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金沢百万石まつりが3年ぶりに開催!最大の見所・大名行列の2022年の様子は?ご当地グルメもご紹介!

更新日:2022/6/20 いなむ
金沢百万石まつりが3年ぶりに開催!最大の見所・大名行列の2022年の様子は?ご当地グルメもご紹介!

お城を中心として商業や工芸文化が花開き、今では観光地としても人気の金沢市。この繁栄の裏には、江戸時代初期から続いてきた加賀前田藩の功績がある。

毎年6月上旬にはこの功績を偲ぶ金沢百万石まつりが行われ、地元の人や観光客で賑わう。現在、全国的にも有名な祭りとなっている金沢百万石まつりとは何か?に触れつつ、3年ぶりの開催となった2022年の百万石行列の様子を振り返る。

金沢百万石まつりとその歴史とは

金沢百万石まつりは藩祖・前田利家公が天正11年(1583年)金沢城に入城して、現在の金沢に至る礎を築いたことを偲んで開催されるお祭りだ。

ルーツは尾山神社の封国祭に合わせて、大正から昭和初期にかけて行われてきた金沢市祭りにある。昭和27年に第1回金沢百万石まつりとなって以来、徐々に規模が拡大し、昭和59年より百万石行列の前田利家役に俳優を起用するようになってから全国に発信するような大規模イベントとなった。(参考:金沢百万石まつりHP

金沢百万石まつりで賑わう尾山神社

2022年は6月3日(金)から5日(日)までの3日間開催され、大名行列や、お茶会、踊り流しなど様々な催しが行われた。今回は6月4日に行われた百万石行列の様子をメインに振り返る。

2022年の百万石まつりの様子は?

百万石行列は14時20分ごろに始まった。沿道には多くの人が詰めかけ、出発地点である金沢駅東口の鼓門(もてなしドーム)付近は人をかき分けても前に進めないくらいの状態だった。百万石行列の最初を飾るのは「先導隊」の方々で、オープニングを知らせる横断幕を掲げている。

沿道はあまりにも人が多いので、ビルの窓から行列を見守る人々や、肩車をする親子などの姿も多数見られた。確かに沿道から行列を見ていると人が多い上に警官の方々などもいるので、なかなか見えづらい。それでもなんとかして声援を送ろうとする人々の熱気が感じられた。

中学生や高校生の吹奏楽、バトンなどの行列の後には、ミス百万石(加賀友禅大使)が登場した。2021年の選考以来、金沢の観光親善大使として、全国で金沢の魅力発信を行なっているようだ。

こちらは獅子舞行列。金沢市内3団体が参加し、時には沿道の観客の頭を噛む仕草をするなど、沿道の観客とのコミュニケーションをとる姿勢が印象的だった。また、途中で加賀地方特有の「加賀獅子」の演舞を披露する場面もあり、とても見所が満載だと感じた。

華やかな金色の纏(まとい)を持つ姿が印象的だったのは、加賀鳶(かがとび)の行列。江戸時代の町火消の一種で、歴史は八代将軍吉宗の時代に遡る。一万石以上の大名が江戸藩邸を守る大名火消を設置することとなり、加賀藩の自衛消防隊が増強されたようだ。この華やかで勇猛果敢な加賀鳶の活動は、歌舞伎や浮世絵の題材にもなったと言われる。

こちらが尾山神社の利家公御分霊の渡御の様子。異形のサルタヒコ がカランカランと高下駄を鳴らして先導していく姿が印象的だった。

次に登場したのは巨大な車!徳川2代将軍秀忠の娘・珠姫が前田利家の四男で3代藩主の利常公にお輿入れしたのを記念した行列のようだ。珠姫、利常ともに演じるのは小学生。無邪気に手を振って、笑顔で観客の声援に応える姿は注目の的だった。

