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刈和野の大綱引きでインスタ映え

2020/8/26
2020/8/27
刈和野の大綱引きでインスタ映え

秋田県大仙市が生んだスター柳葉敏郎さん地元のお祭り、国指定重要無形民俗文化財「刈和野の大綱引き」をのら猫がご紹介!

2月の寒空の下カラダ中から熱による湯気を発し直径約80cmの大綱を引き合うお祭りにご注目。

花火とのコラボも必見です。

続きは👇

国指定重要無形民俗文化財「刈和野の大綱引き」とは?

上町(二日町)、下町(五日町)と町を二分し、直径80cmの大きさの綱を引き合う伝統行事です。

引き合いに使われる大綱は、長さが雄綱64m(42尋)雌綱約50m(33尋)重さ各々10トンにもなり国内最大級です。室町時代から500年以上の歴史をもっており、上町が勝つと米の値段が上がり、下町が勝つと豊作になると伝えられています。

引用:刈和野大綱引保存会協力資料「大綱引きの由来」より

刈和野の大綱引きっていつ、どこでやっているの?

刈和野の大綱引き」が開催される秋田県大仙市は、毎月花火が揚がる「花火の街」として知られ、特に有名なのが全国三大花火の一つ全国花火競技大会「大曲の花火」です。

開催日 毎年2月10日

開催場所 刈和野大町通り(秋田県大仙市字刈和野190-1付近)

スケジュール(予定)

13:50~ 大綱太鼓(西仙北小学校)

14:30~ 祈祷・綱のばし・小綱つけ

18:30~ 大綱太鼓(西仙北太鼓の会)

19:10~ 押し合い

19:40~ 花火打ち揚げ

20:05~ 綱合わせ作業

21:00~ 引き合い開始

22:30~ 奉納

今年2月に会場の刈和野大町通りに交流施設「大綱サロン」が完成し、「大綱交流館」も10月完成予定です。

刈和野の大綱引きの由来

綱引きの由来、歴史についてはいろいろな言い伝えがありますが、一説には今から約700前の室町時代に始まると言われています。

菅江真澄の「月の出羽路」によれば刈和野は樺(カバ)の木の多い野原で「樺野(カニバノ)」と言われていました。その後、野火に焼かれて草木が枯葉と化したことから枯葉野と変わり、苅和野の字を用いるようになり、草冠を取り現在の刈和野になったとされています。その他にも、枯葉の関(苅柴の関)狩場野の里からの変化とも言われています。

郡邑記によれば刈和野は、二日町、五日町、八日町、本道町、六郷町の五町でしたが明暦2年(1656年)の大火で二日町と五日町だけが残りました。

綱引きは後漢の明帝の永平14年(71年)に仏教と道教との優劣を試みるために行った行事がわが国に伝来し、正月の飾り物を焼く左義長(さぎちょう)の大綱引きがその起源であると言われています。

刈和野の綱引きは、平将門が天慶2年(939年)乱をおこして敗れ、その一族は落ち延びて福島の在に潜み、やがてその子孫は各地に散ったが、一族の長山氏はいつの頃からか刈和野に土着しました。その奉ずる氏神が「市神」であり、市神の祭事が綱引きであって町を上、下に分けて勝負を決し、勝者がその年の市場開設権を獲得したことから因を発したと言われています。

引用:刈和野大綱引保存会協力資料「大綱引きの由来」より

上町と下町の熱き引き合い

建元(この伝統行事の責任者といわれる存在)達が声を枯らして綱を繰出しを命ずるのですが、1年間の勝負をこの一瞬にかける双方の若衆は易々とその声に応ずるわけにはいかず、押し合いが始まります。

ようやくにして合わせかたが始まり、結びが出来る段になると、この場所で勝手に声高に叫ぶことや提灯の火を高く上げることは禁物です。万が一この掟を破ると、満を持していた大衆は一度にどっと引き始め、結び目は回転し跳ね返り、多大な惨事を引き起こす結果となります。

声も提灯も地に潜み、小声で話し合う建元達の目がひとつの了解に達した途端、一人の建元が綱の中央に上り深呼吸して静まり返った瞬間、手が高く上がり「ソラーッ!」の合図とともに綱から飛び降り引き合いが始まります。潮の如く湧き上がる歓声と指揮に散る提灯(サントウ)の灯りは一種の壮観美を伴います。提灯にリードされた遠雷のような引き声はある種のリズムを奏で、この地に生まれた者にとっては耐え難い興奮を呼び起こします。ジョウヤサーノ!の掛け声とともに喉も張り裂けよ!と渾身の力を振り絞って引き合います。引き合うこと数十分、勝負が決まれば若衆の意気は更に上がり、ひとしきり押し合い気勢を上げます。

インスタ映えするポイント

佐々木興行株式会社によるミニかまくら

幻想的な雰囲気で迎えてくれます。

押し合い

綱の繰出しの前に双方の若衆が祭りを盛り上げる。

躍動感を出すために提灯がぶれるギリギリを狙う。

花火打ち上げ

押し合いの最中に花火が揚がります。

引き合い

一番の目玉の場面。建元が飛ぶ瞬間を狙う。チャンスを逃しました・・・。

住民だけでなく観光客も参加して引く大綱引きは迫力があります。

双方の綱引きを指揮する建元の躍動感と熱意にも注目。

綱の上に立つ建元の足場は不安定。

外国人の方も一緒に引いてます。

まとめ

2020年(令和2年)は、上町(二日町)が勝利。観光客がどちらに入るかで大きく勝敗を分ける刈和野の大綱引き。外国人の方も多く参加し祭りを盛り上げてくれています。ぜひ本格的な一眼レフカメラやスマートフォンを持って熱気あふれる漢の戦いを写してみませんか?

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