材木座海岸にあたります。真夏の暑い中での場所取りをしたくない方は、有料席の販売もございます(上記記載)
花火は湾内の台船より打ち上がる為、風向きを重視してある程度の観覧場所の移動は可能ですが、横からの観覧になってしまうとワイド感は得られません。どちらを優先するかは当日の様子を見てから決めても良いと思います。
また平日の開催にも関わらず、混雑するので早めの現地到着、そして帰宅はお店で食事をして帰るなど時間差をつける事をおすすめします。
昨年の状況
ニュースにも取り上げられたので、知っている方も多いと思いますが、昨年は全国的にも天候が不安定であり雲が低い状態での開催となりました。
その為、尺玉(開花直径330m)は完全に雲の中に埋もれてしまい、花火の音はするけれど、雲の色が変わるだけの状態で残念な思いをした人も多かったのではないでしょうか?
いや鎌倉花火大会見えなすぎwwwww pic.twitter.com/OcT3qFdIL4
— かな (@kana_2313) 2018年7月24日
花火の知識がないインターネットのまとめサイトでは、この様子を見て、「ロクな花火師を使っていない」など、とんでもない書き方をしていたのを覚えています。鎌倉花火大会の花火業者は、花火師が選ぶ花火大会No.1と評価された山梨県の神明の花火を担当している株式会社マルゴーが担当しています。
各花火競技大会でも優秀な成績を収めており、長崎のハウステンボスで開催された世界花火競技大会では、優勝した経験もあり、またマジシャンである引田天功の専属花火師をしていたりします。ロクな花火師じゃないなんて、とんでもありません!
その後、毎年8月中旬に開催される山形県鶴岡市の赤川花火大会で打ち上がった花火動画がTwitter上で何回もリツートされて有名になると、同じ花火屋さんの花火なのに、手のひらを返して褒めたたえる記事を書いておりビックリでした(笑)
どうなってんだこれ凄すぎ😇#赤川花火大会#マルゴー pic.twitter.com/qNVAzcE4YS
— こぐー (@takoyakioko) 2018年8月19日
サポーターズ花火
鎌倉花火大会ではサポーターズ花火の枠が用意されています。申込者の想いを込めたメッセージを会場内で読み上げ、花火と共に夜空に打ち上げます。5号玉・7号玉・10号玉(尺玉)を選択する事ができ、有料席や記念品として花火玉のレプリカが貰えます。
以前はSMAPの解散にあたりファンの有志がお金を集め、今までの感謝を込めた尺玉を打ち上げたものもありました。
鎌倉花火の見所
近年、花火業界で流行している時差式花火(じさしきはなび)。色を出す火薬(星)の層を少しずつ変えていく事でまるで色が時間差で移動している様に見えます。通常の花火よりも星の種類が増えるので管理は大変、絶対に詰め間違いは許されず、恐ろしく手間が掛かる花火です。
株式会社マルゴーでは、その最先端の技術を応用し、往復したり回転したりと複雑な動きをする花火を作成する事に長けており、これまで多くの花火マニアをうならせてきました。
最近では、鎌倉名物である水中花火にもこの時差式花火が仕込まれており、贅沢な演出を見る事ができます。今年のプログラムはまだ公開されていませんが、6月下旬のパンフレットの完成をもって発表されるので、楽しみにお待ちください!
運営の安全面についての心構え
鎌倉花火大会実行委員会では、花火大会を市民の皆様に楽しんで頂く為に安全面についても強化しております。開催日を平日に設定している理由としては、混雑の緩和や事故の回避を目的としています。
鎌倉と言う土地柄、土日は大勢の観光客がお越しになり、また由比ヶ浜海岸・材木座海岸は日中は海水浴場として多くのお客様がご利用されております。
花火の打ち上げに関しても、風向きによっては開花した花火の燃えカスが砂浜や近隣住宅へ飛散し、事故につながる可能性がある為、定められた保安距離に加え以前より一定の距離を確保する様に務めています。(鎌倉花火大会実行委員会より)
まとめ
歴史ある鎌倉花火大会を継続しようと多くの有志がボランティアスタッフとして動いていますが、依然として厳しい財政状況の様です。
花火大会が天候などで7/10に中止になった際に、延期ではなく中止となってしまう理由は、延期した際に掛かる追加の警備費などの費用が捻出できない為です。
伝統ある鎌倉花火大会を継続していくには、個人や企業の協賛が必要になりますので、一人でも多くのご協力をお願いします。
取材協力:鎌倉花火大会実行委員会