※前編がまだの方は、こちらからお読みください。
きねこさ祭(尾張三大奇祭)を紹介!川へ突っ込み、行列が練り、男がぶつかり合う!【前編】
厳かな古式行列
毎年旧暦1月17日(2020年は2月10日)に行われるきねこさ祭。お昼過ぎの川祭りを終え、再び14時頃に男衆が集まりはじめました。続いて行うのは「古式行列」。神職の方や役者の男衆、氏子の方々が古式に則った姿に身を包み、佐屋街道から七所社までの道を、お囃子を奏でながら練り歩きます!
役者の男衆は、社殿に置かれていたこちらの品々を身に付けます。
何やら不思議な道具も。
甲冑までありました!
準備が整った古式行列が、佐屋街道を進みます!行列の中には獅子舞もいました!
時には子どもの頭に噛みついて、福を与えていくシーンも!
続いて”きね””こさ”も進みます!
こさが進化した!?大きな鏡餅もありました!
こんなに大きな道具を運ぶ役者さんもいました!この道具は傘鉾と呼ばれているのですが、この後の厄除神事で大活躍するのでご注目を!
着物を羽織り、女形に扮する役者さんも。子どもの人形を担ぎ進みます。
厄年の子どもの役者さんは、犬を連れて行列に参加していました!かわいらしいですね。
古式行列の全容は、動画でご覧ください!
毎年旧暦の1月17日(2020年は2月10日)に行われている「きねこさ祭」。見どころの1つの古式行列の様子です!役者と呼ばれる後厄42歳の男衆が、いろんな装いになり登場します!お祭りの名前にもなっている“きね”と”こさ(お餅)“も登場するので探してみてください!#尾張三大奇祭 #奇祭 #名古屋 pic.twitter.com/c5Amjyomn2
— 高橋佑馬|お祭りライター (@yuma_walking) March 20, 2020
盛り上がりを見せる境内や参道
七所社へ一直線に続く屋台街へ行列がやってきました!地元の子どもたちによる、巫女の姿も見えます。
屋台街を抜けた古式行列は社殿へと到着し、見事に鏡餅の奉納が終わりました!
続いて社殿では本祭りとして、巫女舞、儀式が執り行われます。
屋台街へと戻ってきました。古式行列が過ぎた後でも、多くの方で賑わっています!
名古屋らしく、名物のどて煮がありました!きねこさ祭には合間の時間がたびたびあるので、油断するとお酒が進んでしまいそうなやつです笑
世にも珍しい厄除け神事
本祭りが終わると、いよいよきねこさ祭の奇祭たる所以「厄除け神事」がはじまります!
まずは役者の皆さんが境内に登場し、神職と一緒に口上を述べながらぐるぐる回ります!
2月10日に行われた名古屋の奇祭「きねこさ祭」。そのフィナーレを飾る厄除神事のはじまりの様子です!別名「御田祭り」と呼ばれるだけに、全国各地にある御田植祭を思わせるシーンです。これから迎える春を前に、田植えに関する口上を述べているのでしょうか?
ちなみにこの後の行事がものすごいです笑 pic.twitter.com/zJ3SYceB7S— 高橋佑馬|お祭りライター (@yuma_walking) March 20, 2020
ぐるぐる回るのが終わると、さあ激しい神事のスタートです!今まできねこさ祭のサポート役に徹してきた真っ黒な礼服を着た厄年の男衆(カラス)に向かって、厄除けがはじまります!
古式行列で持っていた道具で、次から次へと礼服の男衆を叩いていく役者の皆さん。時折「痛ってえ」と言う声が境内に響きます笑
お願いします!と言われて叩くのは細い棒。しかもフルスイングで痛そう笑
役者の皆さんは、観客へも厄払いを行ってくれます!
武将に扮した役者の方もいました!
見どころは古式行列でも異彩を放っていた傘鉾!役者の皆さんが厄年のカラスの皆さんに向かって突っ込みます!
ぐいぐい押される傘鉾に、必死で抵抗するカラスの皆さん。見ていておもしろい厄払いですね!
厄除け神事の迫力を、動画でもぜひご覧ください!
尾張三大奇祭の1つとして知られる「きねこさ祭」。そのクライマックスを飾る厄除け神事の様子です!役者と呼ばれる後厄の男たちが、祭具を持って突っ込んできます!#きねこさ祭 #祭り #奇祭 #尾張 #名古屋 #愛知 #オマツリジャパン pic.twitter.com/YNhgqsOq9P
— 高橋佑馬|お祭りライター (@yuma_walking) February 11, 2020
実は古墳の跡!?
厄除け神事を見終わったら、七所社の境内を散策してみてはいかがでしょうか?広い七所社の境内ですが、なんと3基の古墳があります!そもそも七所社のある場所の地名が「岩塚」。七所社が創建されるより前、奈良時代につくられたと言われる古墳があります。
こちらは社殿の東側にある古塚です。
続いては社殿前にある古墳です。池の中にある島かと思っていましたら、古墳なのだそうです!
尾張三大奇祭にも含まれている「きねこさ祭」。いかがでしたでしょうか?「川祭り」、「古式行列」、「本祭り・厄除け神事」と3つの側面を持ち、見どころたくさんのお祭り。ぜひ来年は春を迎える前に、厄を落としにきねこさ祭へ来てみてください!