6月11日まで、東日本大震災より10年間、東北を中心に日本全国で花火を打ち上げてきた LIGHT UP NIPPONがクラウドファンディングで花火資金を募集しています。
終了期間まであと僅かになってしまいましたが「東北を、日本を、花火で、元気に」を合言葉として、1発でも多くの花火を打ち上げる為に、あたたかい御支援をお願いします。
東日本大震災から10年。ずっと打ち上げ続けてきた花火を今年も打ち上げます!
LIGHT UP NIPPONの活動
今年は東日本大震災からちょうど10年。奇しくもあの頃と同じくお祭りや花火が自粛されている世の中です。
当時、東京湾大華火祭が中止になったことで「どうせならその余った花火を東北で打ち上げれば、被災地を勇気づけることができるのでは?」と発起人が思いついた事から動き出したプロジェクト。
それから毎年、月命日である8月11日にLIGHT UP NIPPONの花火を打ち上げる日として、東北を中心に全国で一斉に花火を打ち上げ、人々を元気づける活動をしてきました。(2020年は岩手、宮城、福島の東北3県、全13箇所で打ち上げ)
今年は新型コロナウイルスの影響から一時は断念する事も考えていた様ですが、人が集まらない様に昨年同様に会場を非公開という形で開催できることとなりました。花火当日は例年行われている会場からの動画配信も行われるので是非ご覧ください。
東日本大震災から10年。ずっと打ち上げ続けてきた花火を今年も打ち上げます!
宮城県気仙沼市の現在
LIGHT UP NIPPONが10年間、花火を打ち上げてきた場所の一つである宮城県気仙沼市。
フカヒレの生産日本一として有名な場所ですが、3月11日の震災では震度5強〜6弱の揺れの後に最大20mもの大津波が押し寄せ、街を破壊し、多くの人が亡くなられました。
まだまだ場所によっては工事が行われ復興の途中ですが、中心部には商業施設などもオープンされ訪れる度に街の景色が変わっていきます。現在はコロナ禍で観光客も少ないのですが、震災から立ち上がった気仙沼なので、また以前の活気に戻ってくれることだと思います。
また、先日の3月6日には全長1344メートルの気仙沼湾横断橋(愛称:かなえおおはし)が完成し、これまでは気仙沼で一旦、高速道路を降りなくてはいけなかったのが直結した事により楽に宮城県と岩手県の行き来ができる様になりました。
気仙沼市東日本大震災10年復興記念事業「Remember 3.11彩れ!未来への架け橋」
3月1日には先述の気仙沼湾横断橋が完成したお祝いとしてライトアップと記念花火が打ち上げられました。
ライトアップについては気仙沼市が主催し、主塔に40基、ケーブルに40基と白一色のLED照明が点灯。記念花火については、気仙沼ライオンズクラブが主催し、ライトアップされた橋から流れるナイアガラ花火を皮切りに、約400発の花火が打ち上がりました。
花火の打ち上げは秋田県大仙市より和火屋が担当されていました。時間にして約10分程度でしたが、あの地震から様々な事を乗り越えてきたであろう気仙沼の皆様と一緒になって花火を見る事が叶いました。花火が始まる前に主催者の挨拶があり、「気仙沼が全国の皆さんのお陰でここまで戻った事を伝えたい!」との言葉が素晴らしかったです。
花火屋さんへの支援にもなる!
震災時には多くの人が大変な状況なのに花火を打ち上げるなんて非常識と言われ、多くの花火大会が中止になってしまい、中には倒産した花火屋さんもあったと聞いています。現在のコロナ禍では、その比でなく日本中の花火屋さんが窮地に立たされています。残念な事にいつも非常時には花火が犠牲になってしまいます。
今回、LIGHT UP NIPPONのクラウドファンディングの後ろには打ち上げを担当する東北の花火屋さんがいます。東北を元気にする目的と同時に、彼らの仕事を支える為にも1発でも多くの花火を打ち上げる環境が必要です。夏の風物詩として受け継がれて来た日本の貴重な文化が廃れて欲しくありません。多くの人がコロナ禍で大変だとは思いますが、少しのチカラでも沢山集まれば凄いチカラになります。これからの花火業界を守る為に、1,000円でも2,000円でもあたたかい御支援をお願いいたします!