日本一の飲食店用道具専門店が軒を連ねる「かっぱ橋」。「業者向けなのかな」「でも最近は外国人観光客でにぎわっているらしいぞ」そんな未知の世界が、一般のお客さんにも扉を開ける「かっぱ橋道具街まつり」が行われるとのことで行ってきました!
まずは浅草駅到着。さっそくお祭りワッショイ!な雰囲気。こちらは普通の休日なのにこの賑わい。歩いているだけでもお祭り好きの血が騒ぎます。
かっぱ橋商店街へはつくばエクスプレス浅草駅が一番近いですが、浅草方面から向かうのも楽しいです。
場所は浅草通りと交わる菊屋橋交差点付近から言問通りまで約800mに渡たって広がります。「調理、厨房備品に関するものなら何でも揃う」れ、普段は飲食店主などの料理人が訪れる街です。専門店の総数は170店以上!
名前の由来は、今から約180年前の文化年間、合羽川太郎(本名合羽屋喜八)が私財を投げ出して掘割工事を始めたところ、隅田川の河童達が、川太郎の善行に感動して夜な夜な工事を手伝った、という伝説に由来するとも。道具街の起源は、1912年(大正元年)頃に数軒の道具商が店を構えたこととされています。
そして、1983年、道具の日である10月9日前後に「道具まつり」が開催されることになりました。業者向けに日曜定休日の多いこの街も、この期間はお店を開け、一般客も気軽に買い物をすることができます。
さて、雷門通りを西に歩き、住宅街を抜けると・・・・
出た!もうすでにこの人だかり!
負けてはいられません。先へ進みましょう。
古民家風のお店に飾られた和食器に、ほんとに古民家な道具店。せいろとか、羽釜とか、めっちゃほしいけど、待て待て。家では使えないぞ。
普段は業者向けのお店もこの日はオープン。ワゴンセールもたくさんあって、お得にお買い物ができます。食材や調味料も大売り出し。リュックで来て正解!
掘り出し物もいっぱい。思わす買ってしまった富士山型お猪口。これで乾杯したら、もう「ウィ~、よ!日本一!」って言っちゃうね。
和太鼓やマーチングバンドなどのストリートパフォーマンスも楽しめます。
踊る阿呆の次男(10歳)は太鼓の音が聞こえるともう釘付け。彼はハーメルンの笛吹き男に真っ先に連れていかれるタイプ。
その息子がかぶりついてみていたのは、キレッキレのお姉さんによる包丁研ぎ。「アタシに触るとケガするぜ」なんてことは言っていません(あたりまえ!)。
このお店は海外リピーターがとても多いそう。このお店の包丁を愛する外国人シェフたちが毎年来店するそう。あっぱれ!
そしてお待ちかね!食品サンプルです!
あれも、これも、おなか減っちゃうくらいおいしそう!
食品サンプルは日本で生まれた文化で、中国や台湾の一部ではみられるけれど、文章でメニューを伝える欧米にはないそう。確かに、小洒落たレストランでメニュー読んでもちんぷんかんぷんな我々ジャパニーズには、食品サンプルが有難い!
食品サンプルをモチーフにしたアクセサリーやスマホケースはお土産にもぴったり。予約すればサンプルづくりの体験もできます。
食品サンプル店を中心に、外国人のお客さんもちらほら。話を聞いてみた外国人が目を奪われていたのはこちら!
たい焼き器ね~。「これは何だ?」というので、「ワッフルメーカーだ。めでたいフィッシュの形をしていて、スイートビーンペーストを挟んで焼くんだ。スイートビーンペーストはたぶんお国では手に入らないから、ジャムやハムやチーズを挟んでもうまいはず。」と伝えけど、果たしてお買い上げいただけただろうか。
台東区生涯学習センターや金竜公園には模擬店も。シェフたちのお料理に思いをはせ、食品サンプル見てペコペコになったお腹も、しっかり満たしてくださいね。
道具街や問屋街と言えば、ちょっと敷居の高い職人の世界。ぜひお祭りを機に訪れ、新しい道具を手に取ってみてはいかがでしょうか。
名称 | かっぱ橋道具まつり |
開催場所 | 東京都台東区かっぱ橋道具街一帯 |
開催日 | 毎年10月9日前後。
2018年は10月02(火)~2018年10月08(月・祝) 10:00~17:00開催。 詳細は要問合せ |
アクセス | ■JRを利用する場合
山手線・京浜東北線「上野」「鶯谷」駅下車 徒歩15分 総武線「浅草橋」駅下車 徒歩25分 ■地下鉄・私鉄を利用する場合 東京メトロ銀座線「田原町」駅下車 徒歩5分 東京メトロ日比谷線「入谷」駅下車 徒歩6分 都営浅草線「浅草」駅下車 徒歩13分 東武伊勢崎線「浅草」駅下車 徒歩13分 つくばエクスプレス「浅草」駅下車 徒歩5分 |
関連サイト | http://www.kappabashi.or.jp/ |