この後ろで祝い唄とともに登場したのが、あやめ隊の皆様。アヤメ(造花)を持ちながらも首を横に傾ける仕草などが、可愛らしかった。

大人奴行列は赤い顔がトレードマークだ。金沢百万石まつりでは、粟崎奴保存会が第1回から参加している。江戸時代の前田家の奴行列を真似て、明治の頃に始まった歴史があるという。

こちらは加賀八家老行列。加賀藩には大名級の家来も多く、特に家老を「加賀八家」と呼んでいたそう。それぞれの家紋や旗を持ち、鎧兜も豪華だった。

一番の盛り上がりを見せたのがお松の方と前田利家公の登場だった。今年、各役を演じるのはそれぞれ栗山千明さんと竹中直人さんだ。沿道間近のところまで寄っていき、観客の声援に応える姿がとても印象的だった。こちらは撮影禁止となっていたので、写真なしでの紹介に留めておく。

百万石行列は最終的に、金沢城の周囲をぐるりと回り、17時50分ごろに入城。約3時間半の長丁場の行列であったが、沿道の観客は途切れることがなく、3年ぶりの百万石まつりは大いに盛り上がりを見せた。

金沢城では「盆正月行事」を開催

百万石行列の他にも、見所はたくさんあった。例えば金沢城公園内では、藩政期に前田家の嫡子誕生や官位昇進などをお祝いした「盆正月」の再現のため、ステージ上で様々な催し物が繰り広げられた。盆正月とは季節の行事ではなく、前田家の祝い事に関する行事のようだ。

芝生に座ってくつろぎながらも、子ども御輿、太鼓、よさこい、民謡などの出し物を眺めることができた。百万石行列を追いかけるのに疲れたら、このような場所でのんびりとくつろぐのも良い。

また、ステージ周辺には様々な出店ブースもあった。柿の葉寿司など石川県の名物や、千本引きなどの景品がもらえるゲームコーナーなどが見られた。

盆正月は6月4日~5日にかけて行われ、百万石行列同様に総じて大盛況の様子だった。

金沢のご当地グルメも堪能!

百万石まつりにきたからには、ぜひ金沢のグルメも堪能したい。そのような思いから、様々な屋台やB級グルメのお店を回ってみた。尾山神社やいしかわ四高記念公園周辺に屋台が多くみられ、焼きそば、唐揚げ、たこ焼きなどがあった。デザート系から飲み物系まで、屋台の種類がとても多く感じられた。

屋台飯でなく、金沢名物をじっくり食べたい方には専門店がオススメだ。近江町市場では様々な海の幸を食べることができるし、金沢カレーや8番ラーメンなどのお店もある。

今回いただいたのは、グリルオーツカのハントンライス。百万石行列が通る香林坊近くにあるお店で、まさに王道とも言えるハントンライスの名店だ。ハントンライスはケチャップで味付けしたバターライスの上に、半熟の薄焼き卵と白身魚のフライをのせ、ケチャップとタルタルソースをかけた料理。一見するとオムライスのようだが、白身魚や小エビなどが乗せられて、ボリューム満点である。料理もご飯も全部一皿で食べられるよう考案した料理とも言われている。ふわふわな半熟卵の味がとても美味しかった。お腹が空いてがっつり食べたい時にオススメだ。

金沢の町がひとつになるお祭り

ここまでご紹介してきたように、金沢百万石まつりは江戸時代の加賀前田藩の功績を振り返るお祭りだ。どのような格好で大名行列を組んでいたのか?どのような中心人物がいたのか?など、歴史が現実に再現されており、当時のことを思い浮かべながら出し物を眺めることができた。金沢の町がどのようにできたのか、過去を振り返ることで、町が1つになる。そのようなお祭りとしての機能を実感することができた。まだ見たことがないという方はぜひ来年以降、訪れてみるのも良いだろう。

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この記事を書いた人
オマツリジャパン オフィシャルライター
獅子舞マニアです。ライターやカメラマンをしています。趣味は、獅子舞の鼻を撮影することです。その他クレイジーな祭りにも潜入します。

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