※2020年は新型コロナウイルス蔓延の影響で神事のみの開催となります。最新情報はオフィシャルホームページをご確認ください。 (2020年4月13日 編集部)
「くらやみ祭」は、東京都府中市の大国魂神社で執り行われる例大祭になります。武蔵国(現在の埼玉県・東京都・神奈川県周辺)の「国府祭」を起源とし、東京都指定無形民族文化財となっている、歴史あるお祭りになります。2019年にはクラウドファンディングによる映画化も行われたこのお祭り、どんな魅力があるのでしょうか。
(この記事は2019年に公開されたものを再編集しています。2020年4月13日 編集部更新)
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清水が丘の瀧神社にて平成最後の禊式がぶじ終了し いよいよ3日から令和最初のくらやみ祭りが開催されます #くらやみ祭り #東府中 #大國魂神社 #二ノ宮 #山車 #神輿 #子ども神輿
目次
くらやみ祭はなぜ“くらやみ”で執り行うの?
お祭りの多くは、日中に行われていると思いますが、くらやみ祭はなぜ“くらやみ”で執り行われるのでしょうか。ここにも、およそ1,000年の歴史を持つお祭りならではの由来があります。日本人の精神文化には「貴いものを直接見てはならない」という考え方があり、神聖な御霊が神社から神輿に移られるお姿は、人目に触れることがない“くらやみ”に行うべきだという考え方の元、“くらやみ”で執り行われ、現代にまで至っているそうです。
くらやみ祭の見どころ1~5月3(日)日:競馬式(こまくらべ)~【※2020年神事のみ開催】
午後8時より、6頭の馬が旧甲州街道(現在の東京都から神奈川県・山梨県・長野県を結ぶ道)を3度往復するのですが、その際、騎手は烏帽子直垂姿で騎乗します。こちらの行事は、約1,000年以上続いている古式に則って行われているそうです。なかなか聞くことができない馬の蹄を聞きながら、烏帽子直垂姿の騎手を観ることは滅多にできないことなので必見と言えるでしょう。
くらやみ祭の見どころ2~5月4(月)日:萬燈大会~【※2020年神事のみ開催】
午後12時30分から行われている、地元の青年会が中心となって制作した花萬燈の美しさを競い合う行事となります。色とりどりで鮮やかな花萬燈は、まさに祭りの“華麗な花”。こちらも祭りを彩る花として、ぜひ見ていただきたいものです。
くらやみ祭りの見どころ3~5月5(火)日:神輿渡御~【※2020年神事のみ開催】
午後6時から始まる「神輿渡御」は、くらやみ祭りのメイン行事です。花火の合図とともに六張りの大太鼓が打ち鳴らされ、神輿渡御が執り行われます。神輿渡御で、大国魂神社からおよそ700m先の御旅所へ計八基の神輿が渡御します。提灯に、黄金色の神輿をかつぐ白の装束が映え、妖しい中にも力強い美しさを放ちます。
くらやみ祭の基本情報
【※2020年神事のみ開催】
・開催日:2019年4月30(木)〜6(水)日
・開催場所:大国魂神社
・アクセス:JR府中本町駅から徒歩約5分
・駐車場:なし