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例年10月上旬から11月中旬に福島県二本松市で開催される「霞ヶ城公園・紅葉まつり」
日本の社会は明治維新を転換点として大きく変化しました。幕末に江戸城は無血開城された後、戦場は東北地方に舞台を変えました。特に福島県二本松市では少年を巻き込んでの死闘が繰り広げられたのです。霞ヶ城を守るために多くの成人前の男子が犠牲となりました。二本松少年隊群像が設けられた霞ヶ城の跡地は霞ヶ城公園として整備され、例年10月上旬から11月中旬には紅葉で彩られ、「霞ヶ城公園・紅葉まつり」が開催されています。2021年には10月2日~11月14日の期間で行われました。
戊辰戦争の激戦地となった霞ヶ城公園
霞ヶ城は室町時代の1341年に畠山高国によって築城されましたが、1868年の戊辰戦争の戦火で焼失してしまいました。現在では箕輪門と附櫓が復元され、それを囲む敷地が霞ヶ城公園となっています。
紅葉で彩られる霞ヶ城公園内の池や滝
霞ヶ城公園は三の丸跡地を中心として豊かな自然に満ちています。園内には霞池やるり池が穏やかな水面を湛え、せせらぎには、大小の滝が水しぶきをあげています。「霞ヶ城公園・紅葉まつり」の開催期間には、霞ヶ城の石垣や水辺が様々な角度から紅葉で彩られます。
三の丸跡地には露店が並び、特設のステージでは期間中の土日には大道芸、和太鼓、サル劇場、音楽ユニットなどの多彩なイベントが企画されています。
紅葉まつりと同時開催される「霞ヶ城公園・菊花展」
「霞ヶ城公園・紅葉まつり」と同時期に霞ヶ城公園で、「菊花展」が行われます。移動することなく、紅葉と菊の花で秋を満喫することができるのです。
二本松市は菊の城下町と呼ばれることもあり、1955年から菊の祭典が行われています。数え切れない菊の花が並ぶ中には、16枚前後の花弁が一重に咲く大輪菊を集めた「一文字の部」、管状の管弁が放射状に伸びる菊を集めた「管物の部」などのコーナーも設けられます。菊人形や菊の花をデザインしたオブジェの前では思わずカメラのシャッターを押してしまうことでしょう。
福島県二本松市で戊辰戦争の激戦地となった城跡は、霞ヶ城公園として整備されています。例年10月上旬から11月中旬には紅葉で彩られるばかりでなく菊花展が開催され、秋の彩りを満喫することができます